SUNLIGHT
カレーうどんが恋しい冬も終わり、日中は暖かい春がやってきました。少し暖かくなると和ダシが効いた餡かけのカレーうどんやカレー丼、カレー中華ではなく、本格的なカレーライスが食べたくなります。管理人は洋食店などの欧風カレーが大好きなのですが、50歳を超えてスパイスカレーも好きになっていました。そもそも辛いのが得意ではないハズなものの、味覚がさらに衰えているからでしょうか、ちょっとぐらい辛くても意外と平気になっていて自分でも驚いています。もちろん激辛系の料理は単なる罰ゲームですので特に自腹では絶対に食べたくありませんが。京都市内でカレーと言えば円町エリアです。飲食店自体が多いエリアながら、なぜかカレーの街と呼ばれるほどカレー店が多く、当ブログでもスパイスカレーの「SPICE JUNKY」や「円町リバーブ」、スープカレーの「かれー屋ひろし」、本格インド・ネパール料理店の「Dip Jyoti」と4店もREPORTしていました。しかし人気のカレー店はまだまだあります。そこで今回は行列が絶えない人気スパイスカレー店へ向かいました。
丸太町通と西大路通の交差点(円町)を西へ430mほど行ったところにあるスパイスカレー専門店「SUNLIGHT(サンライト)」。2019年(令和元年)5月に開業し、間もなく4周年を迎えるまだ新しいお店ですが、常に行列が並んでいる繁盛店。ネット上でも多くのサイトやブログなどでレビューがアップされています。昼の営業時間は11:30〜15時ながらカレーがなくなり次第終了となりますので、閉店ギリギリの訪問はオススメできません。夜は18時〜21時となっています。こちらはカレーだけでなくアルコール類も豊富なようで、“カレーとお酒のお店”と表記されています。飲む人なら昼夜を問わずカレーで1杯を楽しめるのではないでしょうか。サテ、管理人は並ぶのがゴキブリやオバケと同じぐらいイヤですので、12時前には到着してランチタイムの混雑を回避したい、と11:45に到着。ハイ、平日にも関わらずすでに2名ペア2組とお一人様1名が並ばれていました。並びたくなかったため一瞬、頭に別の飲食店が数軒よぎったものの、せっかくですのでイヤイヤながら最後尾に並びます。並んでいる間に店頭のメニューなどを確認しておきましょう。
現在のメニューラインナップは月替りのカレーとレギュラーカレー2種類、あいがけカレー3種類のようです。4月の月替りのカレーは「豆乳担々キーマカレー」¥1,200で、まるで四川料理。しかしインドなどのスパイスは漢方薬の素材とほぼ同じですので、スパイスカレーの中華風は実は理にかなっていると思いました。しかも四川料理は中華料理や中国料理の中でもスパイスを重視する調理法なため、四川料理とスパイスカレーのコラボは相性も抜群でしょう。管理人のオススメは「無水チキンカレー(温玉付)」¥1,000なのですが、4月の月替り「豆乳担々キーマカレー」も食べてみたい。そこで「あいがけカレー(担々+無水チキン)」¥1,350に決めました。30分ほどで案内され早速店内へ…と、本来なら店内写真を掲載する流れとなるのですが、満席で撮影できるタイミングもなかったため、今回は改めてメニューを確認しておきます。
店内はカウンター5席?6席?のみの、誰でも手軽に利用しやすいカジュアルなカレースタンドの雰囲気です。お昼は調理担当のご主人と接客担当の奥様が切り盛りされていて、お二方とも京都の飲食店とは思えないぐらい気さくなお人柄。案内からメニューの確認、食後の会計時の挨拶まで完璧でした。管理人は50歳を超えた今なお、仕事以外では立派なコミュ障ですので無愛想な料理人や接客スタッフなどはちっとも気になりません。しかし、一般的に特に接客は愛想が良いに越したことはないでしょう。そういう意味でも、誰もが利用しやすいお店ではないでしょうか。たま〜に飲食店でもお客さんとまったく目を合わせず終始シカメっ面を通しているオヤジや、メニューを注文しても何も言わず黙って厨房へ向かうオバサンもいらっしゃいますが、お店にとって何のメリットもなくむしろ損をしているだけだと感じます。まぁ、それでも飲食店として維持できているのは逆にスゴいのかも知れませんが。ともかく、こちらは女性のお一人様でも安心して利用できるお店だと太鼓判を押しておきます。「あいがけカレー(担々+無水チキン)」注文時に“パクチーはありなしを選べますがどうされますか?”と尋ねていただけ、とてもありがたかった。管理人は好き嫌いがほぼありませんので小声で“なしでお願いします”と伝えると、“ライスも選べますが…?”とさらなる追撃が。そう、こちらでは「白ごはん」と「ターメリックライス」、この2つの「ブレンド」を選べるシステムなのです。とっさに“ブレンドでお願いします”と回答。前回訪問時も「ブレンド」だったような気がします。このどちらかを選べない玉虫色の回答こそプライベートコミュ障の特徴であり、京都人の真骨頂です。ご自分に強い意思をお持ちの人は正々堂々と「白ごはん」または「ターメリックライス」と力強く注文してください。
「あいがけカレー(担々+無水チキン)」が到着。麻婆系の香りが食欲を刺激します。左半分が「豆乳担々キーマカレー」で右半分が「無水チキンカレー」。ご覧のとおりボリューム満点です。この一皿で十分満腹になりますが、こちらでは女性客でもご飯を「大盛り」プラス¥100や、各種トッピングを追加される人が少なくありません。管理人は大盛りを注文した瞬間に抹殺されるため大盛りにできませんが、もし少食でないのなら、できればご飯は「大盛り」にされた方が良いでしょう。その理由は…オイオイお話しますので、まずは「無水チキンカレー」からいただきます。
鶏肉の旨味がモノスゴい逸品です。柔らかく煮込まれた鶏の旨味が口の中にあふれます。この濃厚さは洋食店の欧風ビーフカレー以上かも知れません。当然、スパイシーさや心地良い辛味はあるものの、鶏肉のおいしさが上回っています。そしてご飯と食べるとまさに絶品。¥1,000ちょっとで味わえる旨さではありません。並ぶ価値がある味です。ただ、1つだけ欠点があります。それは“ご飯不足”の可能性があること。鶏肉とカレーソースがたっぷりで、ウッカリ食べ進めるといつの間にやらご飯がなかったという、ご飯不足におびえてしまう危険性があるのです。管理人は前回訪問時、実際にご飯不足となって絶望した辛(つら)い経験があります。辛(から)いカレーだけに。そんなことはサテおき、カレーが旨過ぎてご飯も進み過ぎますので、「大盛り」にされるか、管理人のようにカレーとご飯の配分を慎重に見極めてご賞味ください。続いて「豆乳担々キーマカレー」もいただきましょう。
これはもう反則級のおいしさです。「無水チキンカレー」を超える濃厚なコクとスパイシーさに加え、辛さも十分。麻婆丼というすでに完成された料理にカレー風味が補強された味わいとなっていて、中国4000年?の歴史を覆すカレーではないでしょうか。そしてこちらも「無水チキンカレー」以上にご飯と良く合います。ご飯が進み過ぎてキケン、とてもキケンです。“ご飯を「大盛り」すればヨカッタ…”と後悔しても後の祭り。管理人のようにご飯とカレーの絶妙な配合に自信がある人でも、おそらく“ご飯不足”の危機を感じることでしょう。「豆乳担々キーマカレー」を初めて食べて正直、抹殺されても良いので「大盛り」を選ぶべきでした。「豆乳担々キーマカレー」は「無水チキンカレー」と並んで、管理人がこれまで食べてきたカレーの中でもかなりの上位にランクインするのは間違いありません。さすがは行列ができる繁盛店の実力です。カレー好きはもちろん、濃厚なおいしさをこよなく愛する当ブログの皆様にはピッタリのお店だと思います。JR「円町駅」から徒歩4分程度とアクセスも便利ですので、円町近辺にお越しの際には“ご飯不足”の恐怖におびえつつ行列覚悟で試してみられてはいかがでしょうか。
[2023年4月6日訪問]
SUNLIGHT
●住所…京都市中京区西ノ京伯楽町25-2(Google マップ)
●TEL…075-286-7484
●定休日…日曜日および不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram/Twitter
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