赤の宮神社側にある超人気なカジュアル洋食店

洋食編
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“3月末までの年度末は忙しいですよ〜”とか言いながらサボり倒していたのですが、新年度が始まっても忙しいまま。忙しいのは良いことなのでしょうが残念、仕事量の割にお財布事情はサッパリ上向かず、世の中の不条理を嘆く日々が続いています。まぁ、政治家の皆さん(一部、と信じたい)が裏金作りに精を出している社会ですので、管理人の収入なんか上向くワケないのですが。とは言えそんなことをグダグダ愚痴っていてもお金持ちになれるハズもありませんので、せめてできるだけ前向きに生きようと決めました。そう、これまではお客さんが多そうで意識的・無意識を問わずスルーしていた飲食店をREPORTすることこそ、かなり前向きな意識改革だと思うのです。と言うのは建前で、本音はREPORTしたいお店がだんだん少なくなってきて、もう繁華街や歓楽街の飲食店ぐらいしか思い浮かばなくなったから、でした。ただ、観光客がワンサカ来られてコロナ禍前以上の人出となっている京都市の繁華街や歓楽街へ行くぐらいなら、まだ郊外の人気店の方が心理的なハードルが低いと感じて、郊外ならちょっとぐらいの行列店でも訪問しようと思い立ったのです。そこで今回は、過去に3・4回は訪問にトライしたものの、常に行列ができていてションボリしながら撤退していた自宅近くの洋食店へ今度こそ訪問してみます。

北大路通東大路通の交差点(高野)を西へ190m・北(南向き一方通行)へ250mほど行ったところにある洋食店「まるさか洋食堂」。こちらは2019年(平成31年)3月にオープンされたお店で、オープン当初から常にお客さんで賑わう人気店です。東隣には通称「赤の宮神社」、正式名称「賀茂波爾神社」があります。この「賀茂波爾神社」は「下鴨神社」の境外摂社だそうで、平安時代から「下鴨神社」と深く関わってきた由緒ある神社として地元を人を中心に昔から親しまれてきました。管理人は下鴨生まれの下鴨育ちであり、下鴨神社の神様に赤ちゃんのときからご加護を受けていると勝手に思い込んでいるため、きっと苦労せず入店できるハズ。何と言ってもバックには親分?格である下鴨神社が付いているのですから。…ナンテ都合の良いハナシなどあるハズもなく、しっかり待ちました。こちらは11:30〜15:00までの昼営業のみで12時〜13時はかなり混み合います。本当は11:30の開店と同時に伺うべきだったのですが、性根がポンコツですので13:50に到着。このぐらい遅い時刻だと待ち時間は少なくて済むものの、売り切れの商品なども発生しますので、お目当ての料理をしっかりと味わいたい人は開店同時の11:30が狙い目ですゾ。そして営業終了が15時だからと14:50到着などギリギリを攻めるのはオススメできません。人気店ですので品切れが早く、だいたい14:30にはクローズされますので、遅くとも管理人のように14時前には着くよう心がけましょう…って、先ほども申しあげたように、なるべく並びたくないなら開店時刻の11:30ですってば!ただ、前に待っていた人がすぐ入店されたため、管理人が行列(実際にはイスが用意されていて立たずに済みました)の先頭に。これぞバックに世界遺産の下鴨神社が付いている御威光の賜物です。御威光としてはちょっとショボいような気がしないでもありませんが待つこと20分、時刻は14:10。早速店内へ入ってみましょう。

シンプルながら清潔感あふれる雰囲気。2名テーブル席4卓と4名テーブル席1卓のコンパクトな店内です。日曜日でしたのでカップルの利用客も多かったものの、若い女性やシニア男性のお一人様も食事をされているなど、お一人様でも利用しやすいお店と言えるでしょう。管理人も混雑さえなければ毎日でも通いたい洋食店です。ではまだ待っているお客さんもいらっしゃいましたので、早急にメニューを確認してみます。

こちらの一番人気は「オムライス」(単品:¥850・大盛り:¥1,000)です。単品だけでなく「オススメランチ」¥1,100のライスをプラス¥500でオムライスに変更できるなど、お客さんの半数近くは「オムライス」を注文されているようでした。管理人も当初は「オススメランチ」の「C ハンバーグ・エビフライ・ライス」のライスをオムライスに変更した¥1,600のランチにしようと企んでいたのですが、「数量限定メニュー」の「茄子とバジルの肉巻きフライとエビフライ」(メイン3種から1種類を選択)¥1,350に心惹かれました。チョイスする1種類はもちろん「ハンバーグ」です。「オムライス」ほどではないものの「ハンバーグ」も相当人気で、洋食好きでハンバーグも大好きな管理人もうなる逸品。「茄子とバジルの肉巻きフライ」なんて絶対おいしいに決まっていると、生まれてこのかたポンコツな管理人が唯一持っている特殊能力が頭の中で知らせています。こうなっては食べるほかありません。そこで今回は「数量限定メニュー」の「茄子とバジルの肉巻きフライとエビフライ(①ハンバーグ)」を注文してみました。

まずはサラダが到着。王道のグリーンサラダです。レタスがパリっパリでみずみずしく新鮮そのものなうえ、ドレッシングがまたすごい。シーザーサラダ風ながらタルタルソースのような濃厚なマヨネーズベースのドレッシングで、なんとか自宅で再現したいとじっくり味わい尽くしましたがまったくわからず仕舞いでした。このドレッシングさえあれば、もうオカズは毎日生野菜だけで良いかも知れない、もしかしたらベジタリアンの仲間入りができるかも?と肉食獣の管理人ですら草食獣になれるほどのドレッシング。たかがドレッシングですが、やはり人気店になるだけのクオリティだと改めて感心したサラダをモシャモシャと食べていると、いよいよメインが運ばれてきました。

スゴい陣容です。先ほどのサラダと合わせて¥1,350は相当なお値打ち価格でしょう。マチナカの洋食店であれば¥2,000と言われてもまったく疑問に思わないほどのラインナップです。メインは「茄子とバジルの肉巻きフライ」と「エビフライ」、「ハンバーグ」の3点盛りとなっていて、付け合せがポーク?ビーンズにフレンチフライ、キャロットラペ、そして「エビフライ」の下にコッソリとソーセージフライが潜んでいて、さらにその下にポークハムとキャベツの千切りが盛られているなど、とにかく盛りだくさん。タルタルソースもエビフライ1本分とは思えないたっぷり具合で最高か!とひとりでツッコミたくなる贅沢なプレートとなっています。このポーク?ビーンズのような洋風の大豆の煮物を一口食べてみたのですが、単なるポークビーンズではなく、わずかにスパイスが香る風味となっていて、付け合せまで緻密に凝られている味わいでした。付け合せだけでも十分満足できる内容です。そしていよいよメインのまずは「①ハンバーグ」からいただきます。

これぞ洋食店のハンバーグではないでしょうか。肉々しく肉汁たっぷりのハンバーグと、軽めのデミグラスソースが抜群の相性です。パッと見は少し小ぶりサイズのハンバーグに見えるかも知れませんが肉厚が凄く、少しオーバーに表現すると球体のようなハンバーグ。一般的に洋食店でもここまで肉厚のハンバーグが世の中であまり提供されないのは、火の通し加減が恐ろしく難しいから。普通の洋食店に比べて提供スピードはちょっと遅めなのですが、その理由はこのハンバーグにあるのでしょう。単にゆっくりと時間をかけて火入れされているだけでなく、表面を良い感じの焼色にしながら中までしっかりと火が通っていて肉汁が蓄えられている仕上がりとするには、相当の技術が必要です。ちなみに管理人はかつて最良の火入れとなる肉厚ハンバーグ作りを研究したことがあるのですが、結局理想のハンバーグを完成させることはできませんでした。こちらのハンバーグを食べてあのときに費やした時間と費用、労力は一体なんだったのか、損害賠償請求をしたくなる管理人が理想とするハンバーグを堪能することができました。

「茄子とバジルの肉巻きフライ」も文句のないおいしさです。豚肉とアスパラガスや大葉の組み合わせによるフライはよく見かけますが、豚肉にナスとバジルのフライとなると、ワンランクもツーランクも上の味わいとなります。豚肉のジューシーな旨味とコクに、ナスのトロッとした食感と味わい、そしてアクセントのバジルの爽やかな風味が渾然一体となって、揚げたては言うに及ばず、冷めても十分おいしいでしょう。そこはかとなくバジルが効いていて、これぞ洋食の味となっています。これなら自宅で再現できそうですし、何ならスライスチーズをさらに追加してもよりイタリアンっぽい揚げ物となって、お弁当のオカズに入っていた日には“今日はシェフがお弁当を担当?”家にシェフなんているワケないのに勘違いすること間違いナシだと思います。メインも付け合せもまったくスキがない、¥1,000ちょっととは思えない洋定食をいただくことができました。洋食好きならもちろん、おいしい料理を常に追い求めているグルメな人なら行列必至ではあるものの、こちらの洋食や名物のオムライスなどをぜひお楽しみください。

[2024年4月14日訪問]

まるさか洋食堂
●住所…京都市左京区高野上竹屋町14(Google マップ
●TEL…075-721-8739
●定休日…不定休(主に火曜日・水曜日)
●タバコ…禁煙
●交通…叡電「一乗寺駅」から徒歩6分程度
●専用駐車場…なし(店舗前の駐車場は月極駐車場ですので利用不可
●ホームページ…Instagram
※さらに詳細は食べログ「まるさか洋食堂」をご確認ください。

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