観光地でもリーズナブルな昭和の名中華店

中華編
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六波羅飯店

2021年(令和3年)2月13日現在、京都府は緊急事態宣言中であり、京都観光なんてトンデモナイ雰囲気です。とは言え終わらない冬はなく、明けない夜はないので、いずれは新型コロナウイルスも収束して全国各地へ観光できる日が来るでしょう。京都市民である管理人は京都観光にはまったく興味がなく、むしろ観光地にはできるだけ近寄らないよう過ごしていたのですが、ちょっと用事があって六波羅(ろくはら)という地域に来てしまいました。日本史が得意な方にとっては鎌倉幕府で京の都の軍事警察的な役割を担っていた六波羅探題でピンと来られるかも知れません。また、951年(天暦5年)に創建され、西国三十三所の17番目の札所でもある「六波羅蜜寺」でも知られています。

十一面観音立像国宝に指定されている他、各種の仏像や建物など多数の重要文化財がある古刹で観光客にも人気のスポットです。この辺りには寺社仏閣が多く、縁切り神社として有名な「安井金比羅宮」も徒歩圏内。管理人は神仏のチカラを借りずとも自ら縁を切られていくスタイルですのでお世話になったことはありません。「六波羅蜜寺」にせよ「安井金比羅宮」にせよ、京都観光には欠かせないスポットとしてさまざまな情報誌などに紹介されていますが、六波羅エリアに観光で来られたならぜひ立ち寄っていただきたいお店があります。

六波羅蜜寺」から徒歩すぐのところにある「みなとや幽霊子育飴本舗」。こちらは450年以上の歴史がある日本一古い飴屋さんホームページに記載されています。歴史が古いからオススメではなく、こちらの店名が変わっていて、その由来を知ればおみやげにピッタリでは?と思った次第です。詳しい由来はこちらに譲りますが、要約すると赤ちゃんを残して亡くなったお母さんが、泣いている赤ちゃんに母乳を与えられないから幽霊の身ながら飴を買って与えた、という京都人らしからぬ愛情にあふれた逸話がある飴なんだとか。ということで、今回は「幽霊子育飴」(170g:¥500/90g:¥300)をREPORT、ではありません。そもそも管理人は赤ちゃんではありませんし、母乳もいただきませんし、仮にアラフィフとなってもまだ母乳を飲んでスクスク育っていたとしても、現在では優れた品質の粉ミルク各種が販売されているため必要ではありません。この「みなとや幽霊子育飴本舗」の真向かいにある、何となく風格が感じられる中華店が今回のお目当てとなります。

松原通川端通の交差点を東へ370mほど行ったところにある町中華店「六波羅飯店(ろくはらはんてん)」。少なくとも40年以上に渡って営業されている、この近辺では有名な大衆中華料理店です。テレビ番組の街ブラロケなどでもチョイチョイ紹介されているものの、祇園宮川町といった京都有数の歓楽街に近いため有名飲食店も数多く、意外と穴場な名店と言えるでしょう。本当は冷やし中華の時期に訪問しようとこれまで温存していたお店でした。ただ、用事で近くまで来てお店の外観を見た瞬間、ムショーに食べたくなってしまい夏まで待てそうにありませんので、今回REPORTいたします。時刻は13:40、まずは店頭のメニューをご覧ください。

大衆中華店らしい気取らないリーズナブルなメニューがうれしいですね。定食類なども充実していてお一人様でも安心して利用できます。京都市内ではすっかり少なくなった昭和の中華店の1軒で、地元の方からも人気のお店です。しかも11時から夜(通常は21時までですが現在は緊急事態宣言中のため確認していません)までの通し営業なのもありがたい。特にランチは時間を気にせず伺え、重宝するお店ではないでしょうか。では店内へ入ってみましょう。

店内も昭和の大衆中華店らしい雰囲気で、お一人様でも気兼ねなく利用できると思います。どこにでもありふれた中華店と見せかけて、実は個人的な感想ながら味は折り紙付き。何を注文しても間違いのないおいしさです。街の名店と呼ぶにふさわしい実力店だと断言できます。一品料理もかなり豊富に用意されていて、昼飲みにも便利です。

特殊な料理はないものの、町中華の基本メニューはしっかりと抑えられています。今回は管理人が大好きな「ジンギスカン定食」¥720と、こちらでは必食の「鍋貼餃子(焼きぎょうざ)」¥230を注文してみました。

「ジンギスカン定食」、そしてしばらくして「鍋貼餃子(焼きぎょうざ)」が到着。ジンギスカンはマトンとタマネギたっぷりで昭和の中華店らしさ全開のスタイルです。焼き餃子は中サイズ6個と平均的なボリュームながら、このカリッと焼かれた小麦色のビジュアルが食欲をそそります。この餃子が¥230というオヤツ感覚の価格でいただけるのも素晴らしく、まさにサイドメニューの王道です。早速「ジンギスカン定食」からいただきましょう。

甘辛のタレにマトンの旨味、タマネギの甘みが重層的に広がる官能的なおいしさです。このコッテリな味わいはご飯にもビールにもピッタリでしょう。そして何より、付け合せのキャベツの千切りとの相性が抜群です。何ならタレだけでキャベツが立派なオカズになるほど。ジンギスカンの炒め加減も申し分なく、特にタマネギの火の通し加減は完璧です。クタクタ過ぎず、生煮えではない、タマネギのクセを感じさせないおいしさを味わうことができました。

そして「鍋貼餃子(焼きぎょうざ)」です。こちらもちょうどいい塩梅の皮の厚さで、皮のおいしさも楽しむことができる逸品。さらに餡はニンニクがガツン!と効いた、これぞ昭和スタイルの味わいとなっています。やはり焼き餃子にはニンニクです。最近、ニラやショウガがどっさりと入ったノーニンニク餃子もよく見かけますし、それなりにおいしいと思っていましたが、こちらの焼き餃子を食べてみるとやはりニンニクは必要だと痛感します。幸い、今はマスク着用が当たり前となっていますので、翌日が仕事でも抵抗感をあまり感じることなくニンニク入り餃子を楽しめるようになりました。個人的にはこちらでは「鍋貼餃子(焼きぎょうざ)」も食べていただきたいと思います。コロナ渦が収束し安心して京都観光に出かけられるようになられたら、ぜひこちらで昔懐かしい町中華をご賞味いただき、おみやげに「みなとや幽霊子育飴本舗」の幽霊子育飴を購入されて、京都にもおいしい中華とやさしい女性(幽霊ですが)がいることを全国に広めてくださいね。

[2021年2月11日訪問]

六波羅飯店
●住所…京都市東山区轆轤町90(Google マップ
●TEL…075-551-2901
●定休日…火曜日
●備考…禁煙(?)
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「六波羅飯店」を検索してください。

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