あかつき
10連休が明けて、世間では仕事や学業にぼちぼちと取りかかられている方が多いのではないでしょうか。管理人は10連休を遊びすぎたせいで残業地獄に陥っています。京都に着くのは深夜0時を越え、夕食を取れるところも限られますが、そんな時に心強いのはラーメン店。深夜営業のお店も多く、大学生などの若者の夜食に混じって夕食を取ることができます。ただ、管理人はラーメン店について詳しくありません。そして最近、京都ラーメンの主流となっている鶏白湯スープが続いていてちょっと飽き気味です。そこで今回は、鶏白湯スープが主流になる前に京都ラーメンに君臨していた鶏ガラ豚骨醤油ラーメンを求めて「あかつき」に訪問しました。
白川今出川を少し北へ行ったところにあるラーメン店で、昔からあったように記憶しています。街の食堂などで提供されていた鶏ガラ醤油スープの中華そばに豚骨が加わり進化した鶏ガラ豚骨醤油ラーメンは、昭和の終わりから平成の初めぐらいまでは間違いなく京都ラーメンの主流でした。以前にREPORTした「珍遊」などが代表的なお店でしょうか。しかし「珍遊」の背脂チャッチャ系は当時では時代の最先端。背脂が入らない鶏ガラ豚骨醤油ラーメンこそ、かつての京都ラーメンと言えるでしょう。そんな昭和の味に深夜にも関わらずオッサンや若者で連日賑わっています。では入店してみましょう。
カウンターだけのラーメン店らしいお店です。実は深夜0:30に訪問したのですが、カウンター1席のみが空いている状態でした。この近辺にはラーメン店がいくつかあり、どこも繁盛しているそうですが、太っている人はあまり見かけません。こんな時刻にラーメンだの炒飯だの餃子だのを食べて太らないのは不公平です。そんな世の中の不条理には決して負けない、諦めない心をもってメニューを確認してみます。
基本は鶏ガラ豚骨醤油ラーメンですがトッピングにより超豪華な「あかつきスペシャル」¥950などのラーメンをいただくことができます。また、「からあげ(4個)」¥300(6個:¥450)や「餃子(6個)」¥300といったサイドメニューも人気。ラーメンがおいしいお店でサイドメニューがまずかったなどは聞いたことがありません。今回は久々の訪問ということもあり「チューシューメン チビ(半玉)」¥650と「あかつき丼 小」¥400を注文してみました。まずは「あかつき丼 小」が運ばれてきます。
たっぷりのチャーシューと青ネギの丼です。こちらもファンが多い丼で、中:¥600や大:¥800をラーメンと一緒に注文するツワモノも多数いるのだとか。“小”でもボリューム不足ということは決してありませんが、ご飯好きなら“中”や“大”でもペロリといけると思います。早速いただいてみましょう。
豚バラチャーシューは濃厚な醤油味で薬味の青ネギがアクセントとなり、ご飯によく合います。醤油味ベースにマヨネーズが添えられている味付け。個人的にマヨネーズはご飯と合わない派ですので不要に思うものの、マイルドなコクもプラスされていてお好きな方が多そうな印象です。注文時に“マヨネーズ抜き”と伝えればやってくれたと記憶しています。また、本来はラーメン用の一味唐辛子もテーブルに設置されていますので、辛いのが苦手でなければ軽く振りかけほんのりピリ辛にするとさらにおいしさが増してオススメです。
いよいよ「チューシューメン チビ(半玉)」が登場。こちらもミニの割には十分なボリューム感ではないでしょうか。やはりチャーシューがおいしいお店は「チューシューメン」に限ります。まずはスープをひとすすり。これこれ、これが昭和後期の京都ラーメンです!シンプルながら奥深い味わいで醤油の風味も活きています。そして意外、という訳でもないのですが、思いのほかコショウが有用でした。一味唐辛子とは異なるコショウの香りと辛味が食欲をそそります。続いて麺と具も食べてみましょう。
麺は細いストレート麺でコシ強め、具はチャーシューとメンマ、青ネギです。いずれもスタンダードな具材で特別感はありませんが、ホッとする味わいではあります。少し大げさに言えば“毎日食べても飽きないラーメン”という感じでしょうか。濃厚すぎず、淡泊すぎない、いつ食べても普通においしいく、青ネギ多めなのもうれしいラーメンです。銀閣寺や京都大学からも徒歩圏内ですので、逆に目新しく感じる京都ラーメンを試してみたい方はぜひお立ち寄りください。
[2019年5月8日訪問]
あかつき
●住所…京都市左京区北白川別当町13番地
●TEL…075-702-8070
●定休日…月曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「あかつき」を検索してください。
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