辛さと旨さがあふれる麻婆豆腐・麻婆麺専門店

中華編
スポンサーリンク

中華川食堂

以前、知り合いから“地下鉄「竹田駅」周辺は中華料理店が多く、京都市のチャイナタウンだよ”と教えていただいたことがあります。管理人は生まれも育ちも京都市左京区京都市伏見区の地下鉄「竹田駅」周辺はほとんど詳しくなく知らなかったのですが、個人的には京都市のチャイナタウンと言えば叡電「元田中駅」周辺だと確信していたため知り合いの発言をスルーしていました。しかし先日REPORTした「中華料理 城南園」へ訪問しようとGoogleマップを眺めていて、地下鉄「竹田駅」周辺は確かに中華料理店が多いことに気づいたのです。もともと数軒の中華料理店は行ったことがあり、いずれREPORTする予定ではあったのですが、新しいお店も増えていて、伏見区全体だと思っていた以上に多い。管理人の自宅周辺である左京区北区上京区中京区下京区などでは町中華店や大衆中華店はどんどん閉業されている反面、伏見区では中華店の数が増えているようにすら感じられます。京都市のチャイナタウンは叡電「元田中駅」周辺と地下鉄「竹田駅」周辺の二大巨頭なのかも知れないと考えを改め、少し前から訪問してみたかった地下鉄「竹田駅」近くの中華料理店へ伺ってみました。

新城南宮道(御前通)と油小路通(新堀川通)の交差点を東へ360mほど行き、北へ240mほど行ったところにある四川麻婆豆腐・麻婆麺専門店「中華川食堂(なかがわしょくどう)」。地下鉄「竹田駅」から徒歩2分程度の好立地で2020年(令和2年)6月に開業されたお店です。辛いものが得意ではないものの辛いものが好き、というメンヘラな管理人は、オープン当初から気になっていました。もちろん激辛料理は食べられず、特に麻婆豆腐などの四川料理であり得ないほど激辛なメニューを知らずに食べてしまうと、お店に殺意を抱いてしまうほど。激辛好きならともかく、一般人が食べて“味?とにかく辛さしか感じられなかった”といった料理はもはや料理ではなく拷問です。ただ、辛さの感じ方は個人差が大きく、例えば韓国人はトウガラシの辛さには強いもののワサビの辛さは一般的な日本人よりも苦手な人が多いのだとか。やはり幼い頃から食べ親しんでいた環境が大きく左右するのでしょう。こちらへは初めての訪問となり、ランチタイムは11:30〜14:30。時刻は13:45、激辛メニューにブチギレないよう用心しながら店内へ入ってみましょう。

入口手前に4名テーブル席と小上がりのテーブル席があり、奥には厨房と対面するカウンター席4席があります。明るく清潔感がある店内はお一人様はもちろん、カップルやグループ、女性も利用しやすいと感じました。開業されてまだ2年足らずではあるものの、すでに繁盛店となっているようです。ではメニューを確認してみましょう。

四川風の麻婆豆腐と麻婆麺の専門店らしいラインナップです。辛いものが苦手な人でもランチタイムなら「からあげ定食」¥820や「ネギ醤油そば」¥870も用意されているので大丈夫でしょう。管理人は辛いのが得意でないクセに麻婆豆腐も麻婆麺も大好物ですので何をいただくか悩みます。ちなみに“麻婆麺”とは麻婆豆腐または麻婆餡がかかっている中華そばであり、街の中華店でもまれに提供されているメニューです。手書きメニューの「緑の冷やし麻辣麺」¥890にもかなり興味をそそられるものの、やはりここは四川料理の王道メニューである麻婆豆腐を試してみるべき。今回はちょっと贅沢ですが“春限定”の「黒毛和牛✕活桜えび 春の麻婆豆腐定食」¥1,400を注文してみます。辛さについては特に何も尋ねられなかったので、一般的な辛さであれ!と心の中で強く強く願いました。

「春の麻婆豆腐定食」が到着。春限定の麻婆豆腐にミニサラダ、スープ、ザーサイ、ライス、そしてウズラ卵のゆで卵のような白くて丸く小さい謎の物体が付いています。管理人は最初、てっきりウズラ卵のゆで卵だと信じ込み、麻婆豆腐の辛さ対策として麻婆豆腐に投入するものだと手で持ってしまいました。が、“プニュっ”とした肌触り。この触感は赤ちゃんのほっぺかアイツしかありません。優しく何事もなかったかのようにそっと小皿に戻して春限定の麻婆豆腐をいただきます。

旨すぎです。具は豆腐とニラ、タケノコ、小ネギのシンプルスタイルながら限定メニューの黒毛和牛ミンチ肉で作られた肉味噌が濃厚なコクと深みを与えています。麻婆豆腐は基本的には豚ミンチですが、牛ミンチによりワンランク上の味わいとなっていて驚きました。また、桜えびのクリスピーな食感と風味も絶妙なアクセントとなっていて、管理人がこれまで食べてきた麻婆豆腐の中でもトップレベルの味だと断言できます。さすがに専門店らしく豆腐の下処理も完璧、大ぶりに薄くスライスされたタケノコも春のおいしさを実感できました。そして問題の辛さですが、あくまで管理人の味覚基準ではあるものの、ちょうど良い辛さ加減です。辛いのは辛いのですが、辛さだけでなく、さまざまな旨味も感じられる辛さ。食べ進めると額から汗がタラタラとにじむほどではあるものの、爽快で心地いい辛さではないでしょうか。ライスだけでなく飲む人ならビールとも最高の相性でしょう。牛ミンチの麻婆豆腐のおいしさをしっかりと認識することができました。自宅で麻婆豆腐を作る際、今後は豚ミンチではなく合挽きミンチか牛ミンチを購入して作ろうと思います。

食後のデザートはウズラ卵のゆで卵、ではなく、ミニ大福です。中華料理店でゴマ団子は定番デザートですが、ミニ大福は初めて。柔らかなおモチとこし餡のミニ大福は、辛いものを食べた後のデザートとして意外においしい。辛さで口の中が支配された状態を、ミニ大福のガツンとした甘さでリセットされます。この小サイズでも威力は抜群。ミニ大福の実力、あなどりがたし。指でプニプニとつっついてからいただくと、よりおいしく、そしていとおしく感じる人は愛に飢えている人ですので、周囲にバレないようコッソリと行いましょう。ぜひ次回も訪問して麻婆麺などさまざまな料理を食べてみたいと感じたお店です。地下鉄「竹田駅」近くに来られたときは、こちらの辛旨メニュー各種を存分にお楽しみください。

[2022年4月6日訪問]

中華川食堂
●住所…京都市伏見区竹田中内畑町171(Google マップ
●TEL…075-634-8981
●定休日…なし
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook/Instagram/twitter

コメント

タイトルとURLをコピーしました