平成という時代に思いを馳せられるラーメン店

中華編
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平成生まれ麺育ち 【閉業】

※お知らせ※
「平成生まれ麺育ち」は2019年秋ぐらいで閉業されていました。個性的なラーメンが魅力でしたが、徒歩すぐのところにある餃子の王将 北白川店や天下一品 総本店と競合されていて経営的に難しかったのかも知れません。おいしいラーメンをありがとうございました。

ついに新しい元号「令和ガースーから発表されました。昭和生まれの管理人からすると職場の後輩が平成生まれと聞くたびに“ええっ、平成…”と驚いていたものです。平成生まれの後輩は“むちむち(管理人の名字)サン、昭和生まれなんスねwww”盛大に草を生やしていましたね。今度は平成生まれが令和生まれから草を生やされる番なんだよ!と溜飲が下がる思いです。ただ、平成が終わることに少しだけ寂しく感じるのも事実。平成も残り1ヵ月を切ったタイミングで行くのはこの店しかない、と選んだのは京都造形芸術大学の近くにある「平成生まれ麺育ち(へいせいうまれめんそだち)」です。

1、2軒挟んだ北隣には「餃子の王将 北白川店」、さらに「ビリオン珈琲 北白川店」があって「天下一品 総本店」があるというさすがは平成生まれ、怖いもの知らずな立地に昨年2018年11月、ラーメン店をオープンされました。京都発祥の中華店、というより飲食店全体でもおそらくワン・ツーフィニッシュな昭和の大御所店餃子の王将」と「天下一品 総本店」の近くに、なぜ開業した?ドMなのか??とお店の前を通るたびに思っていました。芸能界で例えるなら、和田アキ子さんと泉ピン子さんの隣にダレノガレ明美さんが座るようなもの。あっ、意外と何とかなりそうですね!ということで、店内へ入ってみましょう。

カウンターだけのお店です。まだ半年もたっていない清潔感で、カップルのお客さんも多いと思います。23時まで営業されていますので、夜食としても重宝するのではないでしょうか。ではメニューを確認してみます。

新しいお店ですので、しっかりめに紹介しておきました。代表的なラーメンは「背油醤油そば」¥780と「こってり菜白湯そば」¥800。他にもオリジナルラーメンや新作ラーメンもあるほか、「多すぎる唐揚げ」¥400などの単品メニューも充実しています。かなり悩ましいのですが、やはり“美容と健康に良い”と書かれている「こってり菜白湯そば」と、プラス¥250でセットとなる「唐玉丼定食」を注文してみました。

「こってり菜白湯そば」が着丼!具はピリ辛メンマと白髪ネギ、水菜、そして粗みじん切りの生タマネギ、チャーシュー2枚という陣容です。スープは京都ラーメンではすっかり主流となった鶏白湯スープでしょうか。早速いただいてみましょう。

ただの鶏白湯スープではなくピリ辛鶏白湯スープで驚きました。デフォルトでピリ辛鶏白湯スープは初めての経験です。鶏白湯スープ独特の濃厚な旨味にピリ辛がアクセントとなって、これはこれでアリなおいしさ。水菜や白髪ネギなどの野菜との相性も悪くありません。個人的には粗みじん切りの生タマネギは合わないと感じましたが、好き嫌いの範疇とも思いますので、実際に食べてお確かめください。そしてかなり衝撃だったのがチャーシューです。

このピンク色、そして味わいは厚切りの牛ロース肉のしゃぶしゃぶを彷彿とさせるおいしさ!もちろん豚肉で、おそらく低温調理法により火を通していながらレアっぽさを出しているのだと想像するものの、豚バラ肉がこんな味になるのか、とびっくりしてしまいました。こんなことなら「チャーシュー」¥200をトッピングしておけばよかった、と激しく後悔。このチャーシューだけでも食べる価値はありますよ。

「唐玉丼」は“鶏の唐揚げ丼 with 生卵”ですね。ジューシーでニンニク醤油の下味がしっかりつけられた、ガッツリ系の鶏唐揚げです。少し濃いめの鶏唐揚げがTKG(たまごかけごはん)とよく合います。TKGに適切な具材をプラスするとよりおいしくなる法則が発動しました。昭和生まれにはない要領のよさは、さすが平成生まれ、と言ったところでしょうか。総合的なクオリティはかなり高いと実感しました。平成生まれの方はもちろん、昭和生まれの方もこちらのラーメンを食べて、平成という時代に思いは馳せてみてはいかがでしょうか。

[2019年3月27日訪問]

平成生まれ麺育ち
●住所…京都市左京区一乗寺塚本町106-2 白川ビル1F
●TEL…075-746-4697
●定休日…不定休
●備考…店内禁煙
●ホームページ…Instagram

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