丹波橋bar drago
いいトシをこいたオッサンとして少し恥ずかしいのですが、エビフライが好き。洋食の王道料理のハズなのに、なぜかオッサンになるとエビフライが好き!と声を大にして言えない雰囲気となっていました。以前からなぜなのか、と考えていたのですが、先日電車に乗っている際、3〜4歳ぐらいの小さな女の子がおそらく今日の晩ごはんをねだっていたのでしょう、お母さんに“エビフライ好き〜”と目を輝かせながらリクエストしていて、ハッと気づいてしまったのです。そう、エビフライは子どもにも大人気。もちろんオトナであろうとエビフライは甲殻類アレルギーでもない限り好きな人は多いでしょうが、オトナとして、ましていいトシをこいたオッサンにとってはエビフライが好きなのは隠すべきことなのだと思い知らされました。もし、管理人が得意先や取引先の人と世間話をしていて、“エビフライが好き〜”と目を輝かせていたら、おそらくかなり距離を置かれることでしょう。そもそも距離感があるのはもとからですが、ヘタをすると以降の取り引きができなくなる可能性すらあります。ここはエビフライ好きなのは世間からひた隠しにして、対外的にはいいトシをこいたオッサンらしく“芋の煮っころがし”などの激シブ料理を発表した方が良いのかも知れません。でもですよ、管理人は知っています。洋食店などで食事をしていると、実は管理人よりもさらに諸先輩方と思われるミドルやシニア男性が、おいしそうにエビフライを頬張っていることを。多分、その諸先輩方も対外的に好きな料理は“イワシの煮付け”や“イカとワケギのぬた”などと嘘をついています。別に嘘ではないのでしょうが。そこで今回は、老若男女を問わず人気なエビフライのおいしいと評判のお店へ向かおうと、丹波橋エリアへ向かいました。
国道24号と丹波橋通(京都府道121号丹波橋停車場線)の交差点(伏見区桃山長岡越中南町)を西へ290m・京町通(奈良街道)を南へ20mほど行ったところにある洋食店・洋食居酒屋「丹波橋bar drago(たんばばしバル ドラーゴ)」。こちらは知り合いから教えてもらったお店で管理人は知らなかったのですが、有頭エビのエビフライが人気なのだとか。管理人が普段使いする飲食店は頭のないエビフライがほとんどで、たま〜に有頭エビのエビフライをメニューに掲載しているお店でも、かなりの金額なことが多くちょっと手が出ない感じでした。エビの頭のあるなしで価格が変わるのは理不尽なような気がするものの、管理人は昔から頭のないエビフライを提供するお店、特に洋食店は、エビの頭を店主や従業員のまかないに利用しているのではないか、と疑念を抱いています。なにせエビの頭のミソはおいしいですから。有頭エビのエビフライなんて、ほとんどミソをほじくり返して舐める快感を得たいがために注文する料理です。こんなおいしいミソを客に出すなんてモッタイナイ、と思っておられるお店も少なからず存在しているのでは?と疑心暗鬼に陥っているほど。しかしこちらは比較的リーズナブルに有頭エビのエビフライを提供している良店なのです。営業時間は9時〜14:30と18時〜21時の2部制で、9時〜11時がモーニング、11時〜ラストオーダー14時がランチタイムとなります。夜は洋食をいただきながら飲めるお店のようです。時刻は12:30、まずは店頭のメニューを少し確認してみましょう。
ランチタイムは定食類も豊富に用意。こちらは京阪「丹波橋駅」から徒歩1分、近鉄「近鉄丹波橋駅」から徒歩3分程度とアクセスも便利で、外から見ても賑わっている様子が伺えます。正統派の洋食店かと思いきや「肉厚うなぎのうなぎ丼」¥1,580などもあり、管理人もつい注文しそうになるほどの魅力的なメニューラインナップです。こちらはバルでもありますので、昼から一品料理などをツマミに1杯もできるでしょう。駅近ですから飲む人も安心ですね。では早速、店内へ入ってみましょう。
入口には4名テーブル席2卓とカウンター3席、靴を脱いで奥のフローリングにはカウンター5席と4〜5名座れる座敷2卓と、かなり広めの店内です。お一人様からカップル、ファミリーと、さまざまなお客さんが食事を楽しまれています。カウンター席も充実しているため、お一人様でも気兼ねなく利用できるでしょう。明るくカジュアルな雰囲気ですので、朝・昼・夜とそれぞれのシーンで活用しやすいお店ではないでしょうか。では改めてメニューを確認してみましょう。
定食類はおおむね¥1,000ぐらいからとなっていて、洋食店としては気軽に利用できる価格です。お目当ての「海老フライ(2尾)(自家製タルタルソース)」の定食は¥1,580で、大きな有頭エビ2尾ならかなりお得と言えるでしょう。そもそも有頭エビのエビフライを提供する洋食店は本格志向のお店が多く安くても¥2,000、多くの場合¥3,000前後するのが一般的。いくらエビフライ好きをひた隠している管理人でも、何か特別な臨時収入かオゴリでもない限り注文できる金額ではありません。ただ、こちらは管理人にとっては初めてのお店ですので、できれば他の料理も味わいたい。そこで今回は有頭エビのエビフライ1尾にハンバーグとチキンカツの定食「スペシャル」¥1,680に決めました。ランチとしてはちょっと贅沢ですが、普段自宅ではみすぼらしい質素な食事続きですのでフンパツいたします。
「スペシャル」が到着。どうです、このお皿からはみ出る勢いの有頭エビのエビフライは。当ブログではもう何回もしつこく書いていますが、エビフライはエビが大きければ大きいほどおいしい。たま〜に小指サイズのエビフライに出くわすこともあり正直ガッカリ、殺意すら覚えます。エビフライはエビの天ぷらとは違うのです。当たり前ですが。エビの天ぷらは大きなエビほどおいしい、とは必ずしも言い切れません。エビの天ぷらのエビには適切なサイズがあり、エビフライでもエビ天でもクルマエビが最上なのですが、クルマエビの中でも小型のもの(いわゆるサイマキ)の天ぷらはエビの甘みを存分に楽しめる、江戸前天ぷらの最上位に位置しています。が、エビフライは別。エビフライとなるとクルマエビに限らず途端に大きいエビほどおいしく感じるのです。などと皆さんもエビフライ談義に夢中になっているところ誠に申し訳ございませんが、そろそろREPORTを続けさせていただきたいので、まずはハンバーグからいただいてみましょう。
肉汁たっぷりな洋食店の本格派ハンバーグです。ソースはトマトベースながら酸味抑えめで食べやすく、ハンバーグの肉の旨味を堪能できます。エビフライばかりに気を取られがちではあるものの、ハンバーグもなかなかの逸品。洋食好きならこちらのメニューをすべて試してみたいと思わせるレベルの味わいでした。
チキンカツも安定のおいしさです。揚げたてはやはりおいしい。ソースがトンカツソースや中濃ソース系統なのも高ポイントです。あくまで個人的な感想ですが、チキンカツにはデミグラスソースよりもトンカツソースや中濃ソースの方が良く合います。ここにカラシでもあればもう文句ありません。トンカツやビーフカツに比べてどうしても格下認定されがちなチキンカツですが、もともと肉の旨味が強い鶏肉はカツにしてもおいしく、しかもお手頃。管理人も正直、洋食店などでチキンカツをあまり注文していませんでしたが、これからはチキンカツも積極的に食べたいと思わせる味わいでした。
そしていよいよエビフライです。エビの頭はミソを夢中でほじくり倒してしまいましたので、無頭エビ状態の写真となります。申し訳ございません。当然、エビのミソはおいしく、お店の店主や従業員が客に渡したくないのもうなずけます。しかし、管理人が支払うエビフライ代には頭も含まれているでしょうから、管理人の所有物を勝手に取り除かないでいただきたい。無頭エビを仕入れておられる飲食店は仕方がないにせよ、有頭エビを仕入れている飲食店で頭のないエビフライを提供するのは法律で固く禁じていただきたいとすら思います。身の方もエビの旨味爆発のおいしさで、自家製タルタルソースとの相性も抜群。むしろこの大きなサイズのエビフライこそオトナの愉しみとすら言えるのではないでしょうか。お子様にはかなり贅沢で、幼い頃からこんなエビフライが当たり前になってしまうと、オトナになって相当稼げないと苦労するのでは…と老婆心ながら不安に感じるほど。いいトシをこいたオッサンでも“エビフライが好き”とウッカリ公言したくなる味わいでした。お一人様からグループ、ファミリーまで、気軽に本格洋食などをいただけるお店です。エビフライ以外の料理も期待できる味ですので、お近くまでお越しの際にはランチやディナーなどでぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
[2024年10月14日訪問]
丹波橋bar drago
●住所…京都市伏見区京町北7丁目2-1(Google マップ)
●TEL…075-605-0088
●定休日…不定休
●タバコ…禁煙
●交通…京阪「丹波橋駅」から徒歩1分、近鉄「近鉄丹波橋駅」から徒歩3分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ…Instagram/Facebook
※さらに詳細は食べログ「drago」をご確認ください。
コメント
いいな~エビフライ🍤❗️
エビフライ🍤食べると特別な満足感ありますね〜❗
エビフライ🍤の名店特集とかも面白そうですね(笑)
有難う御座います。
船長さん、毎度ありがとうございます。
船長さんもエビフライ好きなんですね、同士ですな。
エビフライの名店特集ですか…何軒か思い当たりますが一人で訪問&経済的に
ハードル高めなお店が多いので
もうちょっと稼げるようになったら考えてみますね〜