THE BIBULOUS SALOON
皆さんには“第2の故郷”がお有りでしょうか。生誕地や幼い頃に過ごしていた地ではなく、一般的には学生や社会人となってから永く住んでいる地となるのだと思います。管理人的には10年ほど住んでいた大阪市や数ヶ月住んだだけではあるものの思い出深い金沢市が“第2の故郷”となるのでしょうが、居住していなくても子どもの頃から憧れの地である心の故郷も“第2の故郷”と言って差し支えないのでは?と常々考えています。管理人にとっての心の故郷は、実はイギリスです。子どもの頃にビートルズの「Let it Be」を聞いた瞬間、もうすっかりトリコとなり、何ならビートルズの一員と言っても過言ではないと考えていました。ビートルズの一員ですから、前世はおそらく英国貴族。とは言えサンドイッチ伯爵のような後世に名が残る著名な貴族ではなく、今の暮らしぶりをみるに貧乏貴族だったのは間違いありません。残念ながら。無名ですのでハンバーグ伯爵なのか、エビフライ子爵なのか、ビーフシチュー男爵なのかはよくわかりませんが、とにかく前世は英国貴族であり、ビートルズの一員として“第2の故郷”はイギリスなのです。リアルな会話でウッカリ口を滑らすと人間関係に深刻な影響を与えてしまうため今まで黙っていたのですが、最近開業された飲食店を見かけて当ブログの皆さんにだけは告白しておこうと思いました。そんな管理人の“第2の故郷”を思い起こさせるお店が、叡電「一乗寺駅」近くにあります。
白川通と北大路通の交差点(白川通北大路)を北へ400mほど行き、曼殊院道を西へ220mほど行ったところにある「THE BIBULOUS SALOON(ザ ビブロス サルーン)」。こちらは今年2024年(令和5年)10月に開業された、まだ新しいお店です。もともとは当ブログでもREPORTした「寿司処 小次郎」が閉業され、その跡地にオープンされました。もう「寿司処 小次郎」はまったく感じられないほど改装され、何となくイギリスらしい外観となっています。管理人はこの辺りについてかなり詳しく、2日に1回はウロウロしていますのでオープン当日から“何屋さんかな〜”と気になっていました。店頭のメニューをチラ見する限り、イギリスの居酒屋とも言えるパブのような飲む人のお店だと思っていたのです。管理人はビートルズの一員ではあるもののお酒は飲めませんので、店頭を眺めるだけでだったのですが、最近ランチ営業をされていることを知り、英国紳士としてはぜひ試すべし!と到着した次第です。こちらの昼の営業時間は11:30〜ラストオーダー14:30、夜は17時〜ラストオーダー21:30となっています。時刻は13:35、早速店内へ入ってみましょう。
内装もかつて寿司店であったことなどまったくわからないぐらい、パブの雰囲気となっています。ビートルズの「Let it Be」をはじめ、エリック・クラプトンといったイギリスゆかりのアーティストのアルバムジャケットが飾られていて、イギリスらしさ全開。カウンター8席に4名テーブル席3卓と、お一人様でもグループでも使いやすい店内です。ウイスキーやビール、ワインなどの洋酒が豊富にラインナップされていて昼飲みもOK。飲む人なら昼夜を問わず利用しやすいのではないでしょうか。ランチとしては遅めの時刻に訪問したのですが、ミドル男性グループが昼飲みを楽しまれていたり、ミドル女性ペアが食事と食後のお茶を楽しんでおられ、開業1ヵ月ちょっとにも関わらず既に人気店の印象です。では早速、ランチメニューを確認してみましょう。
ランチメニューは5種類で、イギリスと言うよりは洋食の王道メニューが並んでいます。ランチのセットドリンクも各¥100とお得ですね。こちらの店名の“ビブロス”を冠した「挽き肉とタマネギのビブロスカレーランチ(サラダ+スープ付)」¥1,100も気になります。ちなみに“ビブロス”について、店頭の看板を見たとき“ビブロス…?レバノンの都市名では?”とイギリスとは関係ないような気もしていましたが、「挽き肉とタマネギのビブロスカレー」とのことですのでレバノンキーマカレーがベースとなっているのかも知れません。サテ、何を食べようかな〜としばし考え、カレーは先日食べたばかりでしたので、今回は洋食の王道中の王道でもある「ハンバーグ&エビフライ2尾(サラダ+スープ+ライス付)」¥1,800をチョイス。ランチとしてはちょっと贅沢ですが、初めての訪問ですのでハンバーグもエビフライも両方食べてみたくなったのです。
まずはサラダとスープが到着。たっぷりのサラダがうれしい。ゴマドレッシングも管理人好みなうえポテトサラダも付いていて、充実したサラダとなっています。スープはポタージュのようですね、早速いただきましょう。
カボチャのポタージュでした。管理人はポタージュ好きですが中でもカボチャとマッシュルームのポタージュは大好物なのです。カボチャの甘みと郷愁を誘う根菜の旨味がしっかりと味わえるポタージュでしたので、メインのハンバーグやエビフライも期待できます。
ハンバーグとエビフライです。このハンバーグは見ただけおいしいと確信できるビジュアルです。エビフライも中サイズが2尾でタルタルソースもたっぷり。付け合せのポテトやキャロットラペも本格的な洋食の予感がします。サラダ・スープも含め、この陣容なら¥1,800でも決して高くはないと感じました。では、いただきましょう。
申し分のないおいしさです。エビフライは中サイズながらエビの旨味がハッキリ味わえます。そしてハンバーグも素晴らしい。この肉汁をしっかりと蓄えたハンバーグであり、ソースも昭和の洋食を思わせる重厚なデミグラスソースにも驚きました。これは間違いなく本格洋食のハンバーグです。肉汁たっぷりのハンバーグには、やはり濃厚でビターなデミグラスソースが最高。最近の洋食店ではなかなかいただけない、昔ながらの本格的な味に思わず唸ってしまいました。夜はローストチキンなどの一品料理も人気なのだとか。イギリスの雰囲気漂う少しオトナなお店です。このハンバーグで丁寧に調理されているのはわかりますので、ランチやディナー、昼や夜の飲みに一度お試しされてみてはいかがでしょうか。
[2024年11月30日訪問]
THE BIBULOUS SALOON
●住所…京都市左京区一乗寺里ノ前町76-2(Google マップ)
●TEL…075-456-2100
●定休日…基本月曜日(不定休あり)
●タバコ…禁煙
●交通…叡電「一乗寺駅」から徒歩3分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ…Instagram
コメント
一乗寺ウォーカーならではのお店チョイスが
面白いですね❗️
狭いエリアでも知る人ぞ知るって感じが楽しい❗️
吉田類よろしくムチムチ類として居酒屋なんかにもチャレンジするのはいかがでしょうか⁉️
船長さん、毎度ありがとうございます!
開業してすぐですのでおっしゃる通り知る人ぞ知るを狙ったのですが、
京都には飲食系の新店をいち早くレビューするブロガーさんがいらっしゃいまして、
今回も当然、後塵を拝する結果となりましたw
居酒屋ですか…お酒を飲めない私には鬼門ですが、
飲まなくても大丈夫なお店を見つけたらREPORTしますね〜