大衆中華もガチ中華も旨い烏丸御池エリアの中華店

中華編
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中国料理 天嘉

9月16日、もう9月も中旬なのに京都市や名古屋市などでは統計開始以来、最も遅い猛暑日を更新したそうです。どおりで朝から暑いと感じていました。本日9月18日の敬老の日も厳しい残暑が続く見通しのようで、この暑さが落ち着くのは週末の9月下旬ぐらいになるのではないか、とのこと。毎年暑い暑いと騒いでいる管理人でも、さすがに今年はちょっと異常に思います。そこで「パンダラーメン屋」のREPORTで今シーズンおそらく最後と書いてしまった冷やし中華をどうしても食べたくなり、前言を撤回。実は今回REPORTするお店は、管理人的にはかなり初期の段階でREPORTしていたと思い込んでいたものの、過去のREPORTをどう漁っても見つけられなかった中華店です。子どもの頃、近所のジイさんが“そんなこと言うたっけなぁ〜?”と口癖のように言っていて、年を取ると記憶力が驚くほど低下するんだ、と恐怖すら覚えたのですが、50歳を超えて管理人もあのジイさんの気持ちがわかるようになってきました。最近、自分としてはREPORTしたつもりでも、実際にはREPORTしていなかったということがポツポツとですが増えてきて怖い。その内、訪問してREPORTしたのに“REPORTしていない!”と何度も訪問して同じ記事を書いてしまうようになるかも知れません。まぁ当ブログのREPORTを熱心に読んでいる人なんてほとんどいませんので、毎回同じ記事で店名と写真だけ変えておけばバレないような気がしないでもないのですが。そうだったら逆にラクかも…とか考えながら、敬老の日にはまったく似つかわしくない真夏のような昼間に、烏丸御池へと向かいました。

御池通烏丸通の交差点(烏丸御池)を西へ150mほど行き、室町通を南へ180mほど行ったところのビルの2階にある「中国料理 天嘉(てんか)」。京都市内有数のオフィス街である烏丸御池エリアでも、そこそこ長く営業されている中華料理店です。こちらのご主人や奥様はおそらく中国の人で、いわゆるガチ中華と呼べるお店ではあるものの、最近営業されているガチ勢とは異なり、近隣のビジネスパーソンなどにも親しまれている日本人も食べやすい本格的な中華料理を味わうことができます。インド国旗とネパール国旗が目立つ「タージマハルエベレスト 烏丸御池店」の横に階段があり、その階段の2階が今回のお店です。インド・ネパールのお隣に中国があるという、世界地図の縮図のような感じですね。まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

見にくくて申し訳ございません。こちらは各テーブルにメニュー表が置いてあるものの、注文と同時に有無を言わず下げられる例のスタイルですので、スマホの人は目一杯拡大して少しでも見やすくしてご覧ください。ランチのメインの定食各種は「スペシャル定食(特別定食)」¥1,100を除いて¥1,000以下のリーズナブルな価格設定です…と書きかけて、「豚角煮丼定食」¥1,280をはじめ4種類の定食が新たに追加されているようです。ただ新しい?定食4種類の内、3種類はすべて¥990と¥1,000未満ですので、この物価高にあっても相変わらず庶民にもうれしいお店であることは変わっておらず、ホッとしました。ガチ中華店ですので単品メニューも充実していて、お手頃価格で本格中華をいただけるオフィス街では人気にならないワケがないお店と言えるでしょう。昼の営業時間は11:30〜14:30、夜は17時〜ラストオーダー21時となっていて、遅めのランチや仕事帰りに中華で一杯、なんて使い方もオススメ。地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩3分、阪急「烏丸駅」から徒歩9分程度と、交通アクセスも便利です。時刻は13:30、階段で2階へ上がります。

扉を開けると細長い廊下?通路?があり少し驚きますが大丈夫、そのままズンズンと奥へ進みましょう。

4名テーブル席6卓の店内。ランチどきなどはお一人様のお客さんも多いので、12時〜13時を少しズラせばゆったりと食事ができます。訪問した日は土曜日の13:30にも関わらず、半数ほどのテーブルがお客さんで埋まっていました。烏丸御池エリアはオフィス街で飲食店も多いものの、リーズナブルな中華料理店はもう少し南の四条烏丸エリアまで行かないと意外に少ない印象で、そういう意味でも重宝される町中華店ではないでしょうか。サテ、今回は冷やし中華です。中華店の冷やし中華は夏季限定のお店が多いのですが、だいたいのお店では早くても9月末までは提供されていることから、まだギリギリREPORTしてもOKでしょう。この季節はずれの猛暑日に熱い麻婆豆腐とかラーメンとかは管理人的にはあり得ないのです。では冷やし中華系メニューだけご確認ください。

冷やし中華系メニューとしては「冷やし中華」と「棒棒鶏冷麺(単)」ともに¥830の2種類。それぞれに定食が用意されていて、「冷やし中華定食」¥1,200は冷やし中華に炒飯、鶏の唐揚げのラインナップです。「棒棒鶏冷麺(セット)」¥1,200は棒棒鶏冷麺に炒飯、小エビの天ぷらの陣容となっています。どちらの冷やし中華にするかかなり悩みましたが、管理人はゴマダレ好きなこともあり、今回は「棒棒鶏冷麺(セット)」に決定。本場の棒棒鶏の冷やし中華ですからマズいワケがありません。

「棒棒鶏冷麺(セット)」が到着。コレですよ、コレ!テリっテリの鶏モモ肉の棒棒鶏がおいしそう。品よく盛られた炒飯、中華では定番の小エビの天ぷらも間違いありません。こちらの定食各種では副菜として鶏の唐揚げか小エビの天ぷらが付くのですが、肉系メインの定食には小エビの天ぷら、魚や豆腐、野菜系メインの定食には鶏の唐揚げと、細かな心配りがされているのも好印象です。今回は冷やし中華をいただきに訪問したものの、レギュラーメニューの定食や単品ももちろんオススメです。では、「棒棒鶏冷麺」のスープからいただきましょう。

ゴマの味わいが濃厚です。ゴマの豊かな風味に甘酸っぱいタレが渾然一体となった奥深い味わい。担々麺とは異なり、辛味はほとんど感じられません。控えめな甘酸っぱさが食べやすく、ゴマ好きなら絶対に好きな味ではないでしょうか。もうスープの段階で合格点ですが、麺も確認しておきます。

麺は京都らしい細めの中華麺です。そして一般的な中華店の冷やし中華の麺とは異なり、かなりのコシがあります。ナルホド、強めのスープですので、細麺であってもこれぐらい主張する麺の方が合うように感じました。氷が麺の下に仕込まれていてキンキンに冷やされており、この暑い日には最高のご馳走です。なんだかんだ言いながら猛暑日や酷暑日は冷たい食べ物がありがい。隣のオジサマはアツアツの「台湾ラーメンセット」¥1,000を食しておられましたので、ラーメン好きな人はこんな日でも熱いラーメンが好きなんや…と心の中でもはや尊敬すらしてしまいました。

棒棒鶏も申し分のないおいしさです。シットリと茹でられた鶏モモ肉にゴマベースのソースがかけられていて、四川料理が誇る冷菜のひとつでしょう。ゼラチン質で甘みたっぷりの鶏皮と濃厚な肉の旨味のコントラストがたまりません。牛肉や豚肉などとは異なり、鶏肉は冷たくてもおいしいたんぱく質と脂質の構造となっていて、冷やし中華などの冷たい料理の肉系としては鶏肉がベストだと改めて感じました。この棒棒鶏だけでも十分に満足できる逸品です。

小エビの天ぷらも中華料理では定番のオカズです。管理人は洋食のエビフライでも和食のエビの天ぷらでも、エビは大きい方が勝ち、という確固たる信念を持っていますが、中華の小エビの天ぷらと和食のかき揚げなどは別。このフリッターのようなサクサク感の強いコロモに大きいエビでは何だかどちらも俺が!俺が!と主張してしまいイマイチなのです。小エビだからといって侮っていはイケマセン。フワサクのコロモに小エビの旨味がギッシリと詰まった味わいとなっていて、味付けが塩コショーなのも完璧です。間違ってもチリソースをかけるなど変に工夫してはいけないのです。シンプルな味付けだからこそ、コロモも小エビも最大限のチカラを発揮しているように思いました。

炒飯は管理人が好きなほのかにシットリ系で、薄味仕立てなのも高ポイントです。ラーメン店などで提供される濃厚な味わいの炒飯もおいしいのですが、麺類やオカズ、汁物のサイドメニューとしての炒飯は、優しい味わいのホッとできる炒飯の方が個人的には合うと感じます。こちらの炒飯も単独で食べるというよりは、一品料理などとともに味わうのが良い感じとなっていて、「棒棒鶏冷麺(セット)」など定食の炒飯としてはほど良い味ではないでしょうか。日本人の調理人が作る炒飯は本格志向をめざせばめざすほど濃い味付けになりがちなものの、こちらのような米の甘みが感じられる優しい味わいで他の料理の邪魔をしない炒飯が本質だと思いました。さすがは飲食店激戦区の烏丸御池エリアで人気の中華料理店です。日本人が大好きな中華からガチ中華まで堪能できるこちらで、ランチやディナーで利用されてみてはいかがでしょうか。

[2023年9月16日訪問]

中国料理 天嘉
●住所…京都市中京区役行者町370-1(Google マップ
●TEL…075-256-3066
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「中国料理 天嘉」でご確認ください。

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