麻婆豆腐専門店 からいもんや
管理人は辛い食べ物があまり得意ではありません。と、当ブログでも事あるごとに発言しているワケですが、最近はうっすらながら“実は結構辛いものが食べられるようになっているのでは?”と思い始めています。なぜなら、知り合いが激辛と言っていたカレーや中華料理などを食べても、“そんなに?”と感じることが増えたからです。そもそも人の味覚は千差万別、何なら同じ人間であっても日によって味覚が変化している(ように感じる)ことは珍しくありません。それに管理人も50歳オーバーとなり、味覚が日々鈍感になっているのは間違いないでしょう。これまで当ブログのREPORTで“このぐらいの辛さだったらオトナなら大丈夫ではないでしょうか”と書いて実際に食べた人から“メチャクチャ辛いじゃねーかバカヤロー”と怒りのクレームを入れられたり、“汗が止まらない辛さです”と書いて“ちっとも辛くねーじゃねーかコノヤロー”と怒りのクレームを入れられたり、結局何をしても怒られるという理不尽な目にあってはいるのですが、自分の辛さ許容レベルを今一度見直したいと考え、とある中華料理店へ訪問してみました。

京都外環状線と京阪国道(国道1号)の交差点(横大路)を西へ400mほど行ったところにある「麻婆豆腐専門店 からいもんや」。こちらは2021年(令和3年)1月にオープンされた1号店で、現在では京都府八幡市に2号店「からいもんや 八幡店」も開業されています。京都の情報誌で取り上げられているを拝見したことがあるだけでなく、管理人は視聴していないのですが、どうやら有名なYouTuberさんが食レポ動画を配信されていたらしく、連日多くのお客さんで賑わっている人気店だそうです。本場中国人シェフが作る本格麻婆豆腐をいただけるそうで、辛さのレベルを計るにはうってつけ。さらに現時点では暖冬傾向ではあるものの、別に暖房が不要なほど暖かいワケでもなく、フツーに寒いので辛い麻婆豆腐はありがたいのも訪問を決めた理由です。こちらの営業時間は11時〜ラストオーダー21:30の通し営業なのもうれしい。いつ伺っても料理にありつける通し営業は、管理人のような時間にルーズな人間には本当に助かるのです。時刻は14:45、早速店内へ入ってみましょう。

L字型のカウンター席のみ8〜10席程度のお店で、某有名ラーメン店のような味集中スタイルとなっています。お一人様にとっては最高な食事環境ではないでしょうか。周囲の目を気にすることなくひとり黙々と食事に集中できますし、女性も利用しやすいでしょう。グループやファミリー層は少し利用しずらいかもですが、このあたりは大型チェーン店も少なくありませんので、棲み分けはできそうです。ではメニューを確認してみましょう。


料理は潔く「麻婆豆腐」¥950と「麻婆なす」¥950です。が、しかし。「麻婆豆腐」はご飯と麺のセットに分けられ、さらにサイドメニューも注文できます。管理人的にはメニューを見るまでは「麻婆豆腐 激辛」¥1,050に決めていたのですが、やはりビビってしまいました。いくら辛いものが苦手でなくなったかも知れないとは言え、激辛は危険過ぎやしないか。これまではなら秒で「普通」を選択していたため、今回は激辛を保留にし、「麻婆豆腐 ちょい辛」¥1,000に決定。管理人は麻婆麺が大好きですので「麻婆かけ麺」にしていただき、さらに辛さ緩和の保険として「温泉玉子」¥100と「デカ唐揚げ」1個¥150、「ご飯」(小)¥100の合計¥1,350を注文しました。辛さ緩和の保険が手厚過ぎですね。

「麻婆豆腐 ちょい辛 麻婆かけ麺」と「温泉玉子」、「デカ唐揚げ」、「ご飯」(小)が到着。味噌汁は付いてきましたが、「麻婆豆腐」に付くのか、「ご飯」に付くのかはよくわかりませんでした。「麻婆かけ麺」の上に堂々と2本も乗っている揚げ唐辛子をソッと「デカ唐揚げ」の小皿に避難させて、まずは本場の麻婆豆腐からいただいてみましょう。

あぁ…旨い。四川料理店の本格麻婆豆腐です。濃厚な麻婆餡と豆腐の組み合わせは最高ですね。昭和のオッサンの麻婆豆腐と言えば広東料理系の麻婆豆腐、要するに餃子の王将の麻婆豆腐を思い浮かべていただければわかりやすいと思うのですが、その甘旨なヤツとは同じ料理とは思えない奥深さがあります。あの甘旨なヤツもおいしいのですが、やはり麻婆豆腐は四川系。花山椒などのスパイスや薬味も重層的な味わいを演出していて、オトナならこの味でしょう。そして何より、こちらの麻婆豆腐とはちょい辛とは言え十分に辛い辛旨系。辛いのが得意でない管理人は「ちょい辛」でギリギリでした。危なかった。これ以上辛いと、個人的には罰ゲームでした。ただ、辛さやおいしさの評価は人それぞれで、辛いのが全然平気な人から、赤ちゃんのような舌をお持ちの辛いのが苦手な人もいらっしゃるでしょうから、まずが「普通」からお試しいただいた方が良いかも知れません。もし「普通」を注文して物足りないと感じても大丈夫、卓上には辛味噌が完備されているため、辛さはガンガン増せます。「普通」の辛さでもキツい人は、泣きながら食しましょう。

額の汗が止まらなくなってきました。麺は茹で麺で本格麻婆豆腐との相性も抜群、旨過ぎです。飲む人ならビールやハイボールが欲しくなるでしょう。保険の「温泉玉子」を投入すると卵のコクと旨味が加わり、辛さも少しは緩和されてより管理人好みの味となりました。寒い時期に食べる麻婆麺は本当においしい。汗をかきながらいただく刺激的な食事のおいしさを存分に堪能できました。

「デカ唐揚げ」も下味がしっかりと効きながらもしつこくない味わいで、鶏もも肉の旨味を楽しめる逸品です。揚げたての唐揚げに間違いはありません。1個でも食べごたえ十分で、ハフハフ・アジアジと熱い唐揚げをかじる幸せは、人生を豊かにするレベルです。というのは少し大げさかもですが、高級料理にはない庶民の幸せがここにはあります。この「デカ唐揚げ」が1個¥150は相当にお値打ちです。大手フライドチキンチェーン店より安価で味は個人的には十分に上。ぜひ「麻婆豆腐」や「麻婆なす」のサイドメニューとしてご賞味いただきたいと感じました。京阪「中書島駅」から徒歩24分程度と実質的には車かバイク、自転車が必須な立地ではあるものの、それでもこちらの麻婆豆腐などをぜひお試しいただきたい。特に辛いもの好き、四川料理好きならリーズナブルな価格なこともあり、きっと常連になるハズですよ。
[2024年1月21日訪問]
麻婆豆腐専門店 からいもんや
●住所…京都市伏見区横大路天王前6-23(Google マップ)
●TEL…080-4974-6699
●定休日…木曜日
●交通…京阪「中書島駅」から徒歩24分程度
●専用駐車場…なし
●タバコ…禁煙
●ホームページ…X(旧Twitter)/Instagram
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