里乃家
当ブログを1週間サボってお休みしている間に、政局が大きく変わりました。国内では与党(自民党・公明党)が過半数割れとなるなど政治の混乱が続いているほか、アメリカでは大統領選挙でトランプ元大統領が再び返り咲くなど、世界情勢すら見通せない状況となっています。日本(の特にマスコミ)ではトランプ氏の評判は芳しくなく、もし再選されたら日本はさらに厳しくなるといった、どちらかと言えばネガティブなイメージの報道が多いように感じるのですがいかがでしょうか。アメリカと親密な関係を築いている日本にとって、安全保障や経済など多岐に渡る分野でアメリカの影響を良くも悪くも受けざるを得ません。管理人が子どもの頃などは“アメリカがクシャミをすれば日本はカゼをひく”と揶揄されていたほどで、今も強く影響を受けているのは間違いなく、現にトランプ氏の大統領再選が確定してすぐ円安・ドル高基調となり、日本経済へのダメージを(特にマスコミから)懸念されているほどです。管理人は経済に関してもまったくのドシロウトですからイマイチよくわからないのですが、日本(の特にマスコミ)は円安になろうが円高になろうが経済への悪影響を心配する声が聞こえてきますので、同じ日本人でも職種や立場によって円安・円高で景気が良くなる人も悪くなる人もいらっしゃるということなのでしょう。もっとも、では適正な為替相場は1ドル何円なのか?とは思うのですが。ただし。海外旅行や投資などとは一切無縁で円安でも円高でもお財布事情に一切関係のない管理人のような“無敵の人”であっても、円安はちょっと困るのです。当ブログのどこかのREPORTでも書いたのですが、円安・ドル高となれば輸入牛肉、特にアメリカ産牛肉をお安く購入できず、牛肉が大好きな貧乏人管理人にとっては死活問題。そもそも国産牛や和牛などはお高くて滅多に購入できず輸入牛に頼ってきた身分ですから、その輸入牛までもが高値となると、もう牛肉自体を我慢して豚や鶏メインで自炊している状況です。でも牛肉を食べたい。そう、京都人は実は牛肉の焼肉が大好物で、家族や友人などとの贅沢な会食ともなれば京料理より焼肉、な人がほとんどではないでしょうか。そこで今回は気兼ねなく一人焼肉できる昭和の街の焼肉店を思い出し、叡電「元田中駅」方面へと向かいました。
東大路通と今出川通の交差点(百万遍)を北へ500mほど行ったところにある焼肉店「里乃家(さとのや)」。こちらは当ブログでもさんざんREPORTしている京都市のチャイナタウンでもある元田中エリアにある昔ながらの焼肉店です。元田中エリアになぜ中華料理店が多いのかはあくまで管理人の推測ではありますが、昔から在日韓国・朝鮮人が多く居住するエリアであり、在日韓国・朝鮮人の人が生計を立てる一環として中華料理店を開業されたと考えられます。“在日韓国・朝鮮人が中華料理店??”と現代の人なら疑問に思うかも知れませんが、昭和の頃は今と違い日本では韓国・朝鮮料理がほとんど普及しておらず、隣国の中華料理店を開業したケースが多いと大阪市内にある複数のコリアンタウンの飲食店で聞きましたので、元田中エリアでもおそらく同様の傾向が発生したと推察されます。そしてその名残りでしょうか、最近でこそ昔より少なくなりましたが、元田中エリアでは焼肉店や韓国・朝鮮食材販売店がチラホラと見つけることができるのです。中でもこちらは1960年(昭和35年)開業と、おそらく元田中エリアで最も古い焼肉店の1軒と言えるでしょう。管理人も学生時代からたま〜にですが友人たちと利用していたお店です。こちらの昼の営業時間は11時〜最終入店13:45(日によっては早仕舞いされる場合あり)、夜は17時〜食べ放題最終入店20:30、その他最終入店21時となっています。叡電「元田中駅」から徒歩3分とアクセスも便利です。車の人は近隣のコインパーキングをご利用ください。時刻は13時、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。
詳しいメニューについてはホームページをご確認ください。ランチは6種類のサイズ違いで計12種類となっていて、¥790〜¥1,090と超リーズナブルな価格で本格的な焼肉を堪能できます。この辺りは京都大学の学生をはじめとした学生街ですので、学生にもやさしい価格設定となっているのでしょう。自分で焼く一人焼肉スタイルですので肉を焼くのがヘタクソな管理人はあまり利用しないのですが、そこを我慢してもおいしい焼肉をいただくことができます。今回注文するのは「ミックス A(カルビ)+B(ホルモン)250g」¥1,090。味噌汁・キムチ・ライス付きで、ライスは同金額で小・中・大から選べますが、余程の少食かビールなどを別に注文するのでなければ、絶対に残してはいけないという条件付きとはなるものの「大」を強く強くオススメします。では早速店内へ入ってみましょう。
昔ながらの昭和の焼肉店です。4名テーブル席2卓と座敷には2〜3名テーブル席が6卓となっていて、ちょっとした宴会などにも便利。ほぼ無煙ロースター完備ですので昔ながらの焼き方ながら煙が充満することも少なく、衣服などにニオイが付く心配もさほどいらないと思いますが、気になる人は対策をしておいた方が良いかもです。訪問時、4名学生グループ2組が食事をしていて、今も学生の強い味方なのだと改めて感じました。また、管理人と同好の士である一人焼肉も4名ほど食事をされていて、お一人様でも安心して利用できるでしょう。では管理人も久しぶりに「ミックス A(カルビ)+B(ホルモン)250g」を注文します。
「ミックス A(カルビ)+B(ホルモン)250g」が到着。肉、白メシ、味噌汁、キムチ、以上!という潔さ。野菜?イヤイヤ、焼肉店ですから野菜ではなく肉を喰らいましょうよ、と言いたくなるビジュアルです。ちなみに注文時にキムチをウインナーまたは焼き野菜に変更できるそうですので、どうしても野菜を食べたい草食動物な人にも多少は安心ですね。管理人は気弱な肉食獣ですので焼肉に最も合う漬物・キムチをいただきますが。では早速、肉を焼いていただきます。
こちらのカルビもホルモンも新鮮で、この価格ながら本格的なおいしい焼肉をいただけます。ホルモンはコラーゲンという名の脂もプルプル、カルビも肉厚で生肉の状態ですら菜箸で掴んだ感覚から柔らかいとわかる肉質です。このモーモーと煙が上がる焼き方は焼肉としては最高。おそらく炭火焼きに次いでベストな焼き方でしょう。フライパンやホットプレートで作るお家焼肉では再現できない香ばしさがたまりません。では先に焼き上がるカルビからいただきます。
もう旨いに決まっています。カルビ自体の肉質の柔らかさ、肉の旨味と脂の甘みのバランスが見事で、牛肉の旨味を存分に味わえるでしょう。そしてこの付けダレが良いのです。味噌(コチュジャン?)ベースの濃厚な付けダレですが、肉の旨味を損なうことなく良く合っています。これは白メシ不可避。ライス大こそ正義な、なぜこの価格で提供できるのかまったくわからないカルビの焼肉を楽しむことができました。
そしてホルモンも申し分ありません。プルンプルンのコラーゲンという名の脂が口の中で溶けてしまいます。当たり前ですがホルモン特有の臭みなどは一切感じず、ただただ牛ホルモンの甘みと旨味のみがひたすらにおいしい。管理人はこう見えて獣肉の香りには敏感で恋心やお金儲けには鈍感なのでわかるのですが、ホルモン焼きやホルモン鍋の専門店のホルモンでも、かすかに獣臭さを感じることはあるものの、こちらのホルモンは下処理がかなり丁寧なのか、本当に新鮮さが感じられます。口の中で溶けてなくなるホルモンのコラーゲンはもはや飲み物です。濃厚な付けダレとの相性も抜群で、カルビと合わせて白メシのオカズとしても最強の逸品だと断言しておきます。ランチ限定ですが¥1,000前後で本格的な焼肉を気兼ねなくいただける貴重なお店です。チェーン店にはない味と雰囲気ですので、百万遍エリア近辺までお越しの際にはぜひ、京都人が愛してやまない焼肉をご堪能ください。
[2024年11月10日訪問]
里乃家
●住所…京都市左京区田中里ノ前町11(Google マップ)
●TEL…075-721-3063
●定休日…不定休
●タバコ…禁煙
●交通…叡電「元田中駅」から徒歩3分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ
コメント
信じられない値段設定ですね(笑)❗
興味湧きすぎて明日行くつもりです(笑)❗️
面白いお店のご紹介有難う御座います❗️
船長さん、毎度ありがとうございます!
肉+飯の漢メシですので、ぜひお試しください。
ライスは可能であれば大でどうぞw