麒麟亭
最近、京都の企業と打ち合わせをする機会が増え、京都でランチを食べる機会も多くなってきました。本日11月21日も仕事で七条堀川付近へ出向き、昼食を取るために徒歩で七条大宮へ向かいます。七条大宮界隈は西本願寺を頂点に、龍谷大学(大宮キャンパス)や龍谷大学付属 平安中高、龍谷ミュージアムなど、西本願寺系列のさまざなな建物や施設があり、さながら“西本願寺ムラ”とも呼べるエリアです。
お坊さんや学生だけでなく、重要文化財に指定される建造物が多いことから、外国人観光客も増えています。また、近隣には「京都水族館」が開業し、多くの人で賑わう地域となってきました。飲食店も多く、当ブログでREPORTした「想夫恋 京都七条大宮店」は新しいお店ですが、古くから地元で愛される老舗が多いのも特徴です。今回はそんなお店の中から、管理人が年に数回はお邪魔する「麒麟亭(きりんてい)」へと足を運んでみました。
夜は高級すき焼きやしゃぶしゃぶなどで人気のお店ですが、ランチはリーズナブルな定食を気軽に楽しめます。こちらの昼の名物は「牛鍋」と「ビーフカツ」が二枚看板。「クリームコロッケ」などの揚げ物も評判が高く、大正時代の創業以来、地元のみならず京都を代表する洋食店として知られています。まずは店頭の黒板をご覧ください。

ランチメニューは¥1,000前後の価格帯で「牛鍋」や「ビーフカツ」などを楽しめます。今回は京都では珍しい牛鍋を選び、「お肉中盛牛鍋定食」¥1,000を注文してみました。

牛鍋に蕪の浅漬け、野菜のお浸し、味噌汁、ご飯のゴージャスな定食です。絶妙な浸かり具合の蕪の漬物やシャキシャキ感がうれしいキャベツ・モヤシ・ニンジンのお浸しは、口直しにぴったりのおいしさ。ダシの風味が活きている味噌汁、ツヤツヤのご飯など、一品一品のクオリティの高さで老舗の実力を十分感じることができると思います。ではいよいよメインディッシュの牛鍋を食べてみましょう。

ランチメニューの牛鍋は黒毛和牛の赤身肉。柔らかな赤身肉にまろやかで薄味の割り下がまとわり、牛肉本来の旨味を味わうことができる名物メニューです。牛鍋は割り下を使った関東風すき焼きのことで、京都には関西風すき焼きの名店は多いものの、牛鍋はほとんど見かけません。おそらく京都人にとって一般的な牛鍋は“味がクドく感じる”から普及しないのだと推察されますが、こちらの牛鍋は京都風の上品な味わい。豆腐やタマネギも程よい味付けで、長年に渡って京都人の舌を満足させ続けているのも頷けます。これから寒くなる季節に、身も心も温かくなるのが麒麟亭の牛鍋をご堪能ください。
有名店ですのでランチタイムは行列必至です。少なくとも12時には満席となることが多いお店ですので、少し早めの訪問をオススメします。近隣の観光スポットを散策しながら少し冷えた体を温める牛鍋の味は格別ですので、京都観光の際はぜひお立ち寄りください。また、JR「京都駅」からでも徒歩15分程度ですので、商用目的で京都に来られた方でも手軽に立ち寄れるお店として重宝するのではないでしょうか。
[2018年11月21日訪問]
= 麒麟亭 =
●住所…京都市下京区御器屋町70-1
●TEL…075-371-0058
●定休日…不定休
●備考…店内禁煙
●ホームページ…http://www.kirin-tei.com/
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