餃子やねぎそばが名物の祇園近くの町中華店

中華編
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中華飯店 鐘園亭

いよいよゴールデンウィークですね!京都観光に来られる他都道府県の人も多いと思います。実際、平日の昼に祇園を歩いていると、すでに若者や修学旅行生らしき制服を着た中高生の団体でかなりの人出。ゴールデンウィークともなれば多くの観光客が京都へ来て、“やっぱり京都人って感じ悪かったわ〜”と痛感することでしょう。そんな京都イチの観光スポット・祇園でも絶対に観光すべき場所と言えば「よしもと祇園花月」、ではなく八坂神社」です。

日本三大祭りの1つに数えられる祇園祭八坂神社の祭礼であり、全国にある祇園社の総本社としても知られています。主祭神は三貴神の一柱として天照大御神(アマテラスオオミカミ)や月読命(ツキヨミ/ツクヨミノミコト)と並び称される素戔嗚尊(スサノオノミコト)。八坂神社自体も794年の平安京遷都前から存在する由緒正しき神社であり、日本の神々の中でも超強力な実力をもつ神が祀られていてご利益も相当なモノではないでしょうか。ただし…素戔嗚尊は荒ぶる神としての一面もあるそうですので、八坂神社へ訪問される際はくれぐれも失礼のないよう参拝しましょう。まぁ八坂神社に限らず、どこの神社仏閣でも粗相などは許されないのですが。そんな八坂神社を中心に繁栄している祇園エリアは飲食店も多く、飲食店探しには困りません。とは言え超高級店から大衆店まで混在し、なおかつ京都市内の繁華街・歓楽街にありがちな細かな路地を進まないと辿り着かない飲食店も少なくなく、京都市民でも迷うことがあるとかないとか。祇園は古い街ですのでワケのわからない路地をウロウロしていると、知らない間に異世界へ通じる道を歩いていることもあるみたいですからご注意ください。異世界にはスピリチュアル的な異世界と、ダークサイド的な異世界があるそうですよ、知らんけど。そしてこれは観光地の宿命ですが飲食店に限らず、どうしてもボッタクリ観光地価格というものが存在します。ただ、あくまで個人的な感想とはなるものの飲食店に関して言えば、祇園エリアは他の観光地と比べても観光地価格のお店は少なめな印象です。もちろん適正な超高級店も立ち並ぶ立地ですので油断は禁物ですが。そこで今回は、初めて祇園に来られた人でも場所・価格面で安心して利用できる町中華店へ伺ってみました。

東大路通四条通の交差点(祇園)を南へ750mほど行ったところの「アメニティーホテル京都」1階にある「中華飯店 鐘園亭(ちゅうかはんてん しょうえんてい)」。創業は1967年(昭和42年)と55年の歴史を誇る有名店です。京阪「祇園四条駅」から徒歩13分程度と交通アクセスも便利で、近隣には高台寺建仁寺清水寺をはじめとする古刹が数多くあり神社仏閣巡りがお好きな人にはヨダレものでしょう。「鐘園亭」にはこちらだけでなく京都市内に「泉涌寺店」と「御前店」があるものの、メニューが異なりますので支店なのか、暖簾分け後に独自路線で営業されているのかはよくわかりません。こちらのお昼の営業時間は11時〜ラストオーダー14:30と、少し遅めのランチにも対応。時刻は13:20、まずは店頭のサンプルケースを見てみましょう。

こちらの名物は「秘伝の焼餃子」や「京野菜餃子」といった餃子と「ねぎそば」です。そして実は今回REPORTする予定だったのは、以前まかないから生まれたと聞いた「びっくりそば」。「ねぎそば」に焼餃子がトッピングされたモノで、かなりインパクトのあるビジュアルだったことを覚えていました。しかし…とりあえず店内へと向かいます。

タッチパネル式の券売機を購入してメニューを選ぶ方式となっていました。久しぶりの訪問でしたので知らなかったのですが、このタッチパネルでいくら探しても「びっくりそば」が見つからない事態に。お店の人に尋ねようかと考えたものの、券売機の前でウロウロしていては次のお客さんの迷惑になるため、急いで違うメニューを探します。平日ランチタイム限定「日替わりランチ」¥880も魅力なものの結果、やはり「ねぎそば」が食べたかったこともあり、「ねぎそば」に半チャーハンが付く「ねぎそばAセット」¥1,100の食券を購入しました。ちなみに今回はメニューを撮影できませんでしたので、以下のリーフレットにてご確認ください。

弁当やセットメニュー各種については、見にくくて申し訳ございませんが先ほどの店頭サンプルケースの写真をご覧願います。では店内へ入ってみましょう。

かなり広めの店内でお昼どきは混み合うものの、時間を少しずらせばお一人様でもゆったりと食事できます。タッチパネルの券売機でメニューを食券を購入後、食券に印字されている番号が呼び出されて受け取り口で料理を受け取るフードコートスタイル。食べ終わったらトレーを返却口まで返すセルフ方式となっていました。もしかしたらコロナ対策なのかも知れません。フードコートスタイルなので余計な気遣いは不要なため、管理人のような人見知りなお一人様にはピッタリです。自分の番号が呼ばれましたので、注文した料理を受け取り口まで取りに行きます。

「ねぎそばAセット」が到着。「ねぎそば」は大量の白ネギとチャーシュー、水菜、糸トウガラシのシンプルな具材の醤油ラーメンといった感じでしょうか。イマドキのラーメンではなく、昔懐かしい中華料理店のラーメンを彷彿とさせます。半チャーハンは写真ではわかりづらいのですが、細かく賽の目切りにされたチャーシューがしっかりと入っていて、こちらも王道のチャーハンです。では「ねぎそば」のスープからいただきましょう。

旨味が濃く、醤油味は控えめながらネギの風味が香る、おだやかな味わいのスープです。ラーメン店ではなく中華料理店らしい滋味深い味となっていて、しつこさなどはまったく感じられません。やはり香味野菜であるネギが効いているのでしょう、アッサリしつつもパンチのあるスープに仕上がっています。ネギが苦手でもない限り、ぜひ試していただきたい味わいだと感じました。

麺は中細の中華麺でスープとの相性も抜群です。スルスルと抵抗なく食べられる細さで、スープの旨味もあいまっていくらでもいただけそうなラーメンではないでしょうか。名物とされるだけのことはある、クオリティの高い醤油ラーメンです。

チャーシューは煮豚ではなく、焼豚としての風味が活きています。そして脂と肉のバランスが素晴らしく、特に肉の旨さは絶品レベル。煮豚や焼豚などは脂身の甘さばかりが強調されて肉自体は結構パサついているお店も少なくないのですが、本当においしい焼豚は肉も相当においしい。こちらのチャーシューも豚肉本来の旨味を十分に堪能できる味となっています。

半チャーハンはチャーシュー、ネギ、玉子とシンプルながら安定感のあるおいしさです。パラパラ系ではなくしっとり系のため、米の甘みが楽しめます。管理人は以前からパラパラ系チャーハンには懐疑的であり、喉が詰まりそうなほどパラパラなチャーハンがおいしいとはどうしても思えず、油でベトベトなチャーハンは論外として、適度に保水性があるしっとりとしたチャーハンの方が好みなのです。チャーハン好きならこちらのチャーハンをぜひ味わっていただきたい。ゴールデンウィークなどの休日に京都観光へ向かわれる人の多くは、祇園エリアへ足を運ばれると思います。名所旧跡などを楽しみながらランチやディナーに、手軽に利用できる町中華を味わってみられてはいかがでしょうか。

[2022年4月22日訪問]

中華飯店 鐘園亭
●住所…京都市東山区清水4-171(Google マップ
●TEL…075-541-0884
●定休日…月曜日
●備考…禁煙
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