屋台の引き売りから繁盛店となったうどんの名店

和食編

辨慶うどん 西京極店(本店)

今年は暖冬傾向でしょうか、京都でも積雪するほどの厳しい寒さには見舞われていません。それでもお隣の大阪市に比べるとじんわりとした寒さが手足を冷たくする底冷えを感じます。2月15日の22:30、京都に到着し、この時刻でも温かいものを食べたい!と原付にまたがってめざしたのは西京極地域。管理人の自宅から原付で40分近くかかるものの、どうしても行きたい「辨慶うどん 西京極店(べんけいうどん にしきょうごくてん)」へ向かいました。

京都でも代表的なうどん店の1店です。店頭の屋台は創業当時に引き売りをされていたものなんだとか。管理人は年に1、2回、冬に必ず伺います。火曜日〜木曜日は深夜1時まで、金曜日と土曜日は深夜3時まで営業されていて、京都では貴重な深夜メシをいただけるお店です。ちょうどお客さんが数組退店されましたので、中へ入ってみましょう。

いつものことですがほぼ満席。深夜に待つのも珍しくないお店で、今回はスムーズに着席できラッキーでした。カウンター10席程度と4名ボックス席が4組ぐらいという人気店の割にはこじんまりとしたお店です。着席と同時に続々とカップルやお一人様のお客さんが入って来られ、結局店内の簡易椅子で空くのを待っているお客さんもチラホラ見受けられましたので、急いでメニューを確認します。

特に冬には絶対に食べていただきたい「おでん」です。すでに「こいも」¥140は売り切れていましたが、こちらに伺った際に「おでん」は必ず注文します。本日も「おでん」と「かやくご飯」大¥400・中¥300・小¥200だけを楽しんでいる、麺類を頼まないツワモノなお客さんもいらっしゃいました。では麺類メニューも見てみましょう。

麺類はうどん・そば・中華麺から選べる仕様です。感覚的にはうどんのお客さんが9割といった感じ。どのうどんも間違いのないおいしさで、すべて名物と言っても過言ではありませんので、お好きなうどんをお選びください。今回は管理人が特におすすめする「おでん」の「大根」¥140・「玉子」¥140・「厚揚げ」¥140・「すじ」¥180と「べんけいうどん(甘きつね・辛いきんぴら・にく)」¥930を注文してみました。

まずは「おでん」。薄味でさまざまなダシの香りと味が具材に染み渡っています。「大根」は箸で突くとほろほろと崩れる完璧な煮加減です。大根とダシの味わいが一体となった贅沢なおいしさを堪能できます。「厚揚げ」や「玉子」も申し分のない味。そして「すじ」も薄味ながらとろけるような柔らかさで、牛肉の脂の旨味が口の中いっぱいに広がる逸品です。冬なればこそのご馳走に、思わずノンアルコールビールもぐいぐい進みます。

そして主役の「べんけいうどん(甘きつね・辛いきんぴら・にく)」。以前REPORTした「手打ちうどん めんてい」と同じく、ゴボウのきんぴらが入ったこの店の名物です。超辛いきんぴらがうどんダシに溶け込んでいるため、七味唐辛子などは不要でしょう。うどんが到着すると反射的に七味唐辛子をふりかける方はご注意ください。京都のうどん店としては濃い目のダシが、京都らしい柔らかな細うどんによく合います。ダシがかなりピリ辛ですので、辛いのが苦手な方はきんぴらの入っていないうどんを注文しましょう。

いよいよ真打ち、甘きつねをいただきます。こちらの甘きつねは薄揚げではなく、薄い厚揚げ(?)とも言える、表現に困る甘きつねです。座布団のように柔らかでフカフカの甘きつねを食べると、ダシの旨味と上品なスイーツのような甘みが口の中にあふれ出ます。この甘きつねだけを何十枚でも食べたい。そして死の間際には末期の水ではなく、この甘きつねをチューチュー吸って“来世に期待したい人生だった…ガクっ”と最期を迎えたい。と本気で思わせるおいしさです。管理人の終の棲家は「辨慶うどん 西京極店」の隣に決めました。

屋台の引き売りからスタートし、今や京都では知らない人はいないぐらいの繁盛店となった「辨慶うどん」。現在は西京極の本店のほか、京阪「清水五条駅」近くに支店「辨慶 東山店」があり、両店ともおいしく安いものをよくご存知のタクシーの運転手さんも頻繁に利用されています。東山店も23時まで営業されていますので、京都でおいしい夜食を食べたい方は、どちらかのお店へ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

[2019年2月15日訪問]

辨慶うどん 西京極店(本店)
●住所…京都市右京区西京極東大丸町16
●TEL…075-313-5464
●定休日…月曜日
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…http://benkei-udon.jp/

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