ちょっとフランス
まだ肌寒い日は続いてるものの多くの学校で卒業式も終わり、いよいよ春到来。春といえばお花見やピクニックなどの行楽シーズンであり、お弁当を持ってウキウキとお出掛けする人も増える季節です。イヤ、別に行楽でなくとも日々の学校や職場にお弁当を持って行かれる人も少なくないでしょう。自分や家族のためにお弁当を作る人だけでなく、弁当店やコンビニなどで購入するなど、日常生活でも何かと重宝されるお弁当。管理人は今でこそお弁当を自作したり購入する機会はほとんどありませんが、在宅ワークをしているお一人様でも朝や前日の夜に、自宅でのランチ用のお弁当を自作されている“お弁当ガチ勢”もいらっしゃるようです。自称“自炊のオニ”である管理人も自分ひとりが食べるためだけに弁当を作るのは、さすがにメンドーで絶対に作りません。ではお弁当をどこかで購入するかと問われると、それなら外食の方が手っ取り早いと感じるため、結果として最近お弁当を食べる機会はほとんどなくなりました。昔はデパートやスーパーなどで開催されている駅弁フェア的な催事があればイソイソと出掛けていたのですが、50歳近くになって“駅弁は電車内で食べてこそでは?”と気づいてしまい、お弁当自体を食べる機会がなくなっていたのです。ただ、お弁当自体はキライではなく、むしろ好きな方。“冷や飯を食う”はネガティブな慣用句ではあるものの、冷たいご飯もオツなものであると個人的には思っています。そこで今回は、当ブログ初?のお弁当回です。以前から利用したことはあるものの、そこのお弁当は食べたことがなく、かなり気になっていたお店を訪問してみました。
白川通と北大路通の交差点(白川通北大路)を南へ280m、西へ50mほどいったところにあるテイクアウト専門の惣菜店「ちょっと フランス」。店名どおりフランスのビストロ料理を中心とした惣菜各種を販売されています。こちらは2011年(平成23年)3月に京都浄土寺郵便局近くで開業され、その後現在地に移転。スーパー「ライフ北白川店」の南隣にあり、徒歩すぐのところに京都芸術大学があることから、老若男女を問わず利用されています。先ほど“惣菜店”と書いたものの、実際は“デリカテッセン”と記載した方が実態に即していると言えるのではないでしょうか。実際、デパ地下や高級スーパーなどでしかお目にかかれないような洋風惣菜をテイクアウトできる貴重なお店で、特に西洋料理やフランス料理好きなら知っておいて損はないお店です。もちろん単なる惣菜店ではなく、それなりに高級路線ですので、管理人のような底辺庶民にとってはあまり利用できない存在なのですが、それでもたま〜のご褒美として「牛ほほの赤ワイン煮込み(マッシュポテトと人参添え)」¥2,100や「ビーフシチュー」¥1,300、各種テリーヌやパテ、キッシュ類などを購入したことがあり、自宅で手軽にビストロ料理を堪能できるとても便利なお店だと思います。そしてたま〜に伺った際、いつも気になっていたのがこちらのお弁当です。
「ちょっとフランス 幕の内弁当」¥700。随分とお手頃価格です。管理人がかつて勤務していた大阪市内のビジネス街でもさまざまなお弁当を販売されていますが、おおよそ¥500〜¥1,000ぐらいだったように記憶していますので、¥700は一般的なお弁当価格と考えても差し支えありません。こちらのテイクアウト惣菜の価格から考えても大変お安い価格設定で、初めて訪問される人などはまず「ちょっとフランス 幕の内弁当」をお試しされても良いでしょう。こちらは11時〜20時の通し営業ですので、ランチだけでなく仕事や学校帰りに立ち寄って自宅ディナーをちょっと豪華にするなどの利用も可能です。時刻は13:40、「ちょっとフランス 幕の内弁当」を購入して早速自宅でいただきます。
¥700とは思えないゴージャスなお弁当です。左から自家製ハムテリーヌ、エッグサラダ、キャロットラペと大根ラペ、ミートローフ、白身魚フライ、チキンのトマト煮込み、トマトサラダ、ポテトサラダといった陣容で、野菜もたっぷり。“ラペ”とはすりおろしや千切りを意味するフランス語で、一般的にはビネガーを効かせたサラダを指すため、キャロットラペと大根ラペは洋風紅白なますと思っていただければほぼ間違いありません。ワインを嗜む人ならこのお弁当だけでワインがグイグイいけるのではないでしょうか。ワインはいただけませんがフランス料理好きな管理人にとってもワクワクするオカズが詰め込まれたお弁当です。ただ、ホワイトライスに合うオカズかと問われれば…バケットなどのパン類の方が良いような気がしないでもありませんが、まぁともかくいただいてみましょう。
どの料理もかなりの本格派です。写真で掲載している肉系オカズの自家製ハムテリーヌ、ミートローフ、チキンのトマト煮込みは冷たくてもおいしい。肉系オカズは和洋中を問わず冷めるとおいしくなくなるものも少なくありませんが、この3品はお弁当にもピッタリではないでしょうか。例えるなら名店の洋風おせちのような贅沢な味わいとなっていて、昼間にも関わらず思わず(ノンアルコール)ビールを飲みたくなってしまいました。白身魚フライをはじめエッグサラダやポテトサラダ、キャロットラペと大根ラペも安定のおいしさです。ワインなどアルコールがお好きな人なら絶対にテイクアウトしていただきたいお弁当だと感じました。管理人は自宅でモシャモシャといただきましたが、春の屋外で家族や仲間と飲み食いするオードブル的な利用価値もありそうです。できればホワイトライスではなくパン類の方が良いかな?とは何となく思うものの、別途フリカケや佃煮などがあれば〆ライスとして十分満足できるでしょう。¥700と考えれば相当お値打ちなビストロ料理のオードブルをいただくことができます。自宅だけでなく、お花見やピクニックなどにお出掛けの際にこちらでお弁当や本格派のビストロ料理をテイクアウトされて、ちょっとリッチな春のランチやディナーをお楽しみください。
[2024年3月24日訪問]
ちょっとフランス
●住所…京都市左京区北白川東伊織町26-6(Google マップ)
●TEL…075-741-6244
●定休日…水曜日・木曜日
●交通…叡電「茶山・京都芸術大学駅」から徒歩8分程度
●専用駐車場…なし
●タバコ…禁煙
●ホームページ
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