京都人が愛する親子丼などがおいしい定食店・食堂

和食編
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まんぼう食堂

お正月休みが終わり、日常生活へ戻られている人も多いでしょう。ご馳走を食べる機会が増える年末年始を過ぎると、何となくいつもの食事が恋しくなるものです。かつてテレビでお正月を中心に放送されたハウス食品「ククレカレー」のCM“おせちもいけどカレーもね”のセリフは、星の数ほどあるキャッチコピーの中でもトップクラスの秀逸さであると個人的には考えています。カレーライスやラーメンなどちょっとジャンクながら国民食とも呼ばれる日常食は、ご馳走続きのカラダにはうれしいもの。そこで今回はカレーライスかラーメンを…とも思ったのですが、京都人が大好きな府民食?を思い出しました。それは親子丼です。生粋の京都人でありながら他人丼普及協会の会長(自称)を務めている管理人にとって親子丼は不倶戴天の敵ではあります。しかし実際には残念ながら京都人の親子丼愛は筋金入りで、京都の人は誰でも当たり前のように必ずお気に入りの親子丼のお店があるとかないとか。親子丼の名店と言えば京都では水炊き(鶏鍋)店や鶏料理店が思い浮かぶものの、老舗レベルとなるとそこそこ値が張るのも事実です。そこで今回は、もう少し気軽においしい親子丼をいただける定食店・食堂をREPORTしてみました。

東大路通北大路通の交差点(高野)を北へ720mほど行ったところにある「まんぼう食堂」。このエリアは一乗寺ラーメン街道とも呼ばれる京都屈指のラーメンの聖地であり、お昼どきなどは行列ができるラーメン店も少なくありません。ラーメンばかりがクローズアップされていますが、当ブログでも何軒かREPORTしているとおり、蕎麦店や焼肉店、定食店などラーメン店以外の飲食店も数多く存在します。立地的に京都工芸繊維大学京都大学など複数の大学から徒歩や自転車などの圏内で学生も多く、ラーメン店をはじめとする飲食店が盛んな地域になったのでしょう。こちらは2019年(平成31年)3月にオープンされたお店で、営業時間は平日の場合、昼が11:30〜ラストオーダー15時、夜は17:30〜食事のラストオーダー20:30(22時閉店)。日曜日および祝日は11:30〜19時ラストオーダー(20時閉店)の通し営業です。定食店・食堂とは思えないカフェのような外観で、地元のミドルやシニアだけでなく学生など若い層にも人気があります。時刻は12:50、早速店内へ入ってみましょう。

L字型のカウンター9席程度のコンパクトな店内です。カウンター席のみですのでお一人様でも安心でしょう。こちらは女性店主が切り盛りされているお店で、スタイリッシュで清潔感がある店内なのも納得できます。管理人が入店するとお客さんとしてシニアのお一人様2名と学生らしき若い男性1名が食事をされていました。管理人は夜に伺ったことはないのですが、夜は雰囲気的にオシャレな和風居酒屋?小料理屋?のような感じなのでしょうか。知らんけど。では気を取り直してメニューを確認してみましょう。

お昼のメインメニューは【定番】として「朝引鶏の親子丼定食」¥1,000と、【本日の日替り定食】¥1,000が用意されていて、訪問した日は「熊野牛のすじカレー」と「とんかつ」の2種類でした。「熊野牛のすじカレー」にプラス¥300でカツカレーへとバージョンアップできるだけでなく、白ごはんか麦芽押麦入りごはんを選ぶことができます。今回は親子丼を食べに来たものの、「熊野牛のすじカレー」、さらにカツカレーは相当魅力的。管理人は牛すじ肉も大好きで、実は毎年末には黒毛和牛の牛すじ肉1kgを精肉店で購入するのが恒例行事になっています。もちろん昨年末も購入してすぐ自宅で2時間かけて下処理をし、処理済み720gを3等分して2等分の480g分は冷凍。残り240gはオデンの具として3日間大切に味わいました。黒毛和牛の精肉はお高くて管理人には手が出せない高級品ですが、牛すじ肉なら1kgでも歩留まりは悪いながら¥2,500ぐらいとリーズナブル。残った480gの牛すじ肉をどのように調理するか、今も楽しみにしているほどです。相当悩みに悩んだ挙げ句、ここはやはり当ブログ「京都 B級グルメ REPORT」としては親子丼でしょう。しかも「朝引鶏の親子丼定食」に付く味噌汁をプラス¥100で粕汁に変更可能となればなおさら。管理人は粕汁こそ京都人のソウルフードであるとすら考えており、子どもの頃の冬には2〜3日に1回程度の高頻度で粕汁が食卓に上がっていました。自分で作るかと言われれば、粕汁のために酒粕を購入しても持て余すのが火を見るより明らかで、それなら味噌を使った豚汁でいいかと最近ではすっかりご無沙汰に。新年早々ということもあり、京都人のひとりとして京都人が愛して止まない親子丼と粕汁に決めました。

「朝引鶏の親子丼定食(粕汁)」が到着。この定食には京都らしさが満載です。まず、今回は新年ということもあり、粕汁の上にある白味噌の雑煮風をサービスしていただけました。餅の代わりに麩を使われていて、白味噌の濃厚かつ上品な甘さとダシの風味が楽しめます。副菜は小芋と菜の花の炊き合わせ(炊いたん)、そしてカマボコとカズノコの酒肴。小芋と菜の花の炊き合わせの上品な味わいに加えカマボコとカズノコも相まって、さながらプチおせちのような贅沢さです。さらに漬物代わりの実山椒の佃煮も京都人なら慣れ親しんだ味でしょう。もちろん親子丼にかける香辛料は七味唐辛子、ではなく粉山椒なのも京都流。親子丼や粕汁だけでなく、副菜や佃煮まで京都の家庭の味となっています。白味噌の雑煮風はサービス品ですので除外するとしても、この京都グルメをまるごといただける定食が¥1,100はかなりお値打ちではないでしょうか。ではアツアツの粕汁からいただきましょう。

ダイコンとニンジン、そしてブリの粕汁です。粕汁はアルコール分が飛んでいますので管理人のようにアルコールが得意でない人や子どもでも大丈夫。底冷えが厳しい京都の冬では昔から伝統的に心身ともに温まる粕汁が広く食されていました。管理人の家庭ではブリではなく豚コマ肉でしたが、当然ブリの方が上等です。こちらの粕汁は酒粕にもこだわられているようで、酒粕特有のクセは少なく、すっきりとした後味の仕上がりとなっています。上質な酒粕にブリや根菜類の旨味とダシの風味の相乗効果で、芯から温まるおいしい粕汁を堪能できました。

そしてメインの親子丼です。こちらの「朝引鶏の親子丼定食」の“朝引鶏”とは朝に絞められた鶏肉のことで、鶏肉は鴨肉などとは異なり鮮度が味に直結します。京都では明治時代以前より鶏肉は“かしわ”と呼ばれ食べられていて鶏肉専門の精肉店が現在でも多く存在し、こだわりをお持ちの京都の人は鶏肉を専門店で、しかも朝引きを購入されているハズです。管理人のように安ければブラジル産の冷凍鶏肉でもオッケ〜♪なエセ京都人は論外として、いくらブランド鶏や高級地鶏であっても締めてから2〜3日経った鮮度の低い鶏肉では、朝引きの鶏肉には敵いません。タレの焼き鳥のような濃い料理ですらわかるレベルですので、鶏肉の味がダイレクトにわかる親子丼なら言うに及ばずでしょう。こちらの親子丼も名店同様、鶏肉の旨味と卵の甘さにダシの風味が効いた、滋味深い京都人好みの味わいです。そこに粉山椒がまたピリリと爽やかなアクセントとなって、食べる勢いが止まりません。他人丼普及協会の会長(自称)としては困りものなのですが、京都人が親子丼をこよなく愛するのもわかるおいしさです。京都観光で京都のラーメンを食べ歩くために一乗寺ラーメン街道で食べ歩きされる人も多いと聞きますが、ちょっとこちらで足を止めて京都の家庭料理を味わってみられてはいかがでしょうか。京料理と言えば料亭や割烹など高級店を連想しがちなものの、京都人が普段から好んで食べる本当の京料理は、親から子、子から孫へと古くから伝えられてきた京都の家庭料理ではないか、とエセ京都人ながら生意気にも思っています。

[2023年1月5日訪問]

まんぼう食堂
●住所…京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町38-7(Google マップ
●TEL…075-707-2002
●定休日…水曜日および第1・第3火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram

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