喜代 十条店
朝晩はようやく涼しくなり、秋の気配が感じられるようになりました。とは言えもう10月、本来であれば秋の気配ではなく秋真っ盛りの時期。昼間はまだまだ残り過ぎている残暑の日が多い京都市です。ただ、朝晩が涼しく過ごしやすくなるだけでもかなり快適なのは間違いありません。冷房のない部屋で入浴や掃除、洗濯など少し動いただけでも汗ダラダラとなりウンザリしていたのが、朝晩なら暑さをさほど気にせず比較的テキパキできます。そしてやはり食欲の秋というだけあって、暑さが落ち着くと食欲が増える、ポッチャリさんたちにとってはキケンな季節ではないでしょうか。管理人もポッチャリ族の一員ですので本当は食事に気をつけたいのですが、なにせ暑い夏で食欲が落ちようと体重が落ちることなどはまったくなく、その割に少し食べ過ぎただけでもデジタル体重計の数字は冷酷非道にも増えて表示される始末。食べなくても体重は減らないが食べたら増えるという謎のノロイを受けています。京都は歴史ある都市と言えば聞こえは良いものの、大昔から数限りなく戦乱・政争が起きていた怨念渦巻く地であり、管理人も京都市に住んでいる限り何かしらのノロイを受けざるを得ないのかも知れません。体重は減らずお金も稼げずモテないノロイに気づき即座に引っ越しを考えたくなるものの、とりあえず開き直って体重のことなど気にせずガツガツ食べるゾー!と久しぶりに東寺エリアへ向かいました。
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十条通(鳥羽街道)と京阪国道(国道1号)の交差点(国道十条)を東へ210mほど行ったところにあるお好み焼き店「喜代 十条店(きよ じゅうじょうてん)」。こちらは便宜上の表現ですが広島風お好み焼きである広島焼きを中心に、焼きそばや鉄板焼、一品料理なども豊富に用意されている街の名店です。そしてお一人様の管理人にとって何よりうれしいのが定食類も充実のラインナップだということ。一般的なお好み焼き店とは思えないほどの充実っぷりで、ランチタイムなどは定食店使いされている人の方が多いぐらいです。しかもうれしいことに11時〜21時の通し営業ですので、かなり遅めのランチでも大丈夫。お近くにお住まいやお勤めの人なら、夕食にリーズナブルな定食類をいただいてサッと帰宅することもできる普段使いには最適なお店でしょう。時刻は12時少し前、まずは店頭のメニューを確認してみます。
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管理人も知らなかったのですが、こちらは「大阪店」もあるそうです。実は京都市北区、大徳寺の近くにも同じ店名の「㐂代」(「㐂」は「喜」の旧字体で読みは同じ)というお好み焼き店があるは知っていたものの、メニューラインナップなどがまったく違うためおそらく別のお店だと思っていましたので“十条店”と言いながらこちらの1店舗しかないと思い込んでいました。系列店の「大阪店」についてテレビ番組の「魔法のレストラン」で紹介されているようですので、気になる人はリンク先をご確認ください。こちらはお好み焼き店ですので、メディアなどで関西圏を除く全国の人からさんざんイジられ続けている「お好み焼き定食」¥715や「やきそばA定食(おにぎり)」¥792、「やきそばB定食(ごはん)」¥682、お好み焼きも焼きそばも両方付く「喜代定食」¥825といった炭水化物マシマシ定食も用意されています。管理人を含め関西圏の人にとってはお好み焼きや焼きそばで白メシを食べるのはちっとも珍しくありませんが、他都道県の人にとっては衝撃定食のようですので、東寺観光ついでにでも試されてみられてはいかがでしょうか。管理人はどの定食にするか迷いつつ、まずは店内で座席を確保します。
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カウンター10席と4名テーブル席1卓、現在はほぼ物置と化している2名テーブル席1卓の規模となっています。こちらは1962年(昭和37年)創業と、60年以上の歴史があるお好み焼き店です。カウンター席にはお好み焼き店らしく鉄板が配置され、お好み焼きや焼きそば、鉄板焼だけでなく、焼き物はこの年季の入った(褒め言葉)鉄板で調理されます。12時前にもかかわらず4名テーブル席ではすでに友人同士でしょうか、宴会が開催されていました。管理人が入店した直後に男女問わずお一人様や2名グループが来店されており、ご近所のお勤めの人などにとって使い勝手の良いランチのお店なのだと改めて実感。では改めてメニューを確認してみましょう。
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「焼き肉定食」¥968の画力が強すぎで他のメニューが入ってきません。そのうえ管理人は焼肉定食好きですのでもう抵抗できません。当たり前のように「焼き肉定食」に決定、そしてこちらはお好み焼き店ですので各定食に付けられる「お好み焼き」¥230の合計¥1,198を注文してみました。これだけの陣容で¥1,000ちょっとのリーズナブさと、どう考えても50歳超えのオッサンとしては食べ過ぎなのは自分でも驚きますが、もうどんなノロイを受けてもどうでもいい精神ですので大丈夫なのですよ。
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まずは「焼き肉定食」が到着。お皿からあふれんばかりの焼肉が良い感じじゃないですか。この雑多な盛り付け(褒め言葉)こそ定食店・食堂の焼肉定食です。付け合せの野菜サラダがたっぷりなのもうれしい。これはもう食べたら元気になるヤツですね。50歳超えのオッサン的にはこの定食だけですべてが完結しているボリューム感ですので、お好み焼きのことはいったん忘れて焼肉をいただきます。
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アァ…旨い。価格的&メニュー写真的に牛バラスライスだろ思っていたものの、おそらくは外国産牛のロース肉です。適度な脂身と赤身肉のバランスが絶妙で、牛肉の旨味も存分に味わえます。鉄板調理されているところをガン見していて実際に食べてみると、気のせいかもですがフライパン調理よりもおいしく感じます。おそらく気のせいでしょうが。焼肉定食の焼肉はご飯のオカズとして最も優れていると言っても過言ではありません。この濃いめの味つけでご飯も野菜もモリモリと進みます。
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そして定食に付く「お好み焼き」です。一般的なお好み焼きよりワンサイズ小さめながら、プラス¥230なら大満足でしょう。ビジュアル的にも手抜きナシ、堂々たるお好み焼きです。食べてみると生地がフワッフワで山芋が入った本格派。このお好み焼きは便宜上の表現ですが広島風お好み焼き、広島焼きではなく、これも便宜上の表現ながら関西風のお好み焼き、いわゆる混ぜ焼きです。具はキャベツと豚肉のシンプルな豚玉ではないでしょうか。ミニと呼ぶには大きめな「お好み焼き」で、飲む人ならビールやハイボールなどがグイグイと進むこと間違いありません。東寺から歩いても約10分ほどと徒歩圏内ですので、観光ついでに立ち寄られてみられてはいかがでしょうか。駐車場も完備されていますので、車でお越しの人にも便利ですよ。
[2024年9月30日訪問]
喜代 十条店
●住所…京都市南区西九条菅田町27-2(Google マップ)
●TEL…075-691-9220
●定休日…火曜日
●タバコ…禁煙
●交通…近鉄「十条駅」から徒歩5分・地下鉄「十条駅」から徒歩13分程度
●専用駐車場…あり
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「喜代」をご確認ください。
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