漢(おとこ)飯を堪能できる大衆中華店

中華編
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中国料理 御旅飯店

「ワンプレートディッシュ」という料理スタイルをご存知でしょうか。1つのお皿にさまざまな料理を盛り込んで提供されるもので、このようなカフェ飯などでよく見かけます。

写真イメージ:写真AC

女性には人気なものの男性、特にオッサン中年以上には馴染みがありません。馴染みがないどころか、自ら注文することなど絶対にありません。なぜなら、ご飯が玄米だったり、パクチーが乗っていたり、肉がササミだったりと、男の嫌いなものがてんこ盛りだからです【偏見】。

今回は漢(以下、漢字の漢と書いて“おとこ”とお読みください)飯なワンプレートディッシュをご紹介します。場所は北大路大宮、「19:大珉 馬仙山」の近くにある「御旅飯店(おたびはんてん)」。夜遅くまで営業していることもあり、学生からシニアまでさまざまな漢(おとこ)が集う大衆中華の老舗です。メニューは100種類近くあり、そのボリューム感と濃厚な味つけで、京都の漢(おとこ)どもを魅了してきました。では早速、店内に入ってみましょう。

22時過ぎにも関わらず、テーブル席には漢(おとこ)だけの家族連れが1組、カウンター席にはベテランの漢(おとこ)2名が黙々と食事中。そしてナイスミドル2名とアクティブシニア2名の料理人が、調理から接客、出前配達までをこなします。全員が大部屋俳優のような濃厚な顔立ち。任侠映画に出ていても不思議ではない漢(おとこ)たちです。写真を撮りたかったのですが、怖すぎて無理 でした。余計なことはせず、漢(おとこ)飯なワンプレートディッシュ「御旅定食」¥880を注文します。

まず、ご飯とスープが到着。

漫画のようなご飯 です。管理人は2ヵ月に1回程度「御旅飯店」に伺うのですが、注文時にいつも「ご飯少なめで」と言い添えるのを忘れてしまいます。今回もすっかり忘れていて、出てきた瞬間“しめた!しまった!”と思う量でした。スープは少し甘めの中華スープでおいしい。京都らしさなど微塵も感じられない、漢(おとこ)スープです。

そしていよいよメインのワンプレートディッシュが登場します。

酢豚、かに玉、鶏の唐揚げ、そして申し訳程度の千切りキャベツという漢(おとこ)なワンプレートディッシュです。まずは酢豚から。強めながら奥深い味わいの甘酢が豚の唐揚げやタマネギ、ニンジン、木クラギにからまり、パンチの効いた旨さを生み出しています。これだけで白飯を何杯でもいけそうな濃厚さは、まさに漢(おとこ)飯。

かに玉は酢豚の甘酢餡とは異なる、少し甘めの味つけ。フワトロのかに玉とぴったりです。これだけで白飯を何杯でもいけそうな(以下略)。

そして鶏の唐揚げは骨付きと骨なしの2種類。骨付きはうっすらカレー風味となっており、丁寧な仕事ぶりが感じられます。骨なしは王道の唐揚げ。しっかりと下味がついた濃厚な味わいです。これだけで白飯を(以下略)。

“はんなり”や“ほっこり”と言った京都らしさは一切ない、漢(おとこ)らしい下品(褒め言葉)な大衆中華 です。他の都道府県から京都に来られた方で「京都の薄味には飽きたなぁ〜」とお嘆きの漢(おとこ)および漢(おとこ)らしい女性なら、きっと気に入っていただけるのではないでしょうか。何より、ベテラン漢(おとこ)4名の厨房内での仕事ぶりを間近に見られるだけでも必見の価値はあると思うのですが、いかがでしょう。

[2018年9月28日訪問]

中国料理 御旅飯店
●住所…京都市上京区北大路大宮下東側108
●TEL…075-432-3065
●定休日…水曜日
●備考…店内喫煙可(漢なので)
●ホームページ…なし(漢なので)
※詳細は食べログ「御旅飯店」で検索してください。

コメント

  1. 船長 より:

    漢飯をコンプリートすれば真の漢に成ると勝手に定義付けて、今日も食べに行ってきました。
    店構え、雰囲気、料理人、お客様、料理、全て最高❗
    一人前を完食出来ないと、一人前には成れないぞとメッセージを感じる程の厨房の熱気あふれるライブ感。
    食べ終わったら即刻立ち去り、満ち足りた食後の風を感じながら歩く心地よさ。
    これなんだよね~と充実感にあふれました。
    と、同時に昔は王将もこんな感じの店だったのに、チェーン化され統一された事により、つまらなくなったなとしみじみ。
    しかし、今日も大満足でした❗
    有難う御座います。

  2. むちむち より:

    メッセージをいただき、ありがとうございます。

    船長さんは真の漢道を極めようとされているのですね。
    ぜひコンプリートされて令和の前田慶次となっていただきたいです。

    王将さんは、おっしゃるとおり万人に受け入れられるお店づくりのようですが、
    地方のFC店や元王将の個人経営店では昔の王将の名残りが感じられますので、
    きっとご期待に沿えるかと思います。

    当ブログではこれからも漢飯をREPORTいたしますので、
    末永くよろしくお願い申しあげます。

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