伝説の味を烏丸で楽しめる担担麺専門店

中華編
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担担 烏丸店

京都の担々麺と言えば四条大宮にある「08:TanTanNoodleShop 担担(たんたん)」(以下、本店)です。管理人は営業時間の関係から年に1、2回しか伺えないのですが、本店での修行後に暖簾分けをされた「担担 千本丸太町店」は深夜2時まで営業されていたこともあり、年に5、6回は行っていました。師匠と弟子の関係だった両店でしたが、経営方針のズレから関係を断絶。そして今年2019年2月20日現在、弟子の「担担 千本丸太町店」は閉店されていました。「食べログ」や「Google」では営業されているように記載していますが、看板はすでに外され、店舗のシャッターは終日閉まっています。

味の面では本店には及ばなかったものの、個人的には「担担 千本丸太町店」を応援していました。もはや偉大な存在となった本店の唯一の暖簾分け店として、何かと比較されながらの営業は相当なプレッシャーだろうと案じていたからです。本店にはないメニューを提供したり、深夜2時まで営業するなど、何とか独自色を打ち出そうされていた努力は本物だったように思います。「京担」というブランドで京都の四条木屋町や大阪の北新地に店舗展開していたもののいずれも閉店され、現在は「極旨担担麺専門店 京担 高槻店」を営業されているようです。「担担」の名前は使えないでしょうが、「京担」として頑張ってほしいと願っています。

それほど暖簾分けというのは難しく、元のお店と暖簾分け店が争いになるのは珍しくありません。しかし「担担の味」を多くの人に味わってほしいと本店の大将も思われているのでしょうか、新たな暖簾分け店が生まれています。京都では京べた焼専門店の「花たぬき」などで有名な飲食店チェーンを運営するモンテステリースグループの担担麺部門が本店の教えを受け、担担ブランド店として「西院店(閉業)」、「烏丸店」、「ブランチ松井山手店」を展開。今回は「烏丸店」へ行ってみました。

21:10、お店に到着。昨年のオープン時は21時閉店でしたが、現在は22時まで営業されています。烏丸六角を東へ150mほど行ったところにあり立地は抜群。この場所なら飲み会後の〆需要もあり家賃のことを考えても深夜0時ぐらいまでは営業してもいいのではないでしょうか。もちろん周りは飲食店だらけの超激戦区ですので、それなりのクオリティは必須だとは思いますが。では店内へ入ってみましょう。

オープンから約半年なだけあって、清潔で明るく入りやすそうな店内です。券売機で注文するシステムで、本店での定番「担担麺(並)+レタス炒飯(小)」¥1,000の通称“ナミレタ小”に決めていたのですが、ふいにチャーシューを食べたくなり「チャーシュー担担麺(並)+レタス炒飯(小)」¥1,200を注文。カウンター席に着席するとトッピングの調味料も備えられています。さて、暖簾分け店のお味はいかがでしょうか。

ビジュアルは本店そのままのようで安心します。「担担」の担担麺を食べるのは久しぶり。早速いただきましょう。

麺は細めの中華麺、具は細かく刻まれた白ネギと豚ひき肉、チンゲンサイ、そしてトッピングのチャーシューは3枚で本店とほぼ同じ仕様です。スープは鶏ガラベースで濃厚な芝麻醤が香る本店に迫る味わい。本店よりは少し辛味と濃厚さが弱めに感じましたが、管理人はこれぐらいの方が飲みやすいと思いました。また、細麺ゆえ伸びやすいので、茹で加減はシビアな見極めが必要でしょう。本店と同じクオリティになるのは一朝一夕には難しいと思いますが、日々の経験で技術は向上しますので、いずれは本店に劣らない味わいになるのではないでしょうか。

チャーシューは見事な出来栄えです。管理人は本店でチャーシューを食べたことがないので比較はできませんが、濃厚なスープに寄り添ったあっさりとした味わいが絶品。豚バラをトロトロになるまで丁寧に煮込まれている割に味が煮詰まっておらず、クリーミーなスープと完全に調和したおいしさを堪能することができました。

レタス炒飯もパラパラ具合が絶妙で、味つけも含めて本店に迫るクオリティです。本店に今一歩及ばないような気もするのですが、“何が”と問われると答えられません。強いて言えば感覚的な好みの問題のような微妙なレベルでの違いでしかありませんので、十分満足できるレベルに仕上がっていると感じます。街の中華店の炒飯と比べても遜色のない、香ばしくて風味豊かなレタス炒飯だと自信をもっておすすめできるでしょう。

レシピを教えてもらったり、修行するだけで本店と同じクオリティにならないのは当たり前。本店の大将も、最初から今の味を完成させていた訳ではなかったハズです。日々の積み重ねで徐々にレベルアップするのは、どんな仕事でも一緒ではないでしょうか。とは言え、本店の味にかなり近いレベルではあると思いますし、一般的な担担麺として考えれば十二分においしいと断言できます。本店の味をご存知の方もご存じない方も、ぜひ烏丸店で暖簾分け店の味をお試しになってみてはいかがでしょうか。

[2019年2月19日訪問]

担担 烏丸店
●住所…京都市中京区御射山町260番地 ロイヤルプラザ1階
●TEL…075-223-0308
●定休日…水曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…https://tantan-noodle.jp/

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