京都100年の伝統が息づくカジュアル洋食店

洋食編
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グリルアンドバー東洋亭 近鉄店

11月13日の11:20、京都駅の八条口に来ています。理由はこれから新幹線に乗り、東京へ向かうため。日帰りで。新幹線は便利な乗り物ですが、利便性と引き換えに心の余裕を失わせてしまいましたね。当初は駅弁でも買って乗り込もうかとも思ったのですが、約束の時刻まで少し時間があったため、京都駅で早めのランチを済ませようと「近鉄名店街 みやこみち」へ向かいました。

33:四川餐館・洛楽」など、駅ナカの飲食店街としてはかなりレベルの高いお店が軒を連ねる「近鉄名店街 みやこみち」。どこでランチにするか来るたびに悩ましいのですが、のんびり考える余裕はありませんので、今回は老舗洋食店の流れを汲む「グリルアンドバー東洋亭 近鉄店(とうようてい きんてつてん)」に決めました。幸いランチタイムには早い時刻ですので、待たずに入店できるでしょう。

11:30の時点で、すでに9割方の席が埋まっています。客層は若いサラリーマンやOL層からシニア世代まで多種多様。少し大人向けのレストランではありますが、気軽に洋食を楽しめるお店です。本店は北山通沿いにある「キャピタル東洋亭本店」で、管理人の自宅から徒歩圏内の立地ながら、お一人様では少し入りにくい雰囲気。反面、近鉄店はカウンター席や2名掛け席も多く、お一人様も気兼ねなく入店できます。

キャピタル東洋亭の名物はハンバーグだよなぁ…”とメニューを眺めていると、近鉄店シェフのおすすめメニュー「ミンチカツ」を発見。せっかくなので「まるごとトマトサラダ」と「ライス(またはパン)」が付く「Aランチ」¥1,220を注文してみました。

まずは「まるごとトマトサラダ」。キャピタル東洋亭グループ各店で人気のメニューで、隠れた必食の一皿 です。

トマト本体にトマトケチャップとマヨネーズを混ぜたオーロラドレッシング風のソースがたっぷりとかけられています。ではナイフで割ってみましょう。

湯剥きされておいしそうな完熟トマトです。土台にはきゅうりとツナマヨペーストのソースが敷いてあります。一口食べてみると…甘い!フルーツトマトを彷彿とさせる完熟具合。もちろん国産です。オーロラドレッシングやツナマヨペーストの味わいに甘いトマトがことのほかよく合います。ありふれた素材ながらアイデアが光る、人気なのもうなずけるスペシャリテ ではないでしょうか。

そしていよいよ「ミンチカツ」の登場です。

洋食のお手本のような盛り付けが伝統を感じさせます。付け合わせ(ガルニチュール)も皮付きフライドポテトに茹でインゲン、ニンジンのグラッセと王道中の王道。ふた昔ほど前のフランス料理では定番の付け合わせを、久しぶりに目にすることができました。管理人のようなミドル世代以上ならテンションが高まり、感激の涙を流す に違いありません。

「ミンチカツ」にもナイフを入れます。

カラリと揚げられサクサクの衣とふんわりとしたタネの絶妙な組み合わせ。合挽きミンチの濃厚な味わいと、トマトの風味香るライトなデミグラスソースは、ハンバーグにはないおいしさを実感できます。もちろん肉汁もしっかりと蓄えれていて、洋食店のミンチカツを思う存分堪能 することができました。

五代目となる現在の社長が「京乃百年洋食」をメインコンセプトに京都に5店舗・大阪に4店舗展開、庶民も気軽に楽しめる洋食文化を次代へ継承しているお店です。キャピタル東洋亭グループ各店が実践するカジュアル洋食は、伝統の味を土台としながら進化し続ける、洋食の一つの未来形なのかも知れません。新幹線で京都駅まで来られた際には、ぜひ「近鉄名店街 みやこみち」内にある「グリルアンドバー東洋亭 近鉄店」で、京都の新しい洋食の可能性を味わってみてください。

[2018年11月13日訪問]

グリルアンドバー東洋亭 近鉄店
●住所…京都市下京区東塩小路釜殿町31-1(近鉄名店街みやこみち内)
●TEL…075-662-2300
●定休日…不定休
●備考…店内禁煙
●ホームページ…http://www.touyoutei.co.jp/

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