昭和から続く地元に愛された街の人気食堂

和食編

三髙餅老舗

皆さんは“○○餅食堂”という名前の食堂をご存知でしょうか。管理人は全国にあると思い込んでいたのですが、ちょっと調べてみると、どうやら関西と中国地方の一部にしかないようです。特に京都では「力餅食堂」や「大力餅食堂」、「千成餅食堂」などと呼ばれる古い食堂をさまざまな場所で見ることができます。チェーン店ではなく暖簾分けにより昭和以前に生まれたお店がほとんど。中にはどこの“○○餅”にも属していないオリジナルの“○○餅”と名乗る食堂も存在します。今回はそんなインディーズ系(?)“○○餅食堂”から、百万遍にある「三髙餅老舗(さんたかもちろうほ)」へ伺いました。

“○○餅食堂”の“餅”とは、店舗によっても異なりますが、ほとんどのお店で「おはぎ」や「赤飯(餅米)」、「力うどん」などを提供されているから店名に“餅”が付いていると推測されます。創業が昭和初期以前のお店が多く、“餅”が高級品だった時代の名残りとも言えるでしょう。「三髙餅老舗」は地元の方が頻繁に利用する食堂で、近隣の京都大学の学生もよく訪れています。では店内へ入ってみましょう。

外観も店内もきれいなのは、数年前に改装されたから。以前は“まさに昭和”な雰囲気をもった食堂でした。ランチタイムを過ぎた14時にもかかわらず、若い女性2人組が食事中。イマドキのチャラついたカフェではなく、ランチに食堂を選ぶその堅実さや誠実さに心を打たれました。

結婚するならこういう女性に限ります【断言】。

妄想癖が止まらなくなるので、とっととメニューを確認してみましょう。

こちらの人気メニューは何と言っても「カレー中華」各種です。また、管理人が幼い頃に大好きだったシンプルな「中華そば」¥570もかなり気になります。うどん、蕎麦、丼と何を食べても間違いのないお店で、しかも¥1,000を超えるメニューはなくリーズナブル!「カレー中華」は先日「北大路カレーうどん」でREPORTしたばかりですので、今回は最も大きなフォントサイズでアピールされている「肉鍋定食」¥860を注文してみました。

鉄鍋の牛鍋が熱々で、いい香りがします。薄切り牛肉と豆腐、麩、シラタキ、青ネギ、タマネギ、玉子が入った、すき焼き風の鍋。牛鍋ですので甘辛の汁多めのスタイルです。少し甘めの味付けとなっていて、どこかホッとする家庭的なおいしさ。特に各具材の旨味を吸い込んだ麩は絶品です。まだ少し寒さを感じる季節ですので、熱々の牛鍋がことのほかおいしく感じられました。もちろん白ごはんともよく合います。

昭和の雰囲気を伝える“○○餅食堂”は年々減少していて、今後増えることはないのかも知れません。しかし、「三髙餅老舗」のように地元に寄り添い、地元から愛されている限り、なくなることはないでしょう。店主の高齢化や後継者不足などといった問題はあるものの、こういう気軽に利用できる町の食堂は地域に絶対必要ですので、ぜひ頑張っていただきたいと願っています。京阪「出町柳駅」からも近いので、百万遍近辺に来られた際には“昭和のホッとする味”をお試しください。

[2019年3月30日訪問]

餅老舗
●住所…京都市左京区田中関田町1
●TEL…075-781-4881
●定休日…火曜日
●備考…店内時間分煙(14時以降喫煙可)
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「三高餅老舗」で検索してください。

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