銀閣寺近くにある安定のおいしさの中華料理店

中華編
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中華料理 弘源

京都市内は意外と?ラーメン王国であり、人口比ではおそらく他都道府県と比べて町中華店や大衆中華店が少ないと思います。ウラ取りしているワケではなく管理人の感覚ですので、間違っているかも知れませんが。いや、正確には町中華店や大衆中華店が少ないのではなく、京都市発祥のメガ中華チェーンとして海外展開までされている「餃子の王将」1強状態のため、個人経営や小規模チェーンの中華店が少ないように感じるのでしょう。それでも近年、本場中国本土や香港、台湾などから来日され中華料理店を経営されている、いわゆるガチ中華のお店が増えてきました。それはそれで食文化が広がるため大歓迎ですが、やはり民族性が異なるのか、中国などご出身の人が経営する本場の中華店は、なぜだかわかりませんがアッサリと閉業されるお店もチラホラと見かけます。思った以上に儲からないは閉業の理由としては十分ですが、比較的混雑されていてもスパッとお店を閉められるのは、何かの事情で故郷に戻らないといけなくなったなど、海外の経営者あるあるなのかも知れません。当ブログで以前REPORTした「中華料理 徳利苑」が閉業され、2021年(令和3年)の秋頃に新しい中華料理店が開業されていました。この中華店の居抜き物件もあるあるで、中華店が閉業されるとその物件はかなりの高確率で中華店かラーメン店になっていると感じます。管理人も新しく開業されていたのは知っていたものの、早々に閉業されるのを恐れて様子見をしていたのです。ただ、夏に1ヶ月近く休業されていましたが、現在も営業されていますので、今回は約2年の期間を経て、新しいお店に訪問してみました。

白川通今出川通の交差点(白川通今出川/銀閣寺道)の北東角を北へ50mほど行ったところにある「中華料理 弘源(ちゅうかりょうり こうげん)」。以前営業されていた「中華料理 徳利苑」から経営者も代わったようです。こちらも中国系のご夫婦?が切り盛りをされているお店で、本場の味を楽しめそうな感じ。昼の営業時間は11:30〜ラストオーダー14:30、夜は17時〜ラストオーダー20:30と貼り紙に記載されていました。時刻は13時、早速店内に入ってみましょう。

入店した際には男女それぞれのお一人様が食事されていましたので、お一人様も安心して利用できる雰囲気です。店の造りは「中華料理 徳利苑」時代と同様で、2階は約15名が収容できる席数のため、宴会などにも便利でしょう。清潔感のある店内なのも好印象。ガチ中華店にありがちな簡体字や繁体字の日本人ではまず読めない漢字であふれていて入りにくそう…といったこともなく、一般的な町中華店の様相となっています。ではランチメニューを確認してみましょう。

6種類の中華定食と3種類のご飯物&3種類の麺類のセットメニューで構成されています。「エビチリ定食」¥1,020を除き、どれも¥1,000未満のリーズナブルさ。メニューもガチ中華系の何かのサナギ料理などはなく、どれも日本人に馴染み深いラインナップで誰でも気軽に利用できる感じとなっています。まぁ個人的には中国系の人のお店であれば、日本人にとってはワケのわからない料理などがコッソリとでも掲載されていれば、テンション爆アガりなのですが。もちろんテンション爆アガりなだけで注文はしないのですけどね。実は事前情報で「エビチリ定食」の評判が高いことは知っていたものの、何だか肉系の気分だったこともあり「回鍋肉定食」¥920をチョイス。待っている間に、その他のメニューも確認しておきます。

一品料理もリーズナブルな料金で、しかも日本人が大好きな中華メニューがズラリ。こういうお店にハズレはまずありません。メニューを眺めているだけでお腹が減ってきました。日本人好みの料理が多いものの、「おこげの海鮮あんかけ」¥1,080といった一般的な町中華店ではあまりお目にかかれない料理や、アワビ、ナマコ、フカヒレのような高級食材が使われている料理も揃えられているなど、タダモノではありません。このあたりが日本人が経営する大衆中華店にはないガチ中華店らしさと言えるのかも知れません。もうメニューの段階で夜も訪問してみたい、と思いました。

「回鍋肉定食」が到着。こちらの回鍋肉は濃い茶色のタレがかかっている安定のビジュアルです。玉子スープに漬物はザーサイ、副菜は鶏の唐揚げ2個に野菜サラダ、ライスが付いて¥920は相当にお値打ち。デカ盛り系ではないものの、一般人なら絶対満腹になるボリューム感です。ハラペコでガツガツ食べたいランチにはピッタリではないでしょうか。玉子スープは塩味ベースのやさしい味わいとなっていて、本格中華を予感させます。鶏の唐揚げも安定のおいしさ。ではいよいよ、メインの回鍋肉をいただきましょう。

こちらも安定感抜群のおいしさです。甜麺醤の濃厚な甘辛味噌味、かと思いきや、ピリ辛がプラスされていてご飯が進みます。キャベツの甘みと豚肉の旨味の相性も申し分なく、ピーマンやタマネギ、ニンジンも良い仕事をしていると感じました。本格的な回鍋肉では豚バラ(もしくはロース)のブロック肉を茹でてから薄切りにして炒めるのですが、こちらの回鍋肉はおそらくそのまま炒められているため、甘辛味噌の肉野菜炒めといった味わいとなっています。肉野菜炒めは町中華や大衆中華の定番料理ですから、ご飯のオカズとしてもビールのお供としても超有能なのは間違いありません。たっぷりの豚肉と野菜もしっかりと摂取できるのも高ポイント。野菜が得意でない人でもこの甘辛味噌の味付けなら食べられると思います。思った以上に食べやすく、誰もが喜ぶであろうある意味で王道な中華を堪能することができました。銀閣寺などの近くですので、観光ついでにでもフラリと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。中華チェーン店にはない、何となく馴染み深い町中華店の味を楽しむことがきっとできるハズですよ。

[2023年10月15日訪問]

中華料理 弘源
●住所…京都市左京区北白川東久保田町4(Google マップ
●TEL…075-286-3690
●定休日…月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「中華料理 弘源」でご確認ください。

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