京都人に70年以上も愛され続けるラーメン店

中華編
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中華そば 京一本店

“京都の中華”と言えば、今や海外展開までされビッグカンパニーへと成長した「餃子の王将」です。直営店・FC店含め国内734店舗(2020年3月31日現在)と、日本を代表する中華料理店チェーンとして多くの人々に親しまれています。その発祥店舗であり、1号店として一部から聖地化されているのが「餃子の王将 四条大宮店(以下、1号店)」。京都市内で数ある「餃子の王将」店舗の中でも、人気・知名度ともおそらくNo.1ではないでしょうか。「餃子の王将」のお膝元だけあって、他の中華料理チェーンやラーメンチェーン、町中華店が開業してもことごとく蹴散らしてきた実力店です。そんな1号店の北隣に、独自の生き残り戦略で70年以上愛され続けているラーメン店(?)があります。

四条通大宮通の交差点(四条大宮)から北西に伸びる後院通を北へ100mほど行ったところにあるラーメン店・食堂「中華そば 京一本店(ちゅうかそば きょういちほんてん)」。こちらは1948年(昭和23年)の創業で、店名に“中華そば”と付けられているためラーメン店と呼ぶのが正しいように思えますが、個性的なメニューラインナップでラーメン店と書くのを躊躇してしまいます。そもそも1号店の隣でラーメン店を営むこと自体が驚異であり、しかも繁盛店であるのは現代の奇跡とも言えるでしょう。まずは店頭のメニューサンプルを確認してみます。

最上段にはドリンク類、2段目に中華そばメニューが並び、3段目・4段目にはうどんや丼など食堂のようなメニューが置かれています。そして最下段には蕎麦とともにパフェやあんみつなどの甘味が鎮座。実は2段目の左端にシレッと「ぜんざい」¥730のサンプルが置かれていて、正確に記載するなら中華そば(ラーメン)とうどん・そば・丼、甘味のお店というワケのわからないメニュー構成となっています。街の食堂や定食店でもラーメンは提供されているでしょうが、これほど豊富なラーメンメニューではありませんし、ラーメン推しでもありません。そして繰り返しますが、70年以上の歴史を誇る人気店なのですよ。他店にはない、かなり珍しい業態のお店です。11時〜21時(2020年12月現在)の通し営業なのも人気の秘密なのかも知れません。時刻は14時、早速店内へ入ってみましょう。

さすがにランチとしては遅い時刻ということもあり、お客さんはまばらです。しかもさらにビックリなのが、お客さんのお一人様率の高さ!管理人が入店後に家族連れやグループのお客さんが入ってこられましたが、それまではすべてお一人様のお客さんで占められていました。カウンター席などはありませんが、外観からは想像もつかないオオバコなお店ですので、お一人様でも安心してご利用ください。では改めてメニューを確認してみましょう。

最近ではアルコール類から麺、お菓子に至るまで糖質0もしくは低糖質が時代の流れとなっていますが、こちらは糖質上等で糖分を補給するためのお店です。管理人にとっては危険極まりないお店なものの、常にダイエット生活をしているつもりのため、今回は郷に入れば郷に従えで糖質をふんだんにいただきます。さて、こちらの代表メニューはいわゆるカレーラーメンである「カレー中華」¥800です。こちらをご存知の方なら異論はないでしょう。そして甘味も人気が高く、中でも「ソフトクリーム」¥400は注文率が高いメニュー。いつ伺っても「カレー中華」と「ソフトクリーム」のお客さんは必ずいらっしゃるような気がします。しかし京一歴40年を誇る管理人のイチオシは違います。こちらでは「肉玉丼」¥880をぜひ食べていただきたい。要するに牛丼温玉乗せですが、こちらの肉丼(牛丼)はとにかく素晴らしいの一言。管理人は牛丼チェーン店の牛丼が苦手です。それはどのチェーン店も味付けが甘過ぎるから。具にタマネギを入れている時点で甘みは十分なハズなのにツユまで甘くて、ご飯には合わないと常々思っています。こちらの肉丼(牛丼)は醤油ベースのツユが立っている甘辛な味付けでご飯にピッタリ。そこに温玉のコクと旨味が加わるのですから、おいしいに決まってますね。今回は「肉玉丼」と京一の味とも言える「カレー中華」を、デブになる覚悟で両方いただきます。既にデブですので関係ありませんとも。

「肉玉丼」が到着。牛肉たっぷり、そして青ネギが味の決め手です。大阪や京都をはじめ関西では肉と言えば牛肉を指します。肉丼や肉うどんと書かれていれば牛肉ですので、わざわざ“牛丼”とは呼びません。こちらの肉丼(牛丼)は関西以西の食堂などによくある甘辛タイプのもので、カマボコもいい味を出しています。京都らしいのはやはり青ネギを使っているところで、京都人は青ネギが大好き。代表的な京野菜の1つである九条ネギも青ネギの1種です。個人的な感想とはなりますが、肉丼(牛丼)にはタマネギではなく青ネギがよく合うと思います。では温玉をくずしていただきましょう。

甘辛の牛肉とご飯、そして温玉の相性が最高です。世の中に牛丼は数あれど、この味は何物にも代え難いおいしさ。牛肉の旨味と脂の甘みのバランスが絶妙です。脂が多過ぎてもクドくなりますし、少な過ぎるとカスカスの食感でおいしくない。適度な脂と牛肉本来の旨味が味わえる赤身のおいしさを存分に楽しむことができます。醤油ベースの甘辛ツユが全体を引き締めてご飯と本当によく合う味付け。温玉のコク、青ネギの風味も欠かせません。テーブルにはコショウ、一味、山椒、七味が備え付けられていますので、お好きな香辛料を使ってガツガツと食べちゃってください。京都風なら粉山椒ですが、七味や一味でピリ辛にするのもアリですよ。

そして京一と言えば「カレー中華」です。この表面張力が働いている丼いっぱいのカレー汁とたっぷりの青ネギが意外なほどよく合います。本当は「肉玉丼」の時点でお腹いっぱいなのですが、京一のREPORTなら「カレー中華」は外せません。ちなみにこちらでは紙エプロンの使用有無を尋ねられますので、食べるのが余程うまい人でもない限り、紙エプロンを使いましょう。服がカレー汁まみれになっても大丈夫な人はNO紙エプロンでもOKです。

「カレー中華」も牛肉たっぷりでダシの効いたカレー汁がおいしい!まろやかな味わいながら追いかけるようにピリ辛が来て、クセになる逸品です。麺は中細の中華麺で、トロミのついたカレー汁との相性も抜群。そして牛肉の味わいも完璧です。先ほどの「肉玉丼」とは異なる牛肉の旨味を味わうことができます。さすがは一番人気のメニューだけのことはある味わいではないでしょうか。通し営業ですので甘味処としても有能なお店です。四条大宮近辺に来られた際には「餃子の王将」聖地巡礼も結構ですが、そのお隣にある昔から京都人に親しまれてきた中華そば各種や甘味などを味わってみられてはいかがでしょうか。

[2020年12月19日訪問]

中華そば 京一本店
●住所…京都市中京区壬生坊城町1(Google マップ
●TEL…075-842-0385
●定休日…木曜日
●備考…禁煙
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