洋食屋TANSY
今回は久しぶりの京都市西京区のREPORTです。2023年(令和5年)8月の「CAFE ロペ」のREPORT以来、およそ1年半近く西京区のREPORTをしていない計算になります。なぜ西京区のREPORTが極端に少ないのか、についてはそれなりに理由があるのです。まず、管理人の自宅から遠い。まぁ、この理由に関しては西京区に限らず、山科区や伏見区、南区も同様ですね。デブ症出不精の管理人にとって、たとえ京都市であっても自宅から遠いエリアに行くのは億劫なのです。昨年までは、ですが。次に、これが最も大きな要因なのですが、本当に用事がない。遠い遠いとは言え、山科区や伏見区、南区は仕事なり何なりでたま〜にでも出かける機会はあるのですが、西京区での用事は今や皆無。友人や知り合いもおそらくいません。他都道府県へ行くついですらありません。正確には、阪急京都線「京都河原町駅」から大阪方面へ電車で行く用事はなくはないのですが、西京区の「桂駅」や「上桂駅」などで途中下車することはなく、結果として1年以上訪問していなかったのです。しかし今年2025年(令和7年)からは違います。用事なんかなくても、土地勘なんかなくても、西京区を積極的に訪問しようと計画しているのです。…で、いきなりREPORT予定のお店が休業していました。どうやら管理人が定休日の曜日を勘違いしていたようです。もうこうなっては数少ない西京区のストック店しかありません。貴重なストック店をすぐ使い果たしてこの先続くのか、と誰しもが不安に思われるかも知れませんが大丈夫。実は先日、Twitterのフォロワーさんから山科区に続いて西京区のオススメ飲食店も教えていただきましたので、毎週西京区シバリでもない限りおそらく問題ないハズです。では改めて、以前からあたためていた西京区の飲食店へ向かいます。

京都府道132号太秦上桂線(梅津街道)と四条通の交差点(梅津段町)を南へ1.4kmほど行ったところにある「洋食屋TANSY(タンジー)」。こちらは管理人が知る数少ない西京区の洋食店の1軒で、創業40年を数える昭和のお店です。昼の営業時間は11:30〜ラストオーダー14時、夜は17:30〜ラストオーダー20時。住宅街にあるお店で、周囲に観光スポットなどは多分ないと思いますので、お客さんは地元の人が中心になるでしょうか。阪急「上桂駅」から徒歩6分程度とアクセスは便利。また、店頭に駐車場のお知らせが掲出されています。

近隣にある「大八木ガレージ」に3台停められる専用駐車場があります。管理人はすっかり忘れていて近くのコインパーキングに駐車してしまいました。まぁ、3台ですのでお客さんが多ければ満車になりますが、その際はお近くのコインパーキングを利用すれば良いでしょう。何だか少し損した気分になったものの、すべて自分のせいですので気を取り直して店頭のランチメニューを確認してみます。

こちらは昔ながらの本格派洋食店です。ただ、本格派とはいえ、京都市内の有名洋食店ほどお高いワケではなく、お一人様でも入りやすく重宝するお店ではないでしょうか。「☆☆☆Premiumなタンジーおすすめランチ」の「至福のやわらかさと旨味 TANSY’S ヒレビーフカツレツ」(100g:¥2,700・150g:¥3,600)や「コトコト煮込んだとろけるビーフシチュー」¥2,350など絶対食べたいメニューが表示されています。が、「ヒレビーフカツレツ」は管理人の経済力ではちょっと贅沢過ぎですので今回はパス。「ビーフシチュー」はTwitterのフォロワーさんから西京区オススメ飲食店を教えていただいた中に、ぜひ食べたいビーフシチューがあったためこちらもスルーし、洋定食の王道「ハンバーグ&海老フライ&クリームコロッケ」¥1,750に決定しました。時刻は13:20、早速店内へ入ってみましょう。


昭和のカジュアル洋食店らしい、気取らず利用できる雰囲気。4名テーブル席3卓と2名テーブル席2卓、カウンター4席と、お一人様からグループまで便利な店内です。アルコール類やスイーツ系も充実しているため、飲む人や女性にもうれしいお店だと思います。では改めてメニューを確認してみましょう。






一般的な定食店と比べればちょっとお高めな価格ではあるものの、メニューは正統派の洋食店です。管理人のように普段はスーパーの値引きシールが付いている商品しか購入できないドケチな貧乏人であっても、たまには贅沢がしたい。3割引シールの商品を買物カゴに入れていても、スーパーの店員さんが4割引シールを貼り出すやいなや、カゴに入れている商品を店員さんに渡して4割引シールを貼ってもらうのに何の抵抗もなくなった50ン歳。半額シールが貼られている商品は無条件に即購入し、自宅で“なぜこんなものを買ってしまった?”と後悔するまでがワンセット。こんな涙ぐましい努力を続けているからこそ、たまには贅沢がしたいのです。プチ贅沢は日々の乾いた生活にひとときの潤いを提供してくれます。実は午前中、灯油の価格に発狂寸前となっていたため、もうおサイフ事情はどうでもイイ気分だったのは否定できません。管理人の灯油やガソリン価格のためにも、ロシアのプーチン大統領には即時撤退という勇気ある決断をしていただきたい。アメリカのトランプ大統領も日本の管理人と同じ思いなのですよ。理由は管理人とは少し違うかもですが。と、珍しく国際情勢に提言したところで、予定どおり「ハンバーグ&海老フライ&クリームコロッケ」を注文。こちらでは「ライス」と「ミニカレー」のどちらかを選べますもで、カレー好きな管理人は当然「ミニカレー」を選びました。

「ハンバーグ&海老フライ&クリームコロッケ」が到着。写真ではわかりにくいと思いますが、ハンバーグが思った以上に大きい!中サイズの海老フライとクリームコロッケに、たっぷりのグリーンサラダ、味噌汁、そしてミニカレーの陣容です。腹ペコさんでも十分に満足できるボリューム感に思わずニッコリ。では、まずは“39年(これからも)変わらぬ”ハンバーグからいただきましょう。

昭和の洋食店の、肉汁たっぷりなハンバーグです。ハンバーグはやはり洋食店。おそらくですが、丁寧に手作りされていることがわかる味わいでしょう。このあたりはやはり、一部を除き一般的な定食店や喫茶店などのハンバーグとは異なります。何が違うのかと言えば、口にしたときの満足感でしょうか。一般的な定食店や喫茶店で手作りは難しく、業務用の市販品を使われていると思うのですが、食べていて感じるのは肉の配合。手作りの場合、牛6:豚4もしくは牛7:豚3の合い挽き肉が多いでしょうが、市販品は牛・豚の割合が逆転、鶏肉などが含まれている場合も珍しくなく、ツナギも多いめなのでしょう、肉々しさがあまり感じられず満足感が薄いように感じます。もっとも、管理人などのドシロウトがいくら素材にこだわってハンバーグを手作りしたとしても、市販品には質・コストとも及びません。たまに見かける牛100%のハンバーグでも、意外とおいしくない場合が少なくないのです。デミグラスソースに至るまでレシピどおり作ればかなりクオリティの高いハンバーグは自作できるでしょうが、手間・労力がかかるうえ何より材料費ももの凄いことになるでしょう。よって、おいしいハンバーグを食べたいなら、評判の洋食店、一部定食店や喫茶店でいただくのが結局は正解だと思います。こちらのハンバーグもかなりのレベルですので、ぜひ味わってください。


海老フライもクリームコロッケも本格的な味わいです。揚げたての揚げモノはおいしい。こちらのクリームコロッケはベシャメルソースだけでなく、細かく刻まれたマッシュルームとタマネギが入っていると思うのですが、これが旨い。マッシュルームってご家庭ではあまり登場しないキノコではあるものの、クリームコロッケだけでなくグラタンやピラフなど洋食の料理では絶大な旨さを発揮します。これは家庭料理の定番であるシイタケでもシメジでもエノキでも敵いません。マッシュルームだからこその洋食の味が確かにあるように感じます。マッシュルームがない場合の代用としてシメジやマイタケなどはアリですが、あくまでも代用。管理人は特にポタージュスープではカボチャと並んでマッシュルームが大好きなので、マッシュルームにかなりひいき目になっているのはお許しください。

そしてミニカレー。このカレーも王道の欧風カレーです。何だか身も心もホッと癒やされる味わい。ライスかパンを選べる洋食店はありますが、ライスかミニカレーかを選べるお店はそうそうありません。カレーが付くだけでもお得な感じですね。このミニカレーを食べて、こちらのカレー各種を食べたくなりました。洋食店で欧風カレーを食べる機会がすっかりなくなった管理人ですが、洋食店のカレーライスこそ管理人、イヤ、日本人にとってのカレーの原点ではないでしょうか。本場のカレーやイマドキなスパイスカレーなどももちろんおいしいものの、洋食店のカレーもやはり侮れないと実感できました。近くまでお越しの際にはランチやディナーでぜひ、こちらの洋食各種をお試しください。昔ながらの洋食をきっと味わえると思いますよ。
[2025年1月26日訪問]
洋食屋TANSY
●住所…京都市西京区上桂北ノ口町218(Google マップ)
●TEL…075-392-1218
●定休日…火曜日
●タバコ…禁煙
●交通…阪急「上桂駅」から徒歩6分程度
●専用駐車場…あり
●ホームページ…Instagram
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