大宮京珉
本日10月5日は台風25号の影響なのでしょうか、湿度が高く感じられます。街を歩いていると、少し汗ばむほどの生ぬるい暑さ。こんな日の夜は、鶏唐揚げと(ノンアルコール)ビールで決まりでしょう。鶏唐揚げは日本人が大好きな料理だけあって、さまざまなジャンルのお店で提供されています。しかし、ノーマルな鶏唐揚げとなると、やはり大衆中華店が一番確実、と管理人は思うのです。
和食店の竜田揚げ、ラーメン店のニンニクが主張する唐揚げ、洋食店の香草が効いた香味揚げ…どれもおいしいのですが、普通の鶏唐揚げではありません。塩コショウもしくは辛子醤油で食べる普通の鶏唐揚げが食べたい場合は、コスパにも優れた大衆中華店に行くべきです。と、いうわけで、今回は四条大宮にある大衆中華の名店「大宮京珉(おおみやきょうみん)」へと向かいました。
「餃子の王将」のお膝元でもある四条大宮。「30:元祖 熟成細麺 香来 壬生本店」を少し北へ歩くと、「京珉」と書かれた赤いテントのお店が見えてきます。かなり昔からあるお店で、「京都三条会商店街」から近いこともあり、地元の方や近隣に住む社会人、学生などで賑わう人気店です。同じ大衆中華店であり1号店の「餃子の王将 四条大宮店」という巨大な壁があるにも関わらず、現在までのれんを守り続けています。では、早速入店してみましょう。

カウンター席だけの店内は、お一人様に最適な造りです。本当は「焼き餃子」¥300も食べたかったのですが、ダイエットの精霊 でもある管理人は注文することができませんでした。ノンアルコールビールと「若鶏の唐揚」¥780を大将にお願いします。大将の手慣れた調理を眺めながら待つこと約5分。待望の「若鶏の唐揚」が登場しました。

揚げたての唐揚げ6個にキャベツの千切りという王道スタイル。塩コショウも添えられています。キャベツの千切りにはフレンチドレッシングがかけられており、ノンアルコールビールのツマミとしても有効です。唐揚げは極薄味の下味が付けれていて、塩コショウがよく合う味わい。柔らかな若鶏からジューシーな激熱の肉汁が口の中にあふれます。濃厚な鶏の旨味を味わいつつノンアルコールビールを流し込む、夏の名残を楽しめる一品です。
メニューを見ていると「焼肉丼」¥590が目に止まりました。これは〆にぴったりなので、何の迷いもなく 注文します。

中華店の「焼肉丼」です。カルビ丼的な焼肉オン・ザ・ライスではなく、たっぷりの野菜と餡がかけられています。具は青ネギ、タマネギ、豚バラ肉を炒めたものに中華餡がかけられたシンプルな「焼肉丼」。この餡が薄味でもなく塩っぱくもない、絶妙な塩梅です。塩っぱいのは論外として、餡かけ飯が薄味だとぼんやりとした丼となり、白飯には合いません。ちょうどいい味つけがほどこされた、中華の技術が光る「焼肉丼」ではないでしょうか。
「大宮京珉」は失われつつある京都大衆中華の灯火を守る名店で、近年さまざまな飲食店が進出する四条大宮にあって、永年に渡り昭和の味を提供している貴重なお店です。何を食べても安くておいしい間違いのないお店ですので、近隣にお越しの際はぜひ足をお運びください。
[2018年10月5日訪問]
= 大宮京珉 =
●住所…京都市中京区壬生馬場町19-15
●TEL…075-811-6228
●定休日…月曜日および第2・第4火曜日
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「大宮京珉」で検索してください。
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