餃子だけでなく定食類なども素晴らしい餃子専門店

中華編
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おとせ

皆さんは“京都のB級グルメ”として何の料理を思い浮かべるでしょうか。けいらん(うどん)やカレーうどん、親子丼、衣笠丼など和の麺類や丼も候補にあがりそうです。また、一銭洋食と呼ばれるお好み焼きのお手軽版などの粉モノも京都観光ではよく紹介されています。さらにまるでポタージュスープ、とも形容されるドロドロの鶏白湯ラーメンも京都人に大人気。“割り箸が立つほどの濃厚さ”といった、それはもはやスープとは呼べないのでは?と疑問に思うほどの超濃厚スープを求めて常に行列ができています。管理人の知り合いは“京都のB級グルメ”として焼肉を推しているのですが、焼肉はA級グルメですので却下。個人的に“京都のB級グルメ”として真っ先に連想するのは「焼き餃子」です。宮崎県や浜松餃子を擁する静岡県、宇都宮餃子がある栃木県などご当地餃子のPRが盛んな県には敵わないものの、京都も隠れた餃子大国なのですよ。何と言っても日本最大最強の中華チェーン店餃子の王将」は京都発祥。現在、京都市内では「餃子の王将」だけでなく、餃子の名店と呼ばれるさまざまなお店がシノギを削っておられます。そこで今回は、京都人の隠れたソウルフードと言っても過言ではないかも知れない焼き餃子をいただこうと、京都府庁近く(府庁前)へ向かいました。

丸太町通烏丸通の交差点(烏丸丸太町)を西へ240mほど行ったところにある餃子専門店「おとせ」。こちらは2022年(令和4年)5月にオープンされたお店で、「炒飯・餃子 二六」からリニューアルされました。「炒飯・餃子 二六」は当ブログでもREPORTした「お好み・鉄板 二六」が中華料理店として新たに展開されたお店で、「おとせ」も引き続き姉妹店として餃子を中心にメニューを提供されています。こちらのInstagramを拝見すると昼の営業時間は11:30〜14:30、夜は17時〜ラストオーダー22時と記載されているものの、真偽不明ながら通し営業っぽい感じのようで15時を過ぎてお店の前を通っても閉められていない?こともしばしば。当ブログではお店の公式WebでもあるInstagramに準拠して通し営業の記載はいたしません。ただ、定食メニュー各種は11:30〜15時ですので、遅めのランチにも十分対応されています。時刻は14時、早速店内へ入ってみましょう。

カウンター席のみ10席の店内。立地柄、夜は近隣のビジネスパーソンが仕事帰りに餃子や一品料理で軽く1杯、といったお店でしょうか。カウンター席しかないのでお一人様やペア、少人数グループなら気軽に利用できそうです。ランチタイムも地元の人や勤務先が近い人などで賑わっています。こちらは京都府庁をはじめ、京都第二赤十字病院京都府警察本部など公共施設も多く、また京都御所二条城などからも徒歩圏内のため、観光ついでにも便利ではないでしょうか。それではメニューを確認してみましょう。

ランチは11:30〜15時の「定食メニュー(サラダ、スープ、漬物、ご飯)」各種や「特製餃子 6ヶ」¥460、「中華そば」¥880が中心です。特に「特製餃子 6ヶ」と「中華そば」の評判が高く、餃子とラーメンの黄金の組み合わせはテッパンとも言えるでしょう。が、しかし。今回、こちらは餃子専門店ですので「特製餃子 6ヶ」はいただきますが、「定食メニュー」からどうしても食べたい逸品がありますので「中華そば」はスルー。こちらは「お好み・鉄板 二六」の姉妹店であり、以前のREPORT時に食べて忘れられなかった“モツレツ”をどうしてもいただきたい。“モツレツ”とは牛モツを具としたオムレツのことで、Googleで“モツレツ”を検索するとTOPに当ブログの「お好み・鉄板 二六」のREPORTが表示される(2022年10月13日現在)ため、ぜひご近所の人とお誘いあわせのうえググッてみてください。それでは「モツレツ定食」¥900と「特製餃子 6ヶ」を注文してみましょう。

まずは「モツレツ定食」が到着。モツレツに中華スープ、キムチ、ゴマドレッシングのサラダ、ご飯がついて¥900はお値打ち価格でしょう。ボリュームもあって栄養バランスにも優れた定食となっています。特にキムチは本格派の味わいで漬物LOVEな管理人にはうれしい。スーパーなどで販売されている市販のキムチはお手頃価格ながらどうも満足できるものが少なく、結局は豚キムチやキムチ鍋として処理されることとなり、自炊の豚キムチ率が激増する結果となってしまいます。本当は信頼できる韓国料理店や韓国食材販売店で購入すればハズレはほぼないのでしょうが、キムチはスーパーなどで食品を購入する際の“ついで買い”商品です。つい、何となく欲しくなって買うものであり、“今日はキムチを買いに行くぞ!”喜び勇んで購入するモノではありません。管理人のようなお一人様はこちらのようなおいしいキムチを提供されている飲食店で少量いただくのが正解なのかも知れません。ではいよいよ“モツレツ”をいただきましょう。

最高です。トロフワ玉子に牛モツの脂の旨味と甘みがたまりません。この甘さはブランド和牛のサーロインステーキの脂にも匹敵するでしょう。醤油ベースの甘じょっぱいタレに玉子のコクが合わさって、口の中でプリンなどより余程とろけます。もちろんご飯のオカズとしても超有能ですし、飲む人ならビールにもハイボールにも良く合うのは間違いありません。この醤油ベースのタレもポイントで、旨味の相乗効果がモノスゴイ味わいです。当然ですがモツのイヤな臭みなどは一切ありません。この料理はもっと脚光を浴びるべきです。管理人にはこれほどのモツを調達・処理できず、タレを作る技術もないので自作はムリですが、数あるモツ料理の中でもかなりの上位クラスですので、モツやホルモンが得意でない人でもぜひ食べていただきたい。食べないで一生を終えるのはかなり損をしているレベルだと思っていただいて差し支えありません。

そして「特製餃子 6ヶ」です。羽根の焼き加減も申し分ありません。提供時にお店の人から“コショウと酢でも召し上がってください”とアドバイスを受けます。コショウ&酢は最近流行り?の餃子の食べ方ですね。管理人のような古い昭和のオッサンにとって餃子のタレは酢醤油ラー油と固く決意しているものの、せっかくの忠告ですので卓上の餃子のタレ(酢醤油)+ラー油をスタンバイしつつ、まずはコショウ&酢で食べてみます。

驚きました。まず最初に“洋食?”と思わせるコショウの風味が鼻に抜けて、サッパリとした酢と餃子の餡の味わいを堪能できます。これはイイ。何と言っても餃子そのものをしっかりと味わえるのがイイ。こちらの餃子の餡は豚ミンチの旨味がしっかりと味わえ、白味噌らしき味付けで風味がアップしています。ニラやニンニクなどの香味野菜は控えめと上品な仕上がりながら、豚肉を存分に楽しめる逸品です。皮は自家製とのことで極薄皮、しかも口の中で溶けてなくなります。これならコショウ&酢との相性も抜群。餃子のタレ(酢醤油)+ラー油は王道の味でご飯のオカズにももってこいになりますが、こちらの「特製餃子」なら、まずはコショウ&酢で餃子本来のクオリティを試していただきたいと感じました。モツレツにせよ餃子にせよ、さすが「お好み・鉄板 二六」の姉妹店だけあって、肉に相当のこだわりがあるお店のようです。京都府庁近くまでお越しの際には、ランチでもチョイ飲みでもぜひこちらの餃子や定食、一品料理をお試しください。管理人は今回食べられなかった「中華そば」をいずれいただこうと予定しています。

[2022年10月12日訪問]

おとせ
●住所…京都市中京区玉植町227-1(Google マップ
●TEL…050-1096-0083
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
※さらに詳細は食べログ「ぎょうざ おとせ」でご確認ください。

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