本場の山海の幸を手軽にいただける北海道料理店

和食編
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hokkaido 高田家

昨年2018年9月にREPORTした伏見大手筋商店街近くにある「MAGURO GARAGE」を訪問した際、周辺に北海道料理店やイタリアンのお店、カフェなど、飲食店が思いのほか充実していることに気づきました。頻繁に立ち寄って各店の味を確かめてみなければ…と思いつつはや半年。3月10日は日曜日でしたので少し遠出をして、まずは北海道料理店「hokkaido 高田家(ほっかいどう たかだや)」へ伺いました。

京都だけでなく、関西でも北海道料理店は珍しいのではないでしょうか。京都タカシマヤ大丸京都店京都伊勢丹などで北海道物産展を開催していると連日大盛況なのも、関西の人はみんな北海道グルメに飢えているからかも知れません。こちらのお店は夜の居酒屋としての利用がメインみたいですが、今回はランチを食べに来ました。では店内へ入ってみましょう。

カウンター席が4席と掘りごたつ式の4名座敷が4組、6名座敷と2名座敷がそれぞれ1組という、こじんまりとした温かな雰囲気の店内です。ホタテやカキなどの貝殻が積まれているのを見て、これは北海道の本格的な海鮮が食べられるのではないかと期待します。関西にある北海料理店は新鮮な魚が手に入りにくいからか、ジンギスカンやザンギ(鶏の唐揚)、サケ料理が多いような気がしていました。しかし札幌や函館に行くと、北海道ならではの新鮮な魚が提供されています。できれば北海道の鮮魚を食べたいと常々思っていました。ではメニューを確認してみましょう。

こちらのお店の名物で単品では¥700する「プレミアムカニクリームコロッケ」が入ったランチセット「プレミアムMIX定食」¥1,200や、ランチ限定3食で北海道の大地の味わい「ラムしゃぶ定食」¥1,000などの魅力あふれるランチメニューに心もトキメキます。また、「焼にしん定食」¥1,000や「ごっこ鍋定食」¥1,000など、北海道が本場の海鮮も充実。さらに岩手県仙台市の飲食店が発祥とされ、最近話題となっている「痛風鍋定食」¥1,500もメニューにあるなど、もう何を食べていいのかわからなくなってしまう有様です。ここは落ち着きを取り戻して冷静に検討し、北海道の旬の海鮮をいただける「海鮮丼(味噌汁付)」¥1,200を注文してみました。

これは北海道らしさ全開の海鮮丼ですよ!まず一般的な海鮮丼といえば、具材はマグロ・イカ・甘エビ・ハマチ・タイなどではないでしょうか。管理人も正直、「海鮮丼(味噌汁付)」を注文したものの、サーモンやイクラ、ホタテが乗っていれば北海道らしいなぁ〜とかなり軽く考えていました。しかし実際に出てきた海鮮丼は、管理人の予想を遥かに上回る北海道らしさ。旬の終わりが一番肥えていておいしいカキ、しかも生ガキですよ。イクラももちろん北海道らしさには欠かせません。そして下に敷き詰められている魚は明らかに京都では見かけない魚たちです。とにかくいただいてみましょう。

大粒の生ガキは海のミルクと呼ぶのにふさわしい、ミルキーな旨味と潮の風味が口の中いっぱいに広がる絶対的なおいしさです。煮たハマグリ(アサリ?)も貝類独特の濃厚な味わい。カズノコやスルメ、切り昆布でできた松前漬けは北海道の名産でご飯のお供に最適、日本酒にもよく合います。そして刺身は2種類。食べた感じで1種類はイワシ、もう1種類はアイナメ?と感じたものの、北海道とは関係なさそうなのでマスターに尋ねました。するとニシンとソイとのこと。京都ではニシン蕎麦のように身欠きニシンと呼ばれる乾物でしか食べる習慣がありません。生のニシンを刺身にしたり焼き魚で食べることありませんが、北海道では比較的よく食べられていることを思い出しました。そしてソイはほぼ北海道限定の魚と言っても過言ではないでしょう。北の鯛と呼ばれるほどクセのない白身ながら、わずかに磯の香りがする北海道民が愛してやまないのも納得の白身魚です。

脂の乗ったニシン、淡白な甘みのソイなど、この海鮮丼には本当の北海道の海鮮が詰まっています。北海道以外では食べられない、北海道の漁師メシを彷彿とさせる貴重な海鮮丼を味わうことができました。関西では馴染みの薄い海鮮類だとは思いますが、味は折り紙付き。京都で北海道の山海の恵みを味わいたい方は、ぜひ「hokkaido 高田家」へ行くべきです。デパートの北海道物産展以上の価値と本場の新鮮な味わいを堪能できると思いますよ。

[2019年3月10日訪問]

hokkaido 高田家
●住所…京都市伏見区東組町698 パークテラス桃山1F
●TEL…075-611-2229
●定休日…火曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…https://www.hokkaido-takadaya.com/

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