烏丸御池近くの昭和香る蕎麦店、定食店・食堂

和食編
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桃太郎

烏丸丸太町から烏丸御池京都市内有数のビジネス街であり、飲食店の激戦区でもあります。一方、古くからお住まいの人も少なくない住宅街としての一面もある少し不思議なエリアとも言えそうです。どちらにしても京都市の中心地であることは間違いありません。飲食店が多いこのあたりのエリアを当ブログでそれほどREPORTしていない理由として、まず他メディアでも紹介される頻度が高く、別に管理人がわざわざヘタクソな食レポをする必要などないのでは?ということ。次に二輪車を停められる場所が少なくかなり苦労するのに加え、ケチンボな管理人特有の性質として車は駐車料金高めのパーキングが多く何だか損をした気分になるからです。そして最後の理由が一番大きいのですが、とにかく人が多い。当たり前ですが平日のランチ時などは多くのビジネスパーソンでごった返しており、土日祝であろうと少しマシになるぐらいで人が多いのには変わりありません。管理人はこのような飲食店ブログをしているにも関わらず、並んだり待ったりするのがマジでイヤなのです。それにここまで人が多いと、そもそも穴場店なんてなかなかありません。まして昔から営業されている古いお店であればなおさらです。が、しかし。当ブログも今やREPORT数900軒が近づくほどムダに成長してしまい、そろそろネタ切れ気味になってきた感は否めません。いよいよ行列覚悟でビジネス街の有名店でもREPORTするか…と考えていたところ、ふと昭和の時代から営業されている人気店ながら知名度はそれほど高くない蕎麦店であり定食店・食堂でもあるお店を思い出しました。随分昔に伺ったことがあるぐらいですので今も営業されているか少し心配だったのですが、Googleで調べてみると大丈夫そう。そこで今回は、ビジネス街にたたずむ昭和の激シブ店をREPORTしてみました。

烏丸通御池通の交差点(烏丸御池)を北へ320mほど行き、二条通を西へ270mほど行ったところにある蕎麦店であり定食店・食堂「桃太郎(ももたろう)」。もう外観からして昭和の風情が漂っています。一体いつの頃から営業を開始されたのかなどはサッパリわかりませんが、もし平成や令和の開業だとすれば、ハリウッドレベルのアンティーク加工をされているとしか説明がつきません。イヤ、この自然な風合いは人の手による加工ではおそらくムリではないでしょうか。こちらはビジネス街だけあって地下鉄「丸太町駅」、「烏丸御池駅」、「二条城前駅」から徒歩6〜8分程度と、アクセスもかなり便利。昼の営業時間は11:30〜16時(土曜日は14時まで)、夜は17:30〜20時までとなっていて、遅めのランチにも対応されているのもビジネスパーソンにとってはありがたいでしょう。時刻は13:15、早速店内に入ってみます。

4名テーブル席6卓の、標準的な蕎麦店や定食店・食堂の店内です。年季の入った昭和らしい雰囲気で、お客さんを大きくて赤い金魚がお出迎え。実は管理人の祖父は金魚販売店(正確には養鯉業)に従事していた関係で、管理人も金魚についてはそこそこ詳しいのですが、金魚はかなり賢く、エサをもらうために必死でアピールするなど人を見て行動することが多い観賞魚です。もう何十年も金魚をはじめペットを飼っていませんが、最近、白くて丸い病気がちな金魚の動画にハマってしまい、アクアリウムを再開しようかと思ってしまいました。ただ…飼い主が先に逝った場合、残されたペットが飢えて可哀想などとツラツラ考えると、とても飼育しようとはならないワケですが。訪問した管理人におそらく“エサ、エサ”とねだっている大きくて赤い金魚にニッコリとほほえみながら、自分のエサを優先してメニューを確認します。

蕎麦店ですので蕎麦・うどん類は当然として、丼や定食、ラーメン系メニューも充実しています。特に定食やラーメンメニューの多さは、長年地元の人や近隣にお勤めのビジネスパーソンに親しまれてきた証と言えるでしょう。最高額はざる蕎麦界の王者「天ざる」¥1,300で、他はほぼ¥1,000未満のリーズナブルさもうれしい。なぜか「天丼」¥950なのに天丼の卵とじである「天とじ丼」¥850なのはナゾですが、お安い分には文句のつけようがありません。「焼肉定食(ミニそば付)」¥950や「豚のあぶり焼き定食(ミニそば付)」¥900などにも心揺さぶられますが、ここはやはり昭和の蕎麦店であり定食店・食堂ですから老若男女、特に男性人気が絶大な人気の「カツ丼」¥850にしよう…と考えていると「カツ丼セット(ミニそば付)」¥840を発見!これはかなりのお値打ちセットメニューではないでしょうか。しかもミニそばは温・冷のどちらでも大丈夫とのことでしたので、冷たいミニそばが付いた「カツ丼セット(ミニそば付)」を注文しました。

「カツ丼セット(ミニそば付)」が到着。まさに王道。炭水化物&炭水化物の組み合わせこそ、昭和のオッサンのエネルギーとなっていたのです。健康?野菜?ハテ…カツ丼にも冷たいミニそばにも薬味の青ネギがかかっていますし、漬物も3種類完備ですがナニか?と知らんぷりをしないといけないほどの背徳的なセットメニューとなっています。結局、こういうのが一番おいしい。管理人は健康などに気を使って長生きしたところで、別に楽しみがあるワケでなし、長生きしてまでの世の中のためになる使命を受けているワケでもなし、ある程度の年齢になったら足腰が動くうちにコロリを逝く方が良いのでは…とさえ思っていますので、たまにはこういう背徳メシをいただきます。では「カツ丼」からいただきましょう。

間違いありません。こちらはマチナカのお店だけあって京都風の薄味仕立てではなく、丼ツユも甘辛系で白メシをワシワシいきたいタイプのカツ丼です。¥840なのに肉厚の豚ロース肉のカツと卵との組み合わせがこたえられまへんな。と、思わず関西シニアのような言葉遣いとなってしまいましたが、この街の食堂感がイイ。決して特別なカツ丼ではないものの、逆にこの特筆するものがない普通のおいしさが、気軽に利用できる雰囲気とあいまって、庶民の胃袋を満たしていると思います。アッ、カツ丼唯一の青物野菜勢がミツバではなく青ネギなのが京都流、といったところでしょうか。

冷たいミニそばもダシの風味はしっかりと効いていながらガツンとした醤油ベースの蕎麦ツユで、関東風の濃い味わいです。蕎麦自体も名店のような気取った感じがない、しかし昭和の街の食堂としては本物の味わい。丼のサイドメニューとしても申し分ありません。こちらもスペシャル感はありませんが毎日でもいつでも食べたいおいしさではないでしょうか。普段使いのお店としては価格・クオリティとも大満足でした。烏丸御池近辺にお出かけの際、手軽に利用できる1軒としてぜひ知っておいていただきたいと思います。

[2023年9月30日訪問]

桃太郎
●住所…京都市中京区大恩寺町235(Google マップ
●TEL…075-231-1274
●定休日…日曜日・祝日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「桃太郎」でご確認ください。

コメント

  1. 船長 より:

    我が意を得たり、正に膝を打つ思いです。
    そうなんです。
    このブログしかレポートしないお店を見つけられたり、通りすがりで知ってはいるけど、行かないお店だったり、え!?ここやってんの?
    みたいなお店が実は地元では有名だったり、たまに流行りの店を知れたり、が楽しい。
    特に最近は喫茶のランチに興味が有り、楽しさ倍増です。
    コレ、喫茶店のメシ❔
    みたいなレポートが見れたら、人に教えてあげたくなりすね~❗
    有難う御座います。

  2. むちむち より:

    船長さん

    コメントいただき、ありがとうございます。

    京都市内は観光地ですので飲食店紹介メディアも多く、穴場店自体が少ないのですが、
    それでもまだまだ知られていない街の名店はあるハズ(郊外がほとんどのような気もしますが)ですので、
    REPORTできないハズレ店との恐怖と戦いながら訪問しようと思っています。

    喫茶店メシ、いいですよね。
    個人的に喫茶店好きなこともあり、これからもREPORTしますよ〜
    喫茶店は穴場店が多いのもGOOD(その分ハズレも多いのですが…)です。
    今後ともお暇なときにでもご覧くださいますよう、お願いいたします。

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