夏の楽しみが増えるつけ麺もおいしいラーメン店

中華編
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つるかめ一乗寺

京都市内はもう何日連続で猛暑日なのかもよくわからないほど、連日猛暑日が続いています。暑い日に食べたいのが冷やし中華ですね。当ブログでも冷やし中華を100軒以上、REPORTしていますが、今回は冷やし中華(冷やしラーメンや冷やし担々麺なども含む)ではございません。管理人は“冷たい中華麺はみんな冷やし中華”と考えており、一部から強い反発や圧力を受けているとかいないとか、とにかくユルユルでガバガバな冷やし中華の定義ではあるものの、冷たい中華麺なのに冷やし中華にはさすがに入れられない食べ物を見つけてしまいました。しかも、また叡電「一乗寺駅」、つまりはご近所で。まぁだいたい、REPORTのネタに困ったときは叡電「一乗寺駅」周辺へ行けば、ほぼ解決するので、管理人にとっては本当にありがたいエリアです。この辺りは一乗寺ラーメン街道とも呼ばれる京都市内でも有数のラーメン店激熱エリアですので、ついラーメンを食べてしまう人が多いとは思いますが、ラーメン以外もおいしい飲食店や料理がたくさんあります。

東大路通北大路通の交差点(高野)を北へ250mほど行ったところにあるラーメン店「つるかめ一乗寺」。こちらはラーメンとつけ麺の有名店で、本店は寺町四条にある「京つけめんつるかめ本店」です。数多くのラーメン店がシノギを削っている一乗寺ラーメン街道にあって、こちらもタイミングによっては行列ができる繁盛店となっています。管理人はこちらで以前、ラーメンを食べたことはあるのですが、つけ麺は食べたことがありません。というか、人生でつけ麺を食べたのは数えるほどしかありません。管理人にとっては夏場の主食レベルであるざる蕎麦をはじめ、鴨つけ蕎麦などのつけ蕎麦は頻繁にいただきますし、汁に麺を浸して食べることに抵抗感などはまったくないのですが、なぜかつけ麺を食べようと思うことがないのです。おそらく、熱いか冷たいかハッキリさせてほしい!と心の奥底で思っているからだと思います。管理人は猫舌ですので基本、アツアツの料理はあまり得意ではなく、50歳超のオッサンのクセにフーフーして食べたい派。しかし、傍目にも50歳超のオッサンがフーフーしているのはキモ過ぎます。イヤ、猫舌に年齢性別などは一切関係ないハズですが、なぜかオッサンにはみんな厳し過ぎではないでしょうか。それはともかく、猫舌の管理人にとってはアツアツのラーメンよりつけ麺の方が食べやすいハズなのですが、なぜかほとんど食べたい気持ちになりません。が、しかし。実はこちらのこのコメントを見かけて“つけ麺…良いかも”と思ってしまったのです。

店頭に設置された食券機に書かれていた手書きのPOPです。“この時期(夏)はつけめんが特別うまい。キンキンにしめた麺を熱々のスープにからめて食べる!”のコピーに心惹かれました。ポンコツですがコピーライターである管理人が言うのですから間違いありません。キンキンの麺にアツアツのスープ…麺もスープもヌルくにすれば良いのでは?と思った人はかなりスルドイ。管理人も一瞬、そう感じましたから。でも違うのです。麺もスープもヌルい食べ物がおいしいワケありません。結果としてヌルくなったとしても、混ぜる前はキンキンの麺にアツアツのスープ、というのが重要なのです。多分。管理人のような冬でも汗っかきなファットボーイちゃんにとって、夏場のアツアツラーメンはもはや拷問。しかしキンキンにしめた麺があれば、アツアツスープも大丈夫なような気がしないでもありません。そこで今回は、普段の夏には絶対に食べない味噌系にあえてチャレンジしてみます。「西京味噌坦(本当は「担」の字が正解)々つけめん」¥950の食券を購入。「チャーシュー丼」¥350や「たまごかけごはん」¥250などのサイドメニューも魅力です。こちらの昼の営業時間は11:30〜15時、夜は18時〜ラストオーダー21:30となっていますので、夜営業直後でまだお客さんがさほど多くない18:20に店内へ入ってみました。

カウンター8席のみの店内です。夜の開店直後にも関わらず、すでに半分近い座席がお客さんで埋まっていました。しかも全員お一人様で女性もいらっしゃいました。まさにお一人様の聖地?のような状態です。アホほどこれだけラーメン店が多いエリアにも関わらず、ここまで繁盛しているのはさすが人気店。しかも管理人のようなニワカではなく、お客さんは皆さんラーメン好きだと何となくですが熱気で感じました。ワンオペ中の店員さんに食券を渡して後は待つだけ、と思いきや、“冷盛か熱盛のどちらにしますか?”と想定外の質問が!“冷盛でオニャシャス”と甘噛気味に答えると、続けて“麺の量は?”と管理人への追及が止まりません。…並で”と今度は噛まずに会話できました。ちなみに大でも並でも値段は同じようですので、ハラペコさんはぜひ大をご注文ください。

「西京味噌坦々つけめん」が到着。ナルホド、麺とスープの器それぞれを手に持ってハッキリわかりました。確かに麺はキンキンに冷えていて、スープはアツアツです。麺は京都では太めのこだわりがありそうな麺で、そこに白髪ネギと糸唐辛子が乗せられています。スープは西京味噌ベースの担々仕立てなのでしょう、ゴマとラー油、刻み青ネギが食欲をそそるビジュアル。では早速、麺にスープを浸していただきます。

あぁ〜…ウンマイ!もう何からREPORTして良いかワケがわからなくなるほどおいしい。まず麺はモチモチ&シコシコで小麦の風味も感じられるかなりハイクオリティな中華麺となっています。そしてスープもスゴい。京都のご当地白味噌でもある西京味噌の上品な甘みと濃厚な旨味に、ゴマの風味、ラー油のピリ辛がアクセントとなっていて、普通の担々麺にはない典雅で奥深い味わいです。このスープが、ちょっと太めで個性的な麺と良く合っています。そして温度問題ですが、口に運んだ際に絶妙な塩梅の温度となっているように感じました。これは“ヌルい”ではなく、ちょうど心地良い温度です。フーフーすることなく口の中で冷たい麺と熱いスープが中和して、カラダにも負担にならない熱さではないでしょうか。もっとも、このアツアツのスープがもしヒエヒエだったら…?と余計な想像もしてしまいましたが、この冷たい麺と熱いスープのつけ麺はアリだと強く確信できました。

熱いスープの利点はこのチャーシューにあるのかも知れません。豚の赤身肉ながら旨味たっぷりのチャーシューとこの熱いスープもベストマッチ。名店のローストポークをいただいているような錯覚すら覚えるおいしさです。脂身などはほぼ感じませんが、その分、豚肉の旨味をしっかりと堪能できます。ただ、この味わいも熱いスープに浸されているからこそ。これが冷たいスープであれば、チャーシューの味もここまでは感じられなかったでしょう。この絶品チャーシューが3枚ほど入っていて、かなり贅沢な味わいとなっています。正直に告白すると券売機で食券を購入する際、“つけ麺1杯¥950…”とちょっとお高めな印象は否めませんでした。しかし実際に食べてみて麺のクオリティにスープの素晴らしさ、そしてチャーシューのデキを考えると、逆に¥1,000未満なのがリーズナブルにすら思えてしまいます。夏場の中華麺は冷やし中華しか食べない管理人でも、このつけ麺は別だと実感できました。こちらは叡電「一乗寺駅」から徒歩6分程度とアクセスも便利です。夏など食欲が落ちるときにちょっと変わった中華麺を食べたい人は、ぜひこちらのつけ麺各種をお試しください。大食い健啖家の皆さんなら料金そのままで大を注文したり、「チャーシュー丼」や「たまごかけごはん」などのサイドメニューと一緒にどうぞ。

[2023年8月1日訪問]

つるかめ一乗寺
●住所…京都市左京区一乗寺赤ノ宮町22(Google マップ
●TEL…075-703-1087
●定休日…木曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Twitter

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