惣菜パンや菓子パンのクオリティが高いベーカリー

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BAKERY DAYS

10月に入り、いよいよ秋本番。もうしばらくは残暑が続くようですが、遠からず日中でも涼しい爽やかな秋となるでしょう。食欲の秋とも呼ばれる秋は魚介類や野菜、果実など、さまざまな食材が旬を迎えます。ダイエットには大敵の季節ではあるものの、飲食を楽しむには最適です。秋の味覚を堪能したい。現在では多くの食材が1年中流通していることもあり、季節感を大切にする意識が薄い傾向にはあるものの、旬の食材が最もおいしいと思います。旬の食材を重要視している料理として真っ先に思い出すのは和食の世界でしょう。特に京料理の旬の食材に対する意識は強く、マツタケなどのキノコ類をはじめ、落ちハモや落ちアユなど本来は夏が旬でありながら秋にはさらに肥え太ったり、子持ちになるなど、秋だからこその味わいを求めて珍重されているようです。ただ、管理人のような貧乏人にとって京料理などの高価な料理は食べる機会もなく、京料理の秋の味と言われてもピンときません。京都人なのに。貧乏が憎い。が、しかし。秋の味覚を堪能できるのは何も高価な京料理だけではありません。そこで今回は、秋の旬を思う存分味わおうと、鞍馬口のパン屋さんへ向かいました。

烏丸通北大路通の交差点(烏丸北大路)を南へ650mほど行き、鞍馬口通の交差点(烏丸鞍馬口)を西へ50mほど行ったところにある「BAKERY DAYS(ベーカリー デイズ)」。こちらは2019年(令和元年)5月にオープンされたパン屋さんですが、もともと同じ場所で営業されていたパン屋さん「ブーランジュのぶ」の店長さんが独立・開業されたお店のようです。「ブーランジュのぶ」時代も地元からの評判が高いお店で管理人もよく利用していました。南隣にはご近所さん御用達の食品スーパー「鞍楽ハウディ」があり、地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩1分程度と便利な立地です。“パン屋さんで旬の味覚?”と疑問に思われる人もいらっしゃるでしょうが、京都市内で人気のパン屋さんの多くは創作パンに力を入れておられ、こちらも旬の食材を積極的に取り入れたパンを製造・販売されています。営業時間は9時〜17時の通し営業でイートインスペースはなく、テイクアウトのみ。人気のパン屋さんには本当は開店直後の午前中早めに伺うとほぼすべてのパンから選ぶことができてオススメなのですが、管理人は自堕落な人間ですので12:50の到着となってしまいました。まだパンが残っていることを期待しつつ店内へ入ります。

半分ぐらいのパンがすでに売り切れているようで、奥ではマスターが新たにパンを焼かれていました。しかし目当ての秋の食材を使われた惣菜パンや菓子パンも少しは残っていて一安心。トレーとトングを持ち、トングをカチカチさせながらパンを選ぶのは至福の時間です。ランチであれば惣菜パン1個と菓子パン1個が年齢的にも適正であると思いつつ、こちらのパンは小ぶりなものが多いから…と言い訳しながら惣菜パン1個と菓子パン2個を選びます。惣菜パンは「キノコとサーモンのタルティーヌ」¥220、菓子パンは「いちじくとクリームチーズ」¥240と「洋梨のデニッシュ」¥240を購入。いずれも秋らしい逸品です。パン屋さんではつい生クリームやチョコレートにまみれたパンばかりに目が行くのですが、もうイイオトナですので我慢しましたよ。

自宅で開封の儀を執り行います。下が「キノコとサーモンのタルティーヌ」、左上が「いちじくとクリームチーズ」、右上が「洋梨のデニッシュ」です。このままでももちろんおいしいのですが、「キノコとサーモンのタルティーヌ」だけは温めた方がさらにおいしくなる予感がしたため、トースターでテキトーに温めます。

「キノコとサーモンのタルティーヌ」の表面を軽く炙って熱くなりました。サーモンとおそらくマイタケを具材としたグラタンがトロトロです。断面図を見るとマイタケがたっぷりで、熱を加えることで香りも素晴らしく食欲をそそります。サーモンの旨味とマイタケの風味、そしてグラタンのクリーミーなコクに香ばしいパンが組み合わされてマズいワケもなく、2口ほどで完食してしまいました。おいしいもののアッという間になくなってしまい、惣菜パンも2個買えばヨカッタ…とちょっぴり後悔。イヤ、そんなだから50年間太りっぱなしなのだ、と自らを戒め、残っている菓子パンをいただきます。

「いちじくとクリームチーズ」は少し固めのパンの風味が絶品で、食べごたえも十分。イチジクは夏と秋の2回、旬を迎える果実で、個人的にイチジクは秋のイメージです。ナシやブドウなどに比べてフレッシュなイチジクを食べる機会はあまりないような気がしないでもないのですが、実は旧約聖書禁断の果実と呼ばれているのがイチジクという説も。キリスト教などで人類の始祖とされるアダムとイブがヘビ(サタン?)にそそのかされて禁断の果実を食し、神の逆鱗に触れて天界の楽園(エデン)から地に落とされた逸話があるほど古くから多くの人々に親しまれてきました。こちらの「いちじくとクリームチーズ」は、香ばしいパンにいちじくの甘みとクリームチーズのコクとの相性が抜群です。

「洋梨のデニッシュ」も安定のおいしさです。洋梨の旬はナシと同じく秋、正確には9月〜12月ぐらいに流通します。洋梨と言えばラ・フランスが有名ですが、ラ・フランスは洋梨の1種であり、他の洋梨とは食感などかなり違いがあるようです。とは言え加熱調理すると管理人の味覚レベルでは正直、ラ・フランスか他の洋梨かは全然わかりません。しかし洋梨は全般的に日本のナシにはないネットリとした食感と風味でスイーツや料理に向く果実です。サクサクのデニッシュ生地と洋梨の食感のコントラストが見事で甘さ控えめなのも食べやすく、秋の味覚を存分に堪能することができました。こちらは創作パンだけでなく、王道の惣菜パンや菓子パン、食パン、サンドイッチなどにも定評があるお店です。パンにもうるさい京都市民にも評価されていますので、お近くまでお越しの際には、こちらのパンも試してみられてはいかがでしょうか。気持ちの良い秋の昼下がりに近くの公園など野外でのパンランチも風情があってオススメですよ。

[2022年10月1日訪問]

BAKERY DAYS
●住所…京都市北区小山町225-3(Google マップ
●TEL…075-411-8211
●定休日…日曜日・祝日および第3月曜日、不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram

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