カレーうどんの種類の多さに驚く南区のうどん店

和食編
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管理人は夏には冷やし中華やざる蕎麦ばかり食べていますが、冬だからこそ食べたい料理があります。例えば定番なのは鍋料理全般をはじめオデン、肉ジャガなどの煮物系やブリやサバの煮付けも恋しくなるもの。洋食ならグラタンやシチュー、中華なら肉まんなどでしょうか。個人的にはうどん、特にカレーうどんは冬になるとムショーに食べたくなる料理ベスト10にはランクインします。もちろんカレーうどんガチ勢であれば季節を問わず食されているとは思いますが。先日の「グリルやまもと」のREPORTで久しぶりに山科区へ向かい、今後は区による偏りを是正すべく訪問地を考えます、と高らかに宣言してしまいました。京都市11区のうち、特に訪問できていないのは西京区、山科区、南区ですので、今回はカレーうどんをいただきに南区を訪問します。本当は最も訪問できていない西京区が最重要課題となっているのですが、管理人にとっては土地勘がないうえ、知っているお店もあまりない状況ではあるものの、その数少ないお店の1軒を近日中には訪問する予定です。ちなみに山科区に在住?勤務?のX(旧Twitter)のフォロワーさんから山科区のオススメ飲食店を大量に教えていただきましたので、こちらもボチボチとREPORTいたします。新年早々、何だか宿題だらけとなってしまいましたが、とにかく今回はカレーうどん。早速、南区吉祥院方面へと向かいました。

久世橋通国道1号京阪国道)の交差点(国道1号久世橋)を西へ970mほど行き、御前通(塔ノ森吉祥院線)の交差点(久世橋通御前)を南へ300mほど行ったところにあるうどん店「みね八」。そこそこ昔から営業されていたように記憶しているのですが、何年前に訪問したのかは覚えていませんでした。ただ、カレーうどんが有名だったのはハッキリと記憶しています。こちらは近くに観光スポットがあるワケでもなく、最寄駅である近鉄「上鳥羽口駅」から徒歩24分程度と、アクセス便利とは言い難い立地ですので、お客さんはおそらく地元の人か近隣で勤務されている人がほとんどだと勝手に思い込んでいました。店頭には6〜7台停められる駐車場がありますので、車やバイクなどであれば利用しやすいと思います。営業時間は月・火および木曜日が11時〜15時の昼のみ営業、金・土・日曜日および祝日の昼は11時〜15時、夜は17:30〜21時までの営業のようです。立地的にはさほど便利そうではない?のですが、かなりの人気店で13:30ぐらいにいったんは到着したのですが店頭の駐車場は満車。別の場所でちょっと用事を済ませて14時に戻ってみると2台ほど空いていましたので、車を停めて入店してみました。

もう14時なのにほぼほぼ満員。日曜日だからでしょうか、ファミリーのお客さんで多い感じでした。4名ほどが座れる小上がりの座敷が4卓、4名テーブル席が3卓、カウンター7席と、かなりオオバコな店内。座敷とテーブル席はほぼ満席でしたがカウンター席は1名のみ利用されていましたので、管理人もカウンター席に着席。お一人様でも安心して利用できますね。民芸調の店内がうどん店らしく良い雰囲気です。いつもならここでメニュー表の撮影となるのですが、こちらはQRコードでオーダーするシステムでした。お茶とおしぼりをもって来られた店員さんからQRコードの紙を渡されます。管理人がスマホでQRコードを読み取りメニューを眺めていると、常連さんでしょうか、シニア男性が店員さんのQRコードの案内から食い気味に口頭で注文をされていました。まさにツワモノ。何かのREPORTで書いたかもですが、管理人もこのQRコード注文システムはあまり好きにはなれません。まず、お客さんの立場で言えば、注文するのが面倒。いちいちスマホを取り出してQRコードを読み取り、メニューを表示させつつ検討、決定して数量を入力…と、タダでさえ面倒なうえ、老眼が顕著な管理人にとってはさらに苦行でしかありません。一方、接客する店員さんにしてもお茶とおしぼりの提供からQRコードの案内、注文した料理の提供、そして会計までをこなさなければならず、省労力化されているのは結局、注文取りのみ。確かに注文間違いのリスクは減らせるものの、かつて喫茶店で接客をしていた身として注文間違いなんて1日に1回あるかないか、イヤほぼないレベルです。それよりもお店側的に券売機での食券制と同様、追加注文しにくくなり、機会損失につながる方が問題ではないでしょうか。QRコード注文システムにするなら、会計(決済)までできないと省労力にはならないでしょう。券売機のお店が機会損失を覚悟してでも導入しているのは、会計での間違いがなくなるから。特に忙しいお店では会計間違いでシャレにならないほどの損害を被るリスクがあり、コンビニ大手3社のレジが決済方法を機械化したのも、会計間違いでの損害がバカにできないレベルだからではないでしょうか。外国人客が多いお店であればQRコード注文システムで各種言語に対応させ、店員さんの注文時の会話での労力を減らすには一定の効果があるとは思うのですが…まぁQRコード注文システムは時代の流れのようですので受け入れるとして、メニュー表は各テーブルに設置いただきたいと要望させていただきます。ですので今回はメニュー写真はありません。ホームページのおしながき一覧からご確認ください。各テーブルに掲出されているお知らせを代わりにアップしておきますね。

この注意書きを読んで、ひょっとするとこちらは観光客?が多いのかも知れません。特に「食事しない人の入店お断り」や「飲食物の店内持ち込みお断り」は、観光地の飲食店でよく見かける注意書きです。管理人だけでなく一般的な日本人の感覚として、飲食店で食事しないのに入店する人や、持ち込みの飲食物を飲み食いする人はかなり非常識な人だと思うのですがいかがでしょう。ショッピングセンターのフードコートじゃないんだから。ただ、他の言語で注意書きされていないことから、外国人向けではないようです。強いて考えられるとすれば、こちらは名神高速道路 京都南インターから車で5分程度ですので、他の都道府県から来られた観光客がこのような行為をしたために、わざわざこんな注意書きを掲出するハメになったのかも知れません。もっとも、観光客とは言え日本人ならこんな非常識な行為はしないのでは?という疑問も生まれます。真相はよくわかりませんが、管理人も知らず知らずのうちに非常識な行為をやっているかもですので、自分の行動には気をつけないと、と改めて考えさせられました。で、注文するメニューですが、こちらはカレーうどんの有名店です。定番カレーうどんのメニューだけでも25種類もあり、悩みに悩み抜いた結果、人生で初めて食べるカレーうどん「牛もつガーリックカレーうどん」¥1,100に決定。管理人はカレーうどんには小ライスが必須で、余ったカレーうどんの汁に小ライスをかけてミニ和風カレーライスにするのが喜びなのですが、こちらはミニ丼セットや定食セットなどのサイドメニューも充実されています。せっかくですのでミニ丼セットの「他人丼」¥460も注文してみました。管理人は実は他人丼普及協会の会長(自称)なのですよ。

「牛もつガーリックカレーうどん」とミニ丼セットの「他人丼」が到着。もう旨そうな香りが漂ってきます。カレーと揚げたニンニクチップの香りです。小鉢としてチクワの煮付けと塩昆布、デザートのフルーツゼリーまで付いているパーフェクトなセットメニュー。しかしカレーうどんの天敵は白い服であり、カレーうどんを食べる際にカレーうどんの汁が服に付くのは不可避です。管理人は濃い茶色のシャツを着て挑む天才軍師クラスのカレーうどん対策をしていますのでまったく大丈夫なのですが皆が皆、天才軍師クラスではないでしょう。そこで多くのカレーうどん店では紙エプロンを提供されているのですが、こちらでは最近、紙エプロンは¥50の有料となったそうです。管理人は天才軍師クラスにも関わらず貧乏ですので¥50を支払わずに済み安堵しました。皆さんはご自分が天才軍師クラスだと妄想しない限り、紙エプロンをオーダーした方が良いでしょう。では早速、「牛もつガーリックカレーうどん」をいただきます。

この和風ダシが効いたスパイシーなカレーの香りと味わいがカレーうどんの醍醐味です。九条ネギと揚げたニンニクチップの風味もカレーうどんと良く合っています。トロリとした餡かけにされていることでカラダの芯まで温まるのがカレーうどんを冬に食べたくなる理由で、きつねうどんなどのうどんとは一線を画す味わい。寒い日のご馳走にふさわしいおいしさです。

うどんは京都らしい細麺で、汁によく絡みます。コシなどはあまり感じない、柔らかな食感も京都風。うどんの本場ではだいたいコシが重要視されていますが、カレーうどんに関してはコシがあるのはむしろ邪魔。うどんが主張し過ぎてカレー汁と口の中でまったく合わず、うどんと汁がそれぞれ別々の食べ物に感じるからです。カレーうどんにはうどんと汁の一体感が必要で、“かけ”や“素うどん”などのシンプルなうどんであればコシの重要性も理解できるのですが、カレーうどんのうどんは口の中でうどんと汁が一体となる柔らかさが必要なのです。京都のコシヌケうどんとも呼ばれる柔らかなうどんもそれなりにおいしいですので、うどんはコシ原理主義者の人もぜひ味わっていただきたいと願っております。

そして管理人が人生で初めて食べるカレーうどんの牛もつ。臭みなどはまったくなく、プルプルとして甘い脂とコラーゲンがたまりまへん。そして意外?とカレーうどんにも良く合っています。関西でモツ(ホルモン)と言えば牛モツで、主に焼肉にしていただくことが多いのではないでしょうか。一方、モツの煮込みは関東が主流で豚モツ。全国的にはコンビニのローソンで販売されている「冷凍ホルモン鍋」が豚モツです。京都ではモツの煮込みは昔はあまり見かけた記憶はなく、昔から家庭でも食べられていたモツの煮付けは鶏モツ。そして博多と言えばモツ鍋で、これは牛モツとなります。モツと言っても地域差で使用される肉の種類は異なりますが、いずれも奥深い味わいながら下処理が大変で、牛スジ肉以上に臭み消しには根気と時間が必要です。が、丁寧に下処理すれば精肉にも負けない旨さとなります。こちらのモツも本当に旨い。ただ、牛モツはどれほど煮込んでも固い部分もありますので、歯が悪い人にはオススメできません。その場合は管理人が当初注文する予定だった「牛スジ煮込みカレーうどん」¥950などのカレーうどんをお召しあがりください。牛モツ好きなら絶対に納得の「牛もつガーリックカレーうどん」です。

そして「ミニ他人丼」。管理人は実は他人丼普及協会の会長(自称/本日2度目)で、なぜか不遇な他人丼の地位向上を図るべく、日々活動しています。当ブログでは最近、他人丼についてほとんど言及できておりませんでしたが、他人丼のことを1日たりとも忘れたことはありません。寝る前に必ず他人丼を想って寝落ちしているほどの他人丼LOVEなのです。あくまで価格的にはですが、親子丼の鶏肉やカツ丼の豚肉より格上の牛肉を使っている他人丼が、なぜこれほど皆さんからほぼ無視されているのでしょうか。親子丼やカツ丼の名店を全国でも聞きますが、他人丼の名店なんて聞いたことがありません。おいしいのに。ひょっとするとネーミングが悪いのかも知れません。親子のような親密さはなく、敵にカツような威勢の良さもなく、まったく関わりがない他人という淋しさや冷たさを想起させるネーミングが人々から避けられているのではないでしょうか。では“牛とじ丼”ではどうか。それはそれで何だか牛丼の派生系、亜流のようなキワモノ感が拭えません。それが証拠に牛丼には皆さん、熱狂されるではないですか。牛丼を卵でとじているのですからマズいワケはなく、むしろ牛丼のアップグレード版なのに。そこで天才軍師クラスの管理人は考えました。「他人丼」ではなく「恋人丼」にすれば良いのではないか、と。牛肉と卵が織りなすラブラブな味わい、付き合い始めた頃のドキドキ感や甘酸っぱい、ではなく甘じょっぱい思い出が浮かぶようなナイスなネーミングです。もし「他人丼」を提供されていて「恋人丼」に変更したい飲食店はぜひ当ブログまでご一報ください。管理人が実際に「他人丼」を食べさせていただき、「恋人丼」と名乗るにふさわしい味であれば許可いたします。ネーミング使用のロイヤリティなどにつきましては別途ご相談させていただきますので安心してください。こちらの「ミニ他人丼」も「Chu!恋人丼」と名乗るにふさわしいおいしさでした。さまざまなカレーうどんだけなく、うどんや丼、定食類も充実していますので、車やバイクで移動されている人はぜひこちらでカレーうどん各種をご賞味ください。

[2024年1月19日訪問]

みね八
●住所…京都市南区吉祥院長田町543(Google マップ
●TEL…075-661-3868
●定休日…水曜日
●タバコ…禁煙
●交通…近鉄「上鳥羽口駅」から徒歩24分程度
●専用駐車場…あり
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