個性的な具が新鮮でおいしいラーメン店

中華編
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ラーメン餃子館 小次郎

多くのラーメン店が営業し、名店も少なくない京都。スープへの飽くなき研究心が天下一品のこってりラーメンに代表される鶏白湯を生み出したほか、最近では自家製麺にこだわるお店も増えています。具への探求も旺盛で、最新の調理法として注目されている真空調理法を使ったチャーシューや、魚介系の食材を具に採用しているラーメンも珍しくなくなりました。そんな新しい発想のラーメンが続々と生まれる中、昔からラーメンの具が個性的な「ラーメン餃子館 小次郎(らーめんふょうざかん こじろう)」は、ある意味で異彩を放ったラーメン店と言えるでしょう。

西大路通七条通の交差点(西大路七条)を西へ400mほど行ったところにあるお店です。東隣には西洋のお城のようなパチンコ店「京一七条店」、西へ60mほど行ったところには京都初の天然温泉が利用できる銭湯「天然温泉 天翔の湯」があり、それぞれ目印となるでしょう。平日および土曜日は23時まで営業されていて、夜遅めの夕食にも便利。実は東京に「ラーメン・餃子・定食 小次郎」が4店舗あり、メニュー構成もそっくりなのですが、こちらとの関係性はよくわかりません。時刻は21:30、早速店内へ入ってみましょう。

平日の夜遅めにも関わらず、地元の方や近隣オフィスのグループなどで賑わっていました。お一人様での利用も多く、また、自動車2台が停められる駐車場も完備されています。訪問した際には温和そうな大将とアルバイトっぽい若者の2名で切り盛りされていました。とにかく大将の手際がスピーディーで、オーダーを通された料理を次々に完成させておられ、タダモノではない感じがします。ではメニューをご確認ください。

ラーメンの種類は圧巻の全27種類で、また「坦(担の誤植?)々麺(四川風辛子味)」¥730まであります。さらに焼きそばは4種類、「皿うどん」¥780、「ジャージャーメン」¥800と、麺類だけでも全34種類。さすがはラーメンの“館(やかた)”だけのことはあります。ただ餃子は「餃子」¥320の1種類だけでしたが。一品メニューも豊富で、大衆中華料理店と遜色のないラインナップです。今回は人生で初めて食べるであろう「焼肉ラーメン」¥830と、麺類を注文した場合だけオーダーが許される「ミニチャーハン」¥200を注文してみました。

これが「焼肉ラーメン」です。具は豚肉とタマネギ、ピーマンの焼肉風炒めとなっています。ラーメン専門店ではまずお目にかかれないラーメンで、ドライブインやサービスエリアなどにはありそうな気がしないでもありません。こういうラーメンが流行らない理由として、ラーメンのコアであるスープと麺を具で誤魔化しているように見えるからではないでしょうか。自宅でインスタントラーメンを作る時に、肉野菜炒めを同時に作ってラーメンに乗っける“家庭感”が確かにあります。とにかくスープと麺の味から見ていきましょう。

旨い!鶏ガラ醤油ベースのスープに焼肉の味が加わって、濃厚で複雑な旨味が感じられます。そして意外としょっぱくありません。ちょっとだけ濃いめのスープといった味わいで、細めの縮れ麺との相性も抜群です。これなら一番シンプルな「ラーメン」¥500でも十分満足できるクオリティではないでしょうか。具の焼肉でラーメン本体の味を誤魔化している訳ではなく、ラーメンの実力も本物と見てよさそうです。では具の焼肉をいただきます。

これはもう安定感のあるおいしさです。食べごたえのある豚焼肉は単品や丼でももちろんおいしいでしょうが、ラーメンの具としてもよく合います。パンチの効いた味わいで、腹ペコの時などには最適でしょう。肉も麺もガッツリといきたいときはぜひ食べていただきたい逸品です。

そしてミニチャーハンも大衆中華料理のおいしさで文句ナシ。ミニサイズなのもポイント高めで、麺メニュー各種のお供にピッタリです。こちらでは以前に「五目焼そば」¥730をいただいたことがあるのですが、それも一般的な大衆中華料理店以上のクオリティで、中華麺メニューの殿堂と言っても過言ではないお店です。阪急「西京極駅」から徒歩13分と交通の便はあまりよくありませんが、それだけ穴場店だと思いますので、中華麺がお好きな方はぜひ一度訪問してみてください。

[2019年10月29日訪問]

ラーメン餃子館 小次郎
●住所…京都市右京区西京極大門町9(Google マップ
●TEL…075-311-8169
●定休日…水曜日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「ラーメン餃子館 小次郎」で検索してくだい。

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