おだやかな気分になれる惣菜もおいしい蕎麦店

和食編
スポンサーリンク

すさかべ庵

舞妓・芸妓と遊べる街を“花街”と言い、京都には現在、6つの花街(京都の六花街)があります。主に京都の旦那衆などといったお金持ちが利用する場であり、管理人のような一般庶民とはまったく関わりがない世界です。ただ、花街の場所については京都市民であれば、たいていの方は知っています。例えば北野天満宮の近くにある「上七軒」は交差点の名前にもなっていて、一説には日本最古の花街なのだとか。昔からの街並みを今に伝え、飲食店も多いエリアです。そんな上七軒に2013年(平成25年)6月、雰囲気のいい蕎麦店が営業を開始されました。

今出川通西大路通の交差点(北野白梅町)から東へ850mほど行ったところにある「さすかべ庵(さすかべあん)」。上七軒の交差点から東へ50mほどで、北野天満宮からも近く、周囲には有名飲食店も多数点在しています。先日REPORTした「チャーミングチャーハン京都」の今出川店のほぼお隣にある蕎麦店で、観光客だけでなく地元の方にも人気のお店です。時刻はランチタイムとしては遅めの14:10、早速店内へ入ってみましょう。

こちらは昼の営業は15時ぐらいまでされていますので、遅めのランチにも便利なお店です。民芸調の店内は清潔感があり、モダンでオシャレな雰囲気。遅い時刻にも関わらず若い女性2名組が食事をされていました。カウンター席がメインでお一人様でも安心して利用できると思います。メニューを眺めていると欧米系外国人男性の店員さんが注文を取りに来られ、ちょっとカタコトながら丁寧な接客。これは飲食店だけでなく小売店やサービス業であればぜひ見習っていただきたい。女性で無愛想な接客をする方はあまりいらっしゃいませんが、男性、特にオッサンは無愛想な接客をする方が少なくありません。何ならペッパーくんの方が余程マシ。注文しても返事すらせず奥に引っ込む店員さんを見て“接客に向いてない人って一定数いるよな〜”といつもある意味関心します。こちらの店員さんにはカタコトであれ「日替り定食」¥1,000の説明を一生懸命していただき、逆に恐縮してしまいました。オッサンである管理人も気づかぬうちに得意先や取引先、社内などで感じの悪い対応をしているかも知れない、気をつけなければ…と反省しつつメニューを確認してみましょう。

こちらは上品なダシが特徴のおいしい蕎麦をいただけるお店で、惣菜各種もオススメです。先ほど店員さんにご説明いただいた「日替り定食」はとり肉のさんしょ煮をはじめ3品のオカズと漬物、ごはんにミニそばが付くお得メニュー。蕎麦も惣菜も楽しめますので今回は「日替り定食」を注文してみました。

「日替り定食」が到着。これで¥1,000は本当にお値打ちです。このメニューを自宅で作ろうと思うと材料費だけでも¥1,000以上はかかるでしょうし、味でも当然負けるでしょうし、何よりメンドクサ過ぎて自分では絶対に作れません。ひとり・ふたり暮らしで外食多めの方であれば、家庭の惣菜をバランス良くお手頃価格でいただけるお店ではないでしょうか。まずは蕎麦からいただきましょう。

ダシの風味が香る薄味仕立ての蕎麦が寒い身体をじんわりと温めてくれます。蕎麦自体のコシもあり、ツルツルとした喉越しも素晴らしい。本格的な蕎麦店の味というよりは、家庭の味という感じでリラックスできる蕎麦だと感じました。どことなくホッとできる、普段使いにピッタリな味わいです。

惣菜各種も家庭の味で、健康にも良さそう。白菜の煮浸しや卯の花(おから)、とり肉のさんしょ煮など、薄味ながら旨味は十分で、やさしい気持ちになれます。赤飯のような小豆ごはんも泣かせる逸品。退屈で殺伐とした毎日を過ごしている管理人にとって、久しぶりにおだやかな気分に包まれたランチをいただくことができました。日本最古の花街にあり、北野天満宮という観光スポット近くとは思えない良心的価格・味の良店です。一人暮らしの方など、家庭の味が恋しい方は、ぜひこちらで蕎麦各種や惣菜などをお試しください。

[2021年1月16日訪問]

すさかべ庵
●住所…京都市上京区西上善寺町207(Google マップ
●TEL…090-9216-7251
●定休日…水曜日および木曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram/facebook

コメント

タイトルとURLをコピーしました