eze bleu
全国的に寒波が到来し、京都市内でも珍しく雪が積もる日々が続いています。最近では積雪は京都市民にとって年に1、2回の出来事であり、管理人も積雪対策などは特に何もしていません。例えば車やバイクをスタッドレスタイヤに履き替えている有能な人は少数派で、多くの人は“雪が積もっているので車やバイクで出かけるのはやめよう”となり、市バスや京都バス、タクシーなどの公共交通機関を利用します。さすがに京都市内で雪道でも運行しているバスやタクシーは積雪対策をされていますが今回、四条河原町という京都市内随一の繁華街で市バスがスタックしている動画を見て、改めて雪の怖さを再認識しました。そんなワケで管理人も外出をできるだけ控えていたのですが、このままでは当ブログの更新ができない事態にまで追い詰められ、これまでストックしていた自宅近くの人気ベーカリーへと向かうことに。近場なら道路状況もおおよそ把握できますので、車やバイクで滑ってぶつけてYouTubeのドラレコ動画に登場することもそうそうないでしょう。
今出川通と河原町通の交差点(河原町今出川)を西へ220mほど行ったところにあるベーカリー「eze bleu(エズ ブルー)」。こちらはフランスの味をそのまま伝えるベーカリーで、パン屋さん激戦区のエリアにも関わらず昔から根強い人気の1軒です。近くに同志社大学などがあり学生のお客さんも多く、食べログの「パンWEST百名店2022」にも選出されるなど、常にお客さんで賑わっています。営業時間は7時〜19時の通し営業で早朝から開店しているのもうれしい。通勤・通学ついでにでもちょっと立ち寄って朝食・昼食用のパンを購入することもできます。京都御所も近いことから観光客も利用され、暖かい季節になれば京都御所のベンチでパンを楽しんでも良いでしょう。時刻は13:20、“売り切れのパンばかりかも…”と不安を抱きつつ、店内に入ってみます。
写真の色飛びやピンボケがひど過ぎです。何だかよくわからない店内写真で本当に申し訳ございません。いくつかの商品は売り切れていたものの、まだまだ多くの魅力的なパンが陳列されていて、写真のことなど忘れテンションがアガります。こちらはハード系のパンが有名だそうですが、管理人にとって固いパンは口の中が血まみれになるイメージを思い浮かべてしまい、いつも柔らかなパンをチョイスしがち。そしてこちらはハード系だけでなく、食パン・惣菜パン・菓子パンを問わずほとんどのパンがおいしいのです。しかも名店としてはリーズナブルな価格設定で、ほとんどのパンは1個¥200前後となっています。ランチとして本当は惣菜パン1個と菓子パン1個が50歳を過ぎたオッサンには適正だと思うのですが、つい余計に三角サンドを1個購入してしまいました。それでもパン3個で合計¥712ですから、コンビニとほぼ変わらない価格で本格的なパンをいただけお得な感じです。もっと購入したい欲を抑えて、イソイソと家路へと向かいます。
今回購入したのは写真右が「ツナとタマゴの三角サンド」¥280、写真左が「ハム チーズ クロワッサン」¥216、そして写真手前が「チョコレートとカスタードのデニッシュ(正式な名前は忘れました)」¥216と、サンドイッチ、惣菜パン、菓子パンそれぞれ1個ずつの完璧な黄金比です。何が完璧なのかはさておき、野菜不足を気にされる人は別途カップサラダや野菜ジュース、野菜スープなどをご用意ください。管理人はトマトジュースで野菜不足を解消します。単なる気休めのような気がしないでもありませんが、「ツナとタマゴの三角サンド」から早速いただきましょう。
ツナもタマゴも具がギッシリのボリューム満点なサンドイッチです。どちらもマヨネーズベースながらマヨネーズの過剰なカサ増し?はされておらず、ツナやタマゴの素材の味がしっかりとわかります。以前、どこぞのコンビニで断面は具がギッシリでも外側はスカスカ、という詐欺的な三角サンドがちょっと話題になっていましたが、こちらのサンドイッチはあふれんばかりの具が良心的。そもそもこのSNS全盛期に詐欺的な三角サンドを提供すること自体、炎上マーケティングなの?と疑ってしまいます。コンビニのマーケティング力やブランディング力は数ある企業の中でもトップレベルだと思いますので、“こんな三角サンドのコンビニでは二度と買わない”など、食べれば誰もが気づいてしまう、管理人ですら簡単に想像できる致命的なリスクを犯してまで具材をケチりたかったとは到底考えられません。特にサンドイッチは個人的にはパン2:具8ぐらい、具材が重要ではないでしょうか。コンビニ各社の三角サンドとほぼ変わらない価格でこの三角サンドを販売されているのは、さすが人気店だと改めて認識できました。
「ハム チーズ クロワッサン」はトースターで2分ほど温めていただきます。焼いている間からすでにバターの芳醇な良い香り。バターたっぷりなのがクロワッサンの特徴であり、温めるとその真価がより発揮されます。焼きあがったクロワッサンは外側パリパリ&サックサク、内側シットリでバターがにじんでいる部分がたまりません。中心のハムとチーズの塩気もちょうど良い塩梅です。本物のクロワッサンはケーキのミルフィーユ同様、外側がバラバラ・コナゴナになり、デートなど他の人がいる前では食べることを少し躊躇するものの、その背徳感もイイ!カロリー的に何個も食べるのは気が引けますが、管理人のようなクロワッサン好きならぜひこちらのクロワッサン各種を試していただきたい逸品です。
「チョコレートとカスタードのデニッシュ(正式な名前は忘れたってば)」はもはや高級店のケーキです。クロワッサンとは異なるサクサク・シットリなデニッシュ生地もおいしいのですが、中のカスタードとチョコレートがスゴい。管理人は生クリームは大好きなもののカスタードクリームにはあまり興味がないタイプのデブ人間ですが、このカスタードは本当においしいと感じます。一般的なカスタードクリームと比べてフレッシュ感というか生感が素晴らしい。あくまで個人的な感想として、一般的なカスタードクリームは何だか甘いクリーム状の工業製品を食べている感じがしてしまうのです。手作り原理主義者ではありませんが、作りたてのカスタードクリームと保存目的の一般的なカスタードクリームは比べられません。そしてチョコレートにまったく詳しくない管理人でも高級な味わいだと確信できる上品な板チョコとの組み合わせも抜群です。普段は生クリームばかりエコヒイキする管理人でも、久しぶりに高級ケーキ店の味を楽しめました。サンドイッチもクロワッサンも菓子パンも価格以上のクオリティです。パン好きな京都人に人気なのもうなずけます。京都市内にはこちらだけでなくパンの名店が多いため、暖かくなればパン屋さんをめぐる京都観光、なんていうのも良いかも知れませんね。
[2023年1月29日訪問]
eze bleu
●住所…京都市上京区大原口町212(Google マップ)
●TEL…075-231-7077
●定休日…火曜日および第3月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「エズ ブルー」でご確認ください。
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