色白で上品な京都らしい味わいが魅力のたこ焼き店

和食編
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たこ焼き みはし屋 [閉業]

※お知らせ※
「たこ焼き みはし屋」の閉業を確認しました。閉業の理由はわかりませんが、飲食店の中でもコロナの影響を受けやすい業態だったことも関係しているのかも知れません。京都らしいたこ焼きをありがとうございました。

当ブログでも頻繁に登場する叡電「元田中駅」。近隣の京都大学京都造形芸術大学などの学生が多く集まるエリアで、中華料理店の激戦区としても知られています。管理人にとっては自宅から近いこともあり、週1以上のペースで周辺をウロウロしているのですが、ちょっと前から気になっているたこ焼き店がありました。東大路通沿いにある「たこ焼き みはし屋」で、友人の話では“京風のたこ焼き”が食べられるお店なのだそうです。

時刻は22:10、23時まで営業されています。22時ラストオーダーのお店ですが、まだ営業中の札が上がっていたので入店できそうです。“京風のたこ焼き”が何なのかはよくわかりませんが、とにかく店内へ入ってみることにしました。

伺った3月19日は女性2名で切り盛りされていました。店内で食べることはもちろん、テイクアウトも可能です。さすがに閉店間際なだけあって、お客さんは男性のお一人様1名のみでした。ではメニューを確認してみましょう。

ものすごいたこ焼きの種類に困惑しつつ、喉も乾いていたので「とくとく呑みセット(たこやき3コ・ドリンク1杯・えらべるアテ2品)」¥1,000に決めました。えらべるアテ2品は「ネギまみれ冷奴」「星山さんの無添加キムチ」「名物!!だし漬け卵」「こだわりの塩だれキャベツ」から2種類を選べるそうですが、「名物!!だし漬け卵」は売り切れとのこと。今回は「ネギまみれ冷奴」と「星山さんの無添加キムチ」を注文してみました。「星山さんの無添加キムチ」はおそらく京都の老舗キムチ店「京都キムチのほし山」のことでしょう。ドリンクはノンアルコールビールの「ヴェリタスブロイ」をチョイス。ビールの本場ドイツの無添加ノンアルコールビールで、管理人は国産ノンアルコールビールよりも好みの味です。早速「ヴェリタスブロイ」に「ネギまみれ冷奴」と「星山さんの無添加キムチ」が到着しました。

だし醤油がたっぷりかかった「ネギまみれ冷奴」は、だし醤油と薬味が冷奴の味わいを何倍にもふくらませる安心のおいしさです。「星山さんの無添加キムチ」は、やはり「ほし山」の白菜キムチ。韓国唐辛子独特の風味豊かで思った以上に辛くない、誰もが食べやすいキムチです。アミエビなどの海鮮の塩辛などで熟成された芳醇な味わいは、ビールのツマミにも最適ではないでしょうか。濃厚で適度な辛味と酸味は、京都を代表するキムチにふさわしいおいしさです。そしていよいよたこ焼きがやってきました。

数あるソースから選んだのは、最もスタンダードと思われる「みはしソース」。ソースでわかりにくいのですが、普通のたこ焼きに比べて明らかに色白です。管理人はたこ焼きでも揚げ物でもギャルでも小麦肌が大好物なのですが、そもそもなぜこんなに白いのでしょうか。箸でつついてみるとカリカリな感じはしますので、焼きが足りない感じではなさそうです。ひょっとして美白なのが京風ということ…?だとしたらそれは勘違い。京都の女性が特別色白な訳ではありません。秋田美人じゃないんだから。とにかくいただいてみましょう。

あぁ…なるほど〜外はカリカリの極薄皮、中はトロトロの絶品たこ焼きです!しかし大阪のたこ焼きとは明らかに違います。とにかく上品。生地に山口県産の小麦を使われているそうで、キメの細かい生地をじっくり丁寧に弱火で焼かれたらこんな仕上がりになるイメージでしょう。外側のカリカリ部分が極薄なのも納得できます。ソースも上品な味わいで、駄菓子感覚で食べるたこ焼きの常識を覆した、立派な一品料理としてのたこ焼きだと感じました。あっという間に食べ終わってしまいましたので、「ぶっかけたこ焼き おろしポン酢(3コ)」¥470を追加注文します。

たっぷりのダシに揚げ玉とネギ、カツオブシ、大根おろしがトッピングされ、たこ焼きが見えません。レンゲでたこ焼きをすくってみます。

やはり色白のたこ焼きがダシに浸されて、少し色っぽくなっています。食べてみるとダシの豊かな味わいが上品なたこ焼きによく合うおいしさ。明石焼きのような食感ながら、まぎれもなくたこ焼き。料亭か割烹でたこ焼きを食べているようです。こちらの方がより“京風”らしい味わいと言えるかも知れません。とにかく上品で軽い、揚げ出し豆腐のような絶妙な味を堪能することができました。

実は管理人は、京都のたこ焼きをあまり評価していません。先日REPORTした「蛸虎 本店」など一部を除き、大阪のたこ焼きの方がおいしいと思っていたからです。京都のたこ焼き店のたこ焼きは、ほとんどが焼き過ぎだと感じていました。しかしこちらのたこ焼きは、大阪のたこ焼きとは異なる焼き加減、そして国産の小麦粉を使い添加物を一切使わないこだわりで、“京風たこ焼き”という新たなジャンルを生み出されたと思います。京都でしか食べられない「みはし屋」の京風たこ焼きを、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

[2019年3月19日訪問]

たこ焼き みはし屋
●住所…京都市左京区田中大久保町22
●TEL…075-707-2922
●定休日…月曜日
●備考…店内喫煙可(状況により禁煙)

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