魅惑の黒さのトリコになる一乗寺の人気ラーメン店

中華編
スポンサーリンク

麺屋 龍玄

サテ、明日の土曜日はいよいよクリスマス・イブですね。恋人とともに過ごす聖なる夜、何ていうのは日本独自?の悪しき文化です。キリスト教徒が多い西欧諸国では、家族などの親しい人と過ごすのが一般的で、そもそも12月24日はクリスマス・イブですらありません。キリスト教の発祥であるユダヤ教で使われたユダヤ暦、そこから生まれたキリスト教の教会暦では1日の終わりを日没と定めていて、24日の日没で25日となり、その夜をクリスマス・イブ(クリスマス当日25日の夜)としているワケです。“結果的に日本では12月24日の夜がクリスマス・イブなんでしょ?”と言われればそのとおりですが、クリスマス・イブの意味も知らない人がイチャイチャしているのが気に入りません。キリスト教徒やユダヤ教徒の人ならともかく、日本では多数派の仏教や神道、無神論者の人がクリスマス・イブにキャッキャウフフするのは許せない。神への冒涜です。キリスト教徒やユダヤ教徒以外の多くの日本人なら日本人らしくクリスマス・イブぐらいはチキンの丸焼きなどと浮かれず家でおとなしく日本古来の鍋でも地味につつきながら家族団らんをするべきでしょう。が、しかし。家族がいらっしゃる人は地味でも何でも温かな鍋で家族団らんできるから良いでしょうが、単身者は少し寂しい思いをするかも知れません。ならばお一人様でも気軽に利用できる日本の国民食・ラーメンでも食べて温まろうぜ!ひとりでも寂しくなんかないやい!と言い聞かせながら、叡電「一乗寺駅」近くへと向かいました。

白川通北大路通の交差点(白川通北大路)を北へ400mほど行き、曼殊院道を西へ80mほど行ったところにあるラーメン店「麺屋 龍玄(めんや りゅうげん)」。京都人はラーメン好きでラーメン店も多い中、今回なぜこちらへ訪問したのか。それは京都市を代表する1軒のラーメン店と関係があります。京都市内には名店と呼ばれるラーメン店がいくつも存在していますが、代表格を問われればやはりはずせないのはJR「京都駅」近くにある「新福菜館」ではないでしょうか。「新福菜館」の現在の営業時間は9時〜20時で、その間じゅう行列がほぼ絶えない有名店です。当ブログでは表向き超有名店はさまざまな人が各種メディアやネットで詳しく解説されているのでREPORTしないスタンスを取っていますが、実際にはタダでさえ並ぶのがイヤなのに寒い冬ならなおさらイヤやわ!というグルメブログを書いている人間とは思えないふざけた理由で「新福菜館」をREPORTすることはおそらくないでしょう。ただ、こちらは裏取りできていないものの「新福菜館」で修行を積まれた人が開業したお店のようで、確かにラーメンの特徴も良く似ています。もちろん常に混雑する人気店ではあるものの、時間を調整すれば「新福菜館」ほど並ばず利用できるのも高ポイント。夜も時刻によるもののあまり並ばず入店できて味は名店クオリティです。こちらの昼の営業時間は11:30〜15時、夜は17時〜21時となっています。時刻は13:40、店頭に行列ができていないことを確認し、早速店内へ入ってみましょう。

入口すぐに4名テーブル席1卓、後はカウンター7席というコンパクトな店内。入店時はカウンター2席しかあきがなかったため、管理人が食べ終わったタイミングで撮影しました。“ピンボケじゃね??”と感じられたかも知れません。各座席ごとにビニールシートで感染防止対策がされていて、正確に撮影しても見づらかったハズですが盛大にピンボケしています。申し訳ございませんでした。ビニールシートのせいにしようとしましたがムリでした。ボンヤリとした写真ですので何となくの雰囲気だけでもそれぞれの感覚でご理解していただきつつ、メニューを確認してみましょう。

こちらのラーメンやヤキメシは富山ブラックのような真っ黒な醤油ラーメンで、当然「新福菜館」も同様です。この真っ黒な醤油ラーメン、京都市内ではあまり提供されているラーメンは少なく、管理人が知る限りでは「新福菜館」および京都府下に5店舗ある新福菜館の名前をもつ支店?系列店?暖簾分け店?と、当ブログでもREPORTした「ラーメン 親爺」や「麺屋 聖」、「麺屋 優光」、京都駅ビル京都拉麺小路にある富山ブラックのお店「麺屋いろは」ぐらいでしょうか。まぁ管理人は当ブログで6万回ぐらいラーメンに詳しくないと言い続けてますので、他にも真っ黒な醤油ラーメンを提供されているお店はあるでしょうが。こちらのラーメンはもちろん、ヤキメシとチャーシューも絶品ですので今回は「ヤキメシセット(中華そば[並]+ヤキメシ[小])」¥1,100の「中華そば(並)」を「チャーシュー麺(並)」に変更していただいた¥1,300のセットを注文してみました。

「ヤキメシセット(チャーシュー麺[並]+ヤキメシ[小])」が到着。チャーシュー麺からの醤油豚骨の香りが食欲をそそります。チャーシュー麺もヤキメシもその黒さが美しい。キリスト教やユダヤ教の聖なる夜にこそお一人様の異教徒は、この黒光りするラーメンや炒飯を食べるべきなのです。思わず闇落ちしてしまいそうになる黒さですが、食べれば元気になること請け合い。では、まずはチャーシュー麺のスープからいただきましょう。

豚の風味豊かなダシと黒醤油のまろやかながらコクのある味わいは身体がポカポカと温まります。塩っぱさなどはなく、重厚で芳醇な醤油といった印象です。色が濃いと塩味も濃い、と錯覚されがちなものの、関西では頻繁に利用されている淡い色のうすくち醤油の方が、一般的な醤油(こいくち醤油)や刺身などで使うたまり醤油よりも塩分濃度は高いのだとか。まぁ、見た目で判断できないのは人間も同じですね。日本では色白な人は上品、知的、清楚に見えますが実際は…と、これ以降はセンシティブな内容を含みますので後はご自身で想像してください。とにかく、この豚の濃厚なダシにも負けないコクのある醤油味が素晴らしい逸品であるのは間違いないでしょう。

麺はストレートの中華麺で細めながらコシはしっかりめ。これぐらいの弾力がないとスープとのバランスが悪くなるのでしょう。具材のモヤシや青ネギとの相性も抜群です。特にモヤシが濃厚なスープや麺をやわらげているうえ、シャキシャキ食感がアクセントになっています。寒い冬にこそいただきたい濃い味のラーメンではないでしょうか。

そしてチャーシューです。柔らかく煮込まれた肉の旨味と脂の甘みが最高。ちょっと贅沢をしてチャーシュー麺に変更したのは正解でした。チャーシュー麺なら薄切りながらたっぷりと入っていて、いつまでもチャーシューを味わうことができます。2〜3枚のチャーシューしかない場合、チャーシューを食べ終えたときの絶望感はハンパありません。もし、しゃぶしゃぶを食べていて牛肉や豚肉が2〜3切れしかないと知ったらどう思うでしょうか。肉をアッという間に食べ尽くして、後は野菜や豆腐、葛きりなどをひたすら食べ続ける、まるで何かの修行のように感じられないでしょうか。2〜3切れの肉を大切かつ慎重に食べるのも人生においては重要ですが、プラス¥200でチャーシュー麺にバージョンアップできるなら、お財布と相談のうえ多少ムリをしてでもお腹いっぱいチャーシューを食べた方が幸せだと考えるのですがいかがでしょうか。

ヤキメシも黒醤油の濃厚な味わいでおいしい。コッテリ好きにはたまらないでしょう。見た感じではよくわかりませんが、細かく刻まれたチャーシューがたっぷりで、極上の焼豚炒飯となっています。ヤキメシ自体はパラパラ過ぎず、必要なシットリ感もあって喉に詰まるようなこともありません。自宅でヤキメシや炒飯を作られている人も少なくないと思いますが、このクオリティはお店ならでは。管理人のように自宅ではほぼ市販の冷凍チャーハンの人間にとっては、こちらのようなラーメン店や中華店の炒飯は別モノであり、ご馳走に感じるのです。京都を代表するラーメン店の1軒「新福菜館」に匹敵する黒いラーメンやヤキメシを堪能できました。聖なる夜だけでなく、日常の昼や夜にもオススメですので、叡電「一乗寺駅」方面にお越しの際には、ぜひこちらのラーメンやヤキメシ、チャーシューを存分にご賞味ください。

[2022年12月15日訪問]

麺屋 龍玄
●住所…京都市左京区一乗寺宮ノ東町51-7(Google マップ
●TEL…075-744-0568
●定休日…水曜日
●備考…禁煙
ホームページ

コメント

タイトルとURLをコピーしました