本格的な洋定食各種を手頃にいただける洋食店

洋食編
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喫茶・グリル 飛騨

屋外ではマスクの着用は原則不要など、新型コロナウイルスの影響も世間では少しずつ収まっているように感じます。反面、不特定多数のお客さんが出入りする飲食店や小売店では、いまだ以前のような営業活動ができない店舗も少なくありません。特に飲食店はさまざまなお客さんが長時間滞在するため、営業の休止や時短で対応されているお店もまだまだ存在します。いずれは平常通りの営業となるよう期待しつつ、今回は昔から地域に親しまれていて現在は時短営業されているカジュアル洋食店をREPORTしてみました。

白川通北山通の交差点(白川通北山)を北へ420ほど行ったところにある洋食店「喫茶・グリル 飛騨(きっさ・ぐりる ひだ)」。1967年(昭和42年)創業で56年の歴史があるこちらは店名のとおり、喫茶店機能を併せもったカジュアル洋食店として地域の人々に親しまれてきたお店です。以前は9:30〜14時、17時〜21:30でしたが現在は昼のみの営業となっており、また落ち着いたら夜の営業も再開されるとのこと。この近辺は京都市内と滋賀県内を結ぶ交通の要衝となっていて、管理人も滋賀県からの帰り道などで夕方や夜に利用していました。店頭に車を3台ほど停められ、電車でも叡電「修学院駅」または「宝ケ池駅」から徒歩7分程度とアクセスも便利です。時刻は13:20、早速店内へ入ってみました。

4名テーブル席5卓と1名テーブル席1卓、そして8名テーブル席1卓とかなり広めの店内。祝日の土曜日ということもあってか、営業終了近くにも関わらずほぼ満席状態で驚きました。8名テーブル席はほぼ相席テーブルとなっていて、お一人様が食事をされていただけでしたのでシレッと着席。こちらはお一人様のお客さんも多く、訪問した際も4名ほどのお一人様がいらっしゃいました。50年以上のお店とは思えないほど清潔感があり、壁面に飾られた富士山などの写真がギャラリーのようで見ているだけでも飽きません。おそらく観光目的であろう外国人カップルのお客さんがいらっしゃって、ゆっくりとですが確実にコロナ禍以前のいつもの日常が戻ってきそうな気配を感じました。それではメニューを確認してみましょう。

おおむね¥1,000前後の8種類の洋定食と「カレーライス(サラダ付)¥840などの軽食メニューがラインナップ。メニューには載っていませんでしたが、コーヒーなどの基本的なドリンク類もあり、喫茶店として利用されているお客さんもいらっしゃいます。どのメニューもリーズナブルですが、こちらの一番人気はおそらく国産ポークを使用された「味噌とんかつ」¥1,150でしょう。ご飯・味噌汁・小鉢・漬物にボリューミーな味噌とんかつの洋定食が¥1,000ちょっとはかなりの高コスパ。こちらの店名「飛騨」は旧国名を由来とした岐阜県最北端の地域名で、もしこちらのご主人の出身地であれば、愛知県を中心とした中部地方の食文化の1つである味噌カツを提供されているのも納得できます。もちろんウラ取りなどはしていませんので、まったく的外れな文章をダラダラと書いている危険性はありますが、当ブログ的には平常運転ですのでくれぐれもネット上などで広めないよう、真偽不明の情報として皆さんの心の中だけにソッとしまっておいてください。多分一番人気であろう「味噌とんかつ」にもそそられるものの、今回は当ブログのREPORTということもあり、ミニハンバーグにコロッケ、海老フライの「洋食弁当」¥1,200に決めました。管理人は初訪問の洋食店や喫茶店で洋食弁当を見つけると必ず注文します。なぜなら、そのお店のさまざまな料理を少しずつ楽しめる、ほとんどのお店にとってはコスパに優れたお得な看板メニューだからです。メニューに迷った場合、洋食弁当や洋風セットなどがあれば間違いありませんので迷わず注文してください。お店の味や実力をきっと把握できるハズですよ。

「洋食弁当」が到着。ホラ、もうおいしいは確定のビジュアルでしょう。まずはアツアツで具だくさんな白菜とネギの味噌汁で身体を温めます。着席時に冷水は運ばれていて、さらに食事提供時に温かいお茶をいただけるのも小さな幸せです。小鉢はだし巻き玉子となっていて、甘さ控えめなやさしい味わいに心もなごむおいしさ。みずみずしいサラダに柴漬け、フレンチフライと、付け合せも充実しています。まずは別添えされたたっぷりのタルタルソースで海老フライをいただきましょう。

かなりのビッグサイズな海老フライです。当然揚げたてでカラリと揚げられていて、海老の甘みと旨さを楽しめます。こちらのエビフライのエビの字は「海老」が当てられていますが、聞くところによると外国人や帰国子女などにとってエビ・えび・海老・蝦、珍しいところでは蛯や鰕と、さまざまな字で書き分けていて日本語の難しさを痛感するそうです。エビはカタカナ、えびはひらがなで日本人でも雰囲気?で使い分けていると思います。一方、漢字の海老と蝦についてはある程度明確な違いがあり、一般的に海老はイセエビなどに代表される固い甲冑のような殻に包まれて海底を歩くエビを指し、蝦はクルマエビなど薄皮の殻をまとって水中を泳ぐエビを表現することが多いでしょう。ちなみに蛯は海老と同じ意味の古い漢字らしく、虫でもない蛇(へび)のように古来から哺乳類以外の動物を虫偏で表していたのだとか。そして鰕は蝦の古い漢字で、本来は鰕と表していたものの誰かが“えびは魚とちゃうやん”と騒ぎ出して虫偏に変えたそうです。それを聞いていた他の人は“虫でもないけどな”と冷静にツッコまなかったのでしょうか。サテ、またしても1円の得にもならない雑学で皆さんの限りある時間を奪ったところで、コロッケをいただきます。

揚げたてでコロモサクサク・中身トロトロのクリームコロッケです。エビフライとハンバーグ、クリームコロッケは洋食界の三大スターでしょう。こちらのようにベシャメルソースオンリーのクリームコロッケは単独ではちょっとパンチ不足の感は否めないものの、いろいろなオカズの中に1つ入っているとそのありがたみを再認識できます。イヤ、1つだけではモノ足りず、もっと食べたい衝動に駆られるかも知れません。しかし1〜2個だからこそ、良い箸休めとして真価を発揮するような気がします。メインにはなり得ないが、このクリーミーでやさしい味わいはオカズとして有能で、よほどのクリームコロッケ好きでもない限り、ドカ食いするものではありません。ハンバーグなどの主役級にちょこっと添えられていてこそおいしい、それでいてパスタやポテトのようなTHE・付け合せではなく、主役待遇のメイン料理なのも実力者の証しではないでしょうか。

ラストはミニハンバーグです。ソースはテリヤキソースで前回REPORTとかぶってしまいました。個人的にハンバーグは洋食店などで頻繁に食べますが、テリヤキソースのレンチャンはこれまでの記憶にありません。ハンバーグのテリヤキソースについて前回REPORTと違うハナシを書くのは、さすがに管理人のスキルではムリ。まぁ、ハンバーグソースとしてのテリヤキソースはもはや日本人だけなく海外でも定番になりつつあるほどの人気で、醤油+砂糖ベースの甘塩っぱい味付けが肉との相性も抜群ということなのでしょう。中華の肉団子同様、ご飯のオカズとして鶏の唐揚や豚の角煮などに匹敵するハイスペックさがあるとテリヤキソースのハンバーグを食べて思いました。これほどの陣容の洋食弁当が¥1,200なのは、相当お値打ちと言わざるを得ません。もちろん他の洋定食や軽食も手頃な価格でいただけますので、観光やドライブついでなどにフラリと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。テイクアウトも行われていますので、暖かくなれば屋外でも手軽においしいランチを楽しめますよ。

[2023年2月11日訪問]

喫茶・グリル 飛騨
●住所…京都市左京区山端滝ケ鼻町4-6(Google マップ
●TEL…075-791-4663
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Facebook

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