京都最強の豚肉料理が食べられる中華料理店

中華編
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北京亭 北大路本店

コンビニの雑誌陳列棚の前を通ると「dancyu8月号」の表紙に「豚肉最強」の文字が。「dancyu」とはプレジデント社が発行する1991年(平成3年)創刊の料理雑誌で、当時としては珍しく男性のヤングミドル以上をターゲットとしていたグルメマガジンだったと記憶しています。バブル景気の最終盤であり、グルメが一過性のブームではなく1つの嗜好ジャンルとして確立された時代。それから28年、こんな世知辛い世の中になっても休刊も廃刊もせず頑張っていることに驚きつつ「豚肉最強」が脳裏から離れず、久しぶりに「北京亭 北大路本店(ぺきんてい きたおおじほんてん)」へ向かいました。

千本北大路の交差点を東へ200mほど行ったところにある街中華料理店。近隣には佛教大学立命館大学大谷大学などがあり、腹ペコの学生にも人気のお店です。「北京亭」という屋号は京都にいくつかあるのですが、「北京亭 北大路本店」との関係は不明で、しかもつい最近の2019年6月には東山五条にあった「北京亭」が閉業されてしまいました。ただ、メニューが異なりますので、おそらく支店ではないと思います。時刻は21:30、早速店内へ入ってみましょう。

ラストオーダーは22:30で、店内には男子大学生3名のグループとミドルのお一人様が食事をされていました。学生にも人気の中華店ですが、決して激安店という訳ではありません。一般的な街中華店や大衆中華店と変わらない価格設定ながらボリュームがハンパなく、食欲旺盛な方には最適な中華料理店です。とりあえずメニューを確認してみましょう。

名物は「剛つけ麺」¥890と「ガッツ麺DX」¥920。どちらも“麺大盛無料”ですが、普通盛りでも十分過ぎるボリュームです。残念ながら夜は冷やし中華などの冷たい麺は提供されていません。しかし今回の目的は冷やし中華でもなく名物の麺料理でもなく「豚肉最強」です。まずは豚肉まみれの炒飯「大蒜豚焼飯(ニントンハン)」¥780、そしてこちらのスペシャリテとして有名な「げんこつ酢豚(2個)」¥1,200を注文してみました。料理を待っている間にランチメニューをご覧ください。

ランチメニューでは「冷やし担々麺」¥890を提供されているようです。昼はかなり混雑する人気店ですので、訪問される場合は13時を過ぎてからの方がいいでしょう。しばらくすると「大蒜豚焼飯(ニントンハン)」が運ばれてきました。

豚焼肉がたっぷりと入った炒飯ですね。その他の具は卵、青ネギとシンプルな構成で、豚肉を楽しむための炒飯です。写真ではよくわかりませんが、ご飯茶碗3杯分ぐらいはありそうなボリューム。一人での訪問は無謀だったかも…とビビリながらいただきましょう。

ニンニク醤油の香りに食欲も高まります。豚焼肉の濃厚な旨味に米、卵、青ネギがマッチした、特に男子が大喜びな炒飯ではないでしょうか。正直に言えば、この一品があればオカズは不要です。とにかく肉と米をガツガツと食べたいケダモノ気分のときには最高の炒飯だと断言できます。お一人様なら特にご飯ものや麺は一品でお腹いっぱいになりますので、注文のし過ぎにはくれぐれもご用心ください。ではいよいよメインディッシュ、「豚肉最強」にふさわしいスペシャリテ「げんこつ酢豚(2個)」が到着しました。

ステーキか!!!

というぐらいの巨大な肉塊が2つ、たっぷりの黒酢餡をまとっています。絶対に一人で食べる量ではありません。そう、これが管理人の知る限り“京都最強の酢豚”です。他店でこんな酢豚らしくない酢豚は見たことありません。そもそも酢豚は肉塊で作る料理ではありません。豚ロースのブロック肉を切り出してなぜ酢豚にしようと思ったのでしょうか。固くて食べられないのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、とにかくいただいてみましょう。

やわらか〜

ナイフとフォークで食べる斬新な酢豚ですが、肉塊にナイフがスッと入る柔らかさです。実は角煮の要領で長時間蒸された柔らかな豚肉を酢豚として調理されているまさに絶品なスペシャル酢豚。黒酢餡は黒酢がしっかりと効いた味付けで確実にムセますが、これだけ大きな肉塊のソースとしては見事にマッチしています。一般的な酢豚とは比べものにならない圧倒的なボリューム感と豚ロース肉の旨味、そして濃厚な黒酢餡は“京都最強の酢豚”と呼ぶにふさわしい逸品でしょう。(ノンアルコール)ビールと「げんこつ酢豚(2個)」だけでも食べ過ぎだと感じてしまいました。

豚肉まみれの「大蒜豚焼飯(ニントンハン)」と豚の肉塊「げんこつ酢豚(2個)」をどうにか完食し、気分はすっかりお腹の突き出た肉食獣となってしまいました。豚肉料理をガツン!と食べたい方は、¥1,000前後で“京都最強の豚肉料理”が食べられる「北京亭 北大路本店」へぜひお越しください。ただし大食いに自信がない方はグループでの訪問をオススメします。お一人様ならまず一品の注文で様子を見てから追加オーダーをご検討されてみてはいかがでしょうか。

[2019年7月22日訪問]

北京亭 北大路本店
●住所…京都市北区紫野下若草町17-1
●TEL…075-441-6934
●定休日…なし
●備考…店内禁煙
ホームページ
※さらに詳細は食べログ「北京亭 本店」で検索してください。

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