お一人様でも気兼ねなくじっくり味わえる蕎麦店

和食編
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そば鶴

6月2日は梅雨空を思わせる曇天。京都市はまだ梅雨入りしていないものの、すっきりとしない天気です。気温的には過ごしやすいので、雨さえ降らなければある意味お出かけ日和と言えるかも知れません。あっさりと冷たいものでも食べたいな〜と原付で向かったのが新大宮商店街。以前REPORTした「京都 中華のサカイ本店」や「生そば さくら屋」などが軒を連ねる知る人ぞ知るグルメスポットです。今回は北山大宮の交差点を南へ200mほど行ったところにある「そば鶴(そばつる)」へ訪問しました。

気にせず歩いていると見過ごしてしまいそうな、緑と同化している外観です。もともとは千本今出川を北へ行った千本通五辻通の交差点北側にあったお店で、20年以上前に現在の地へ移転されてきました。お客さんのほとんどは地元の方。落ち着いた雰囲気でファンも多く、地域に愛されている繁盛店と言えるでしょう。20時ぐらいには営業を終了されますが通し営業ですので、遅めのお昼などにも利用しやすいお店です。時刻は14時、店内に入ってみましょう。

ランチタイムはとっくに過ぎていますが、半数以上の座席はお客さんで賑わっていました。カウンターのみ8席程度のこじんまりとした店内では大将が調理を担当し、女将さんが接客などを行われるスタイルです。地元、そして落ち着いた少しシニアな大人のお客さんが多い印象。アラフィフの管理人がこの店内では若造に見える感じが久しぶりで新鮮です。ではメニューを確認してみましょう。

こちらのスペシャリテは「胡麻酢そば」¥1,030。今回ももちろん注文するつもりだったのですが、あいにくたった今売り切れとのこと。そういえば…管理人の隣のアクティブシニアが出来たての「胡麻酢そば」を今まさに食べようとされていました。アクティブシニアの「胡麻酢そば」を力づくで奪うことも一瞬頭によぎったものの、管理人は礼儀やマナーにはうるさい方ですので別のメニューを探します。ちなみに「胡麻酢そば」はその名の通りゴマだれ酢醤油ベースのタレに海老天が乗る、ゴマだれ冷やし中華の和蕎麦版といった味わい。幸い訪問した日はそんなに暑くなかったため我慢できました。やはり海老天は食べたい!と思ったのでちょっと贅沢に「山かけ天麩羅そば(冷)」¥1,550を注文。温かいそばにも変更できます。「ざるそば」¥800と「そば寿司(吸物付)」¥900を除き、そば類には無料で小ライス(漬物付)を頼むこともできますので、腹ペコの方は注文した方がいいでしょう。

「山かけ天麩羅そば(冷)」が到着。大きな海老天2本とおろし山芋がたっぷりの豪華版です。大将が山芋をすっているところをチラリと見かけたのですが、かなり立派なイチョウイモで¥1,550なのが納得できました。涼しげなビジュアルが夏の到来を予感させます。早速、蕎麦からいただきましょう。

さっくりと全体を混ぜていただくと、コシのある蕎麦の風味と山芋や卵黄、薬味をちょうどいい塩梅のツユがしっかりとまとめあげています。特に粘度の高い山芋の味わいがすばらしく、卵黄のコクとダシの味を受け止めていて蕎麦との相性も抜群。不自然なまでに冷たくないのも高ポイントで、ワンランク上の山かけ蕎麦であると感じました。さすがに人気店なのがよくわかる、ベテラン蕎麦職人ならではのおいしさではないでしょうか。

揚げたての海老天も文句のつけようがありません。大きな身の海老とカラリと揚げられたコロモとの調和が絶妙です。海老の甘みをダイレクトに味わえる天ぷらやフライは海老の調理法としては最高でしょう。天ぷらは揚げる技術が難しいのですが、改めてプロの技術をしっかりと堪能することができました。

もし、暑い日にこちらへ立ち寄れた場合は、いつもの「ざるそば」などではなく、濃厚で爽やかな「胡麻酢そば」を試してみてはいかがでしょうか。もちろん管理人のように山かけ蕎麦好きなら「山かけそば」¥1,100や「山かけ天麩羅そば」もおすすめ。揚げたての海老天などの天ぷら類もおいしいお店で、「かき揚げ天ざるそば」¥1,400や「かき揚げ卸しそば」¥1,550も人気ですので、ジメジメとした蒸し暑い日は冷たい蕎麦でひとときの涼をお楽しみください。

[2019年6月2日訪問]

そば鶴
●住所…京都市北区紫竹西桃ノ本町3-1
●TEL…075-495-1015
●定休日…火曜日
●備考…店内喫煙可(?)
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「そば鶴」で検索してください。

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