あんかけや こはち
今回も冬に食べたい料理シリーズ、しかも中華です。以前どこかの何かのREPORTで、寒い時期に食べたい中華料理として“肉まん(豚まん)”とテキトーなことを書いてしまったとウッスラ覚えているのですが、肝心な料理を忘れていました。それは“餡かけモノ”。餡かけ炒飯や餡かけ焼きそばだけでなく、八宝菜や中華丼、カニ玉や天津飯なども餡かけモノです。和食の餡かけうどんや餡かけ豆腐などと同様、トロットロの餡は熱が冷めにくい性質があり、食後までアツアツをキープできるのが特徴で、寒い時期にはうってつけ。一方、管理人のような猫舌の人にとっては、なかなか冷めない地獄がず〜っと続くことにもなります。猫舌で馬鹿舌な管理人でも、寒くなると餡かけモノが食べたい。そこで今回は、“餡かけ”料理を重視されている珍しい町中華店をREPORTしてみました。
物集女街道と国道9号(山陰道)の交差点(千代原口)を北へ60mほど行き、東への一方通行の道(桂緯110号線?)を東へ780mほど行ったところにある中華料理店「あんかけや こはち」。こちらは2019年(令和元年)5月に開業されたお店で、中華料理店で18年間勤めた後、日本料理を5年間修行された店主が、“餡かけ”にこだわった中華料理を提供されているそうです。開業5年目ながら京都の情報誌やグルメブログなどで頻繁に話題となっているようで、その人気の高さが伺えます。管理人としてはあまり土地勘がなく、当ブログでもほとんどREPORTしていない京都市西京区の飲食店ですので、以前から訪問の機を狙っていました。…本当はさまざまなチャンとしたWeb媒体で紹介されているため、チャンとしているつもりの当ブログと比較されるのが恥ずかしくてスルーしていたのですが。とは言えコスられまくっているお店でもないことから、シレッとREPORTします。こちらの昼の営業時間は11:30〜14:30、夜は17時〜ラストオーダー20:30となっていて、昼も夜も上質な町中華をリーズナブルな料金でいただける良店です。時刻は14時、早速店内へ入ってみました。
カウンター3席、4名テーブル席3卓、2名テーブル席1卓の店内は、中華料理店とは思えないスタイリッシュなカフェのようで、女性のお一人様でも気軽に入りやすい雰囲気でしょう。昼の営業時間ギリギリの時刻であったにも関わらず、男性のお一人様が食事をされていました。やはり清潔な店内なら気持ち良く食事ができますね。これならファミリーや友人同士などのグループでも使いやすいのではないでしょうか。もちろん昼だけでなく夜でも仕事帰りなどひとりでも食事しやすいでしょう。ではメニューを確認してみます。
餡かけモノだけでなく一般的な町中華の料理も充実しているメニュー構成です。ただ、やはりこちらでは特に初めて訪問する場合は餡かけモノを選ぶべき。幸い、餡かけ料理には困らない、むしろ迷うほど多くのメニューが用意されています。昼は定食メニューがお得でしょう。そこで今回は、「平日ランチ限定」の中に餡かけモノの超王道である「あんかけ焼きそばセット(B.+ミニ唐揚げ丼)」¥1,200を注文。中華風の焼きそば(炒麺)は大きく分けて、麺と具材を炒めたものと、炒めた麺に中華風の餡をかけたものがあり、実は管理人は麺と具材を炒めた焼きそばの方が好みなのですが、久しぶりに餡かけ焼きそばを試してみようと思ったのです。餡かけにこだわりまくっているこちらなら、おいしい餡かけ焼きそばをいただけるに違いありません。
「あんかけ焼きそばセット(B.+ミニ唐揚げ丼)」が到着。こちらの「あんかけ焼きそば」は、ほぼ八宝菜がパリパリの麺に乗っているオーソドックスなタイプです。野菜たっぷりの具だくさんでトロトロの餡がおいしそう。個人的にパリッパリのかた焼きそばは正直、得意ではないのですが、こちらの「あんかけ焼きそば」はいかがでしょうか。「ミニ唐揚げ丼」は見るからに絶対の安心感がありますので、早速「あんかけ焼きそば」からいただきましょう。
八宝菜的な餡は上品な味わいで旨味が強く、アッサリ食べやすいと思います。町中華店の八宝菜の中には濃厚で塩っぱめな味付けのものも少なくなく、ご飯のオカズとしては良いとしても焼きそばには強過ぎると感じていますが、こちらの餡は麺との相性が抜群です。そして麺は外側パリパリ・内側シットリの管理人が好きなタイプ。すべてがパリッパリのベビースターラーメンのような麺だと麺の食感ばかり強調されてしまって、麺の味が楽しめなくなると個人的には感じています。こちらの「あんかけ焼きそば」のように、パリパリな香ばしくて心地良い食感に加え、麺そのものの弾力や味も楽しめる焼き加減であれば、餡ともベストマッチではと改めて感じました。
「ミニ唐揚げ丼」の唐揚げも下味は付いているものの上品な味わい。そこにゴマ油が効いた丼ツユが少しかけられていて、ご飯と良く合っています。ミニではモノ足りないぐらい、もっと食べたくなるおいしさ。唐揚げ丼という一般的には超濃厚なオトコ飯とは思えない、サッパリとパクパク食べられるのが魅力です。男性だけでなく女性やシニアでも抵抗なく食べられるのではないでしょうか。「あんかけ焼きそば」も「ミニ唐揚げ丼」も町中華店というよりは、店主が和食でも腕を磨かれたこともあって高級中華店のような上品なおいしさでした。“コッテリ中華はちょっと…”な人でも安心して利用できる中華料理店でしょう。阪急「桂駅」から徒歩6分程度とアクセスも便利ですので、近くまでお越しの際には手軽に上質な中華料理を堪能されてみてはいかがでしょうか。これからさらに寒くなる季節、アツアツの餡かけ料理をハフハフいただく贅沢をぜひお試しください。
[2022年11月16日訪問]
あんかけや こはち
●住所…京都市西京区桂巽町8-6(Google マップ)
●TEL…075-754-6834
●定休日…月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
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