ガラム・マサラ
1月18日、いつものようにイヤイヤ出勤すると、ついに社内でインフルエンザに感染して休んでいる者がいると聞きました。その知らせを聞くやいなや反射的にマスクをつけながらインターネットで検索すると、全国で警報レベルになるほど患者が急増しているのだとか。これはマズイ…もし発症したら絶対にシンドイうえに、キャンセルできない取材もあり休めません。とにかく手洗いとマスク着用、うがいを頻繁にして罹らないように心がけます。
しかしそれだけでは心もとありません。やはりヒトの抵抗力を高めるのが第一で、それには十分な睡眠と栄養価の高い食事が必要です。そこでひらめいたのがインドカレー。カレーの各種スパイスは漢方薬の成分とほぼ同じで、まさに食べる漢方薬と言っても過言ではないでしょう。そして本場のインドカレーというのが重要。最近食べた欧風カレーより体に効きそうな気がします。そこで仕事を早めに切り上げ、白川北大路にあるインド料理「ガラム・マサラ」へ向かいました。

管理人にとっては数年ぶりの訪問。1983年の創業で、京都で現在営業しているカレー店の中では最も古いお店であると二代目オーナーがおっしゃっていました。では早速店内へ入ってみましょう。

1階はカウンター6席でお一人様でも入りやすいお店です。ご年配の女性であった初代オーナーのときはお店も別の場所にあり、カレーも3種類ぐらいだったと思うのですが、その娘さんである二代目オーナーはインドで研鑽を積まれ、本格的なインド料理も提供されています。ではメニューをご覧ください。




39種類のスパイスを使った「ビーフカレー」¥1,230は先代からの名物メニューです。しかし今回はインフルエンザ対策として、よりインドらしいカレーを食べないといけないため人気No.1の「バターチキンカレー」¥1,620をチョイス。ナンかターメリックライスを選べるのですが、ターメリックは漢方ではウコンと呼ばれ薬効が期待できますのでターメリックライスを注文しました。ちなみに初めて訪問される方には、お店のスタッフがメニューを丁寧に説明してくれますので安心です。

鮮やかターメリックライスが食欲をそそります。まずはカレーを一口。まろやかながら、さまざまなスパイスの香りとバターの風味が口の中であふれ出す逸品です。二代目オーナーがインドにあるバターチキン発祥の名店で修行を積まれたそうで、辛味とコク、酸味、旨味の調和がとれた本場の味を京都で堪能することができます。日本のバターチキンカレーにありがちなクドさがないのもおいしさのポイントではないでしょうか。
チキンは炭火焼タンドリーチキンで、鶏肉の旨味を十分に味わえるおいしさです。このチキンとカレー、ターメリックライスの組み合わせは、一般的なチキンカレーを完全に超えています。そして個人的に驚いたのが、付け合せのラッキョとキャベツのピクルス。絶妙な味加減で、ひょっとするとこれまで食べたラッキョの中で一番おいしいかも知れない、と感じました。
「ガラム・マサラ」は京都でも有数の人気店で、近隣の京都造形芸術大学の学生も多く通っています。「こだわり野菜カレー(ナンまたはライス付き)」¥1,134や「ほうれん草と自家製チーズのカレー(ナンまたはライス付き)」¥1,442もあり、野菜好きな方にもおすすめのお店です。南向かいには「天下一品 本店」もありますので、京都B級グルメツアーをされる方は、ぜひ訪問してみてください。
[2019年1月18日訪問]
= ガラム・マサラ =
●住所…京都市左京区一乗寺樋ノ口町8-4
●TEL…075-781-3940
●定休日…木曜日(祝日は営業)
●備考…店内禁煙
●ホームページ
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