千代飯店
管理人のように外食が多い人にとって気になるのが野菜不足。若い間は気にならないかも知れませんが、歳を重ねると蓄積されたダメージが一気に噴出する場合もあるそうです。ホウレンソウやトマトなどの緑黄色野菜は気をつけて取っているつもりなのですが、キャベツやレタスといった葉物野菜などの淡色野菜は意識して食べていません。たまには淡色野菜も食べないとなぁ〜と思い、向かったのが大衆中華料理店「千代飯店(せんだいはんてん)」です。
堀川中立売の交差点を東へ200mほど行ったところの、街中ながら住宅街の一角にある昔ながらの中華料理店。京都御所の西側にあたり、近隣には京都府庁や同志社大学、平安女学院大学などもあります。お客さんはほぼご近所さんか学生だと思いますが、22時ぐらいまで営業されていますので、遅めの夕食も取れて重宝するお店です。管理人にとっては数年ぶりの訪問。昨年2018年に冷やし中華めぐりをしていた際、タイミング的に行けなかったこともあり、久しぶりに伺いました。では店内へ入ってみましょう。
外観同様、店内も昭和感あふれるたたずまい。学生時代にタイムスリップしたかのような感じになります。お一人様はもちろん、グループやご家族でも気軽に利用できるのもいい感じ。昭和の時代であれば銭湯帰りに寄って一品料理をツマミに冷たいビールとグイグイと飲む、なんて愉しみ方もあったのでしょう。現在でも徒歩圏内に銭湯があるようですので、暑い夏にはそんな過ごし方で暑気払いという手もありそうです。ではメニューを確認してみましょう。
壁にかかっているタイプのメニュー表です。こちらのオススメはカラアゲ・八宝菜・スープが付く「中華定食」¥650。¥650なのにかなりのボリュームで、ジューシーな鶏カラアゲと少し甘めに仕上げられた八宝菜が日本人好みのおいしさです。しかし本日のテーマは淡色野菜。「中華定食」や「冷麺」¥700などは注文できません。今回は淡色野菜であるキャベツを大量に摂取するため、「焼肉定食」¥650を注文してみました。
“なんで「焼肉定食」やねん”と思わず関西弁でツッコミたくなるのはわかりますが、ご覧ください。見た目ほぼキャベツ定食です。かなり以前に食べた際、衝撃を受けてず〜っと覚えていました。まずメインの焼肉ですが、生キャベツと炒めキャベツのダブル盛りです。肉は付け合せのようなもので、実質的なメインは2種類の食感と味を食べ比べられるキャベツとなっています。漬物も淡色野菜の白菜、春雨サラダにも淡色野菜のキュウリ、スープにも淡色野菜のレタスが入っている、まさに淡色野菜のオンパレード的な定食ではないでしょうか。「焼肉定食」で野菜不足を解消する斬新な試みです。では焼肉を食べてみましょう。
実はキャベツのタブル盛りの下にたっぷりの牛焼肉が隠れているので安心です。濃いめで中華風の焼肉がキャベツにもご飯にもにもよく合います。そしてこの焼肉のタレがからんだ炒めキャベツと生キャベツもおいしい。これはビールのツマミにピッタリでしょう。炒めキャベツの甘さと歯ごたえ、生キャベツのガシガシ感が野菜を食べていることを実感できます。生キャベツの雑な切り方も昭和感があり、これはこれでアリかな?と思えるから不思議です。
気づけばすべて完食し、お腹もいっぱいになりました。これで¥650は学生街の定食店にも匹敵するお値打ち価格ではないでしょうか。本当は追加で「冷麺」を注文しようと思っていたのですが、さすがに無理ですので改めて訪問します。ラーメンなどの麺類各種も人気ですので、お財布が厳しいときなどにでも試してみてはいかがでしょう。ビールをつけても¥1,000前後で満腹になるオススメ店ですよ。
[2019年5月24日訪問]
千代飯店
●住所…京都市上京区油橋詰町89-9
●TEL…075-451-7850
●定休日…土曜日
●備考…店内喫煙可(?)
●ホームページ…なし
※詳細については食べログ「千代飯店」を検索してください。
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