どんグリル
【今回のみ木曜日更新です。以降は通常通り月・金更新を継続します】
新しく開業された飲食店を訪問する際、個人的には期待半分・不安半分です。新しいおいしさへのワクワク感がある一方、どのような料理を提供されるか予想できない不安感も併せもちます。当ブログでは、管理人がこれまで訪問したことのある飲食店のREPORTが多いのですが、そのお店の料理や味を知っていて自信をもって紹介できるからです。とは言え、世の中にはイチ早く新店のレビューを掲載されているブログ等も存在し、その圧倒的な情報収集力と行動力には尊敬の念を抱かざるを得ません。何だったら開業直前で工事中のお店レビューまであったりして京都の街を四六時中、探索しているのでは?と、管理人には到底マネのできない情熱すら感じられます。そこで今回は管理人も久しぶりに、できたてホヤホヤの新店REPORTにチャレンジしてみることに。…実は1軒目の新店は、食のストライクゾーンがガバガバな管理人にしては珍しくまた行きたいとは思えなかったため、そちらは期間を置いて再度訪問のうえ今一度確かめるとして、2軒目の新店は納得のクオリティでしたのでREPORTいたします。
河原町通と丸太町通の交差点(河原町丸太町)を北へ430mほど行き、荒神口通の交差点(荒神口)を東へ20mほどのところにある洋食店「どんグリル」。こちらは昭和から親しまれてきた喫茶店が閉業された場所に2022年(令和4年)10月、オープンされたばかりのお店です。管理人もREPORT予定の喫茶店であったため残念に思っていたのですが、新たに洋食店として開業されたと聞きつけて訪問しました。荒神口エリアは京都府立医科大学や、かつては立命館大学のキャンパスが置かれていた文教地区であり、昔からの飲食店と新しい飲食店が共存する隠れたグルメスポットです。当ブログでも荒神口エリアの飲食店を10軒以上REPORTしているものの、最近はすっかりご無沙汰でした。こちらは11時〜ラストオーダー21:30の通し営業でランチタイムは11時〜14時のようです。時刻は13:30、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。
こちらのスペシャリテは「豚バラ煮込みカツSet」¥1,600。「豚バラ煮込みカツ」とは味付け控えめの柔らかく煮込まれた豚角煮をパン粉のコロモで揚げたいわゆる「角煮カツ」で京都市内ではちょっと珍しく、以前REPORTした「和洋食堂 グリル満佐留」の「豚バラ角煮のトロカツ」が有名です。また、「豚バラ煮込みカツ」も付く洋定食「バラエティSet」¥1,500も用意されていて、王道の洋定食を楽しめるのも魅力。¥1,000未満のセットメニューもあるようですので、お財布が少し寂しいときにも利用しやすいように感じました。では店内へ入ってみましょう。
以前のレトロ喫茶の重厚なおもむきは残しつつ、清潔感のある店内です。奥にはソファー席があり、4名テーブル席3卓と2名テーブル席1卓、5名程度座れるカウンター席もあり、お一人様でも入りやすい雰囲気となっています。若い男性シェフが調理をされていて、新しいお店に変わったのだと改めて認識できました。管理人は自身が若い頃から利用してきたお店がなくなるのはツラい一方、新しいお店として生まれ変わるのはうれしい。昔の面影を感じられるのであれば、なおさらです。では改めてメニューを確認してみましょう。
14時までのランチメニューです。オススメはやはり「バラエティセット(ミニハンバーグ・からあげ・大きいえびフライ・バラカツ)」と限定5食の「国産豚バラ煮カツセット」ですね。「からあげセット」各種¥950やハンバーグ、チキンステーキ、ビーフステーキといった洋定食もおいしそう。また、4種類のデザートも食後の甘いモノには目がない人にはピッタリでしょう。夜も洋食やアルコールメニューも充実しているそうです。今回はイチオシのバラカツ(角煮カツ)もいただける「バラエティセット」を注文してみました。
「バラエティセット」が到着。このセットのバラカツ(角煮カツ)にはポン酢がかけられているとシェフがおっしゃられていました。大きいえびフライは有頭エビが使われていて豪勢です。からあげは2個とボリューム満点で、カラリと揚げられていて肉汁もジューシー。ミニハンバーグもサイズ的には小さめながら、肉々しく本格的なデミグラスソースがおいしい。ハンバーグ1つ取っても本格派の洋食店であることが伺えます。ではいよいよバラカツ(角煮カツ)をいただきましょう。
トロットロの豚バラカツです。豚バラ肉の濃厚な甘い味わいにサッパリとしたポン酢との相性も抜群。角煮だけでも手間がかかる立派な調理法なのに、それをカツにするのですからマズいワケがありません。この豚バラカツがメインの「国産豚バラ煮カツセット」では、ネット情報でウラ取りはできていないものの、仔牛と赤ワインのソースなのだそうで、次の訪問時にはぜひ食べてみたいと感じました。全国の洋食店でもそう多くはない豚バラの角煮カツですので、まだ食べたことがないコッテリマニアならぜひお試しください。
大きいえびフライはその名のとおりビッグサイズです。当ブログでも体感的に2万回ぐらい書いているとおり、エビフライは大きければ大きいほどおいしいと管理人は考えています。エビの旨味と甘みがしっかりと味わえるフライは天ぷらと並んで、エビに最も適した調理法の1つです。しかも有頭エビは旨味たっぷりのコクのあるエビミソもいただけます。有頭エビのエビフライは本格的な洋食店では提供されているものの、少なくとも¥2,000以上はする高級品ですので、こちらの「バラエティセット」は相当お得と言えるのではないでしょうか。珍しいバラカツ(角煮カツ)も有頭エビのエビフライも気軽に味わえるお店だと思います。洋食好きなら昭和レトロな雰囲気ながら新しい息吹が感じられるこちらも要チェックでしょう。
[2022年11月22日訪問]
どんグリル
●住所…京都市上京区荒神町115-4(Google マップ)
●TEL…075-366-4595
●定休日…不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
※さらに詳細は食べログ「どんグリル」でご確認ください。
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