名古屋メシや洋食もおいしい一乗寺のカフェ・バー

喫茶店・カフェ編
スポンサーリンク

Cafe&Bar ChaCha

日本全国47すべての都道府県ごとに“ご当地グルメ”がおそらく存在します。しかも1都道府県に1料理というワケではありませんので、日本には数多くのご当地グルメがあると言えるでしょう。厳密に言えば定義上、郷土料理とご当地グルメは少し異なるかも知れませんが、その都道府県や地域に根付いて浸透し、盛んに食されている他にはあまり見られない料理なら、ご当地グルメと呼んでも差し支えないと思います。例えば“焼き餃子”は全国的に食べられていますが、栃木県の宇都宮餃子と静岡県の浜松餃子では同じ焼き餃子ながら具材の種類や食べ方などに違いがあり、これはもう立派なご当地グルメです。我が京都にも千枚漬けやすぐきなどの漬物をはじめ、豆腐や湯葉などの大豆加工食品や生麩、ハモ料理、ニシン蕎麦、サバ寿司、衣笠丼などなど、挙げればキリがありません。…何か地味じゃね?千年以上、首都が置かれていた関係上、伝統的な和食中心となるのも仕方がないとは思うものの、ジジイミドルやシニア向けのクラシカルな料理ばかりで正直、50オーバーの管理人ですらテンションがアガりません。特に京都市は政令指定都市であり、一応は大都市に含まれる人口や施設などがあるにも関わらず、ご当地グルメに関しては子どもがガッカリしそうなモノばかり。一方、同じ政令指定都市でも北海道の札幌市ならジンギスカンや味噌ラーメン、宮城県の仙台市なら牛タンと、テンション爆アガりの料理が揃っています。中でも愛知県・名古屋市のご当地グルメは、若者も好みそうな手羽先唐揚げやあんかけスパゲティ、味噌カツ、エビフライなどをはじめ、ミドルやシニアもニッコリの味噌煮込みうどんやきしめん、ひつまぶしなどなど、バラエティ豊かなご当地グルメがズラリ。イチ京都市民としては悔しい。そしてうらやましい。そんな名古屋市のご当地グルメ、いわゆる“名古屋メシ”を提供するカフェ・バーが京都市にもあることから、悔し涙を拭って訪問してみました。

白川通北大路通の交差点(白川通北大路)を北へ440mほど行ったところにある「Cafe&Bar ChaCha(カフェ&バー チャチャ)」。こちらは2020年(令和2年)5月にオープンされたお店で、管理人も開業当初から知ってはいたものの、なかなか訪問することができていませんでした。叡電「一乗寺駅」から徒歩6分程度とアクセスも便利なうえ、近くに詩仙堂狸谷山不動院といった古刹も多い関係でコインパーキングもそこそこ多く、車でも向かいやすい立地です。営業時間は11時〜23時の通し営業で遅めのランチにも対応。カフェ機能と同時に昼飲みも可能となっていて、飲む人にもうれしいお店です。時刻は14:30、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

「名古屋名物!ミラカン」¥1,000をはじめ、「鉄板ナポリタン」¥900や「エビフライ定食」¥1,300、「小倉トースト」¥600など、名古屋メシが提供されています。もちろん各種定食やカレー、サンドイッチなどお馴染みの洋食や軽食も楽しめるようです。当ブログはあくまで「京都 B級グルメ REPORT」であり、京都の飲食店を紹介するブログである以上、今回は名古屋市のご当地グルメは紹介しません。決して名古屋メシに嫉妬しているからではありません。京都市・大阪市で生活してきた管理人が名古屋メシをREPORTする能力も技術も皆無で、名古屋メシに詳しい人こそふさわしく、おまかせしたいからです。こちらには管理人が得意とする洋食系料理も用意されていますので、京都のおいしい洋食としてREPORTいたします。では店内に入ってみましょう。

カウンター7席程度と4名テーブル席4卓、2名テーブル席1卓の店内は清潔感にあふれ、誰もが入りやすい雰囲気です。カウンター席のお客さんは常連さんのようで、昼飲みを楽しまれていました。14:30とさすがにランチとしては遅い時刻にも関わらず、お一人様で食事をされている人もいらっしゃるなど、活気もあります。このエリアは観光スポットでもあるため、観光客も時刻を問わず利用できて便利でしょう。それでは改めてメニューを確認してみましょう。

管理人はあんかけスパゲティが名古屋メシとは知っていたものの、“ミラカン”や“ミラエビ”は知りませんでした。やはり名古屋市のご当地グルメをREPORTする資格などありません。「エビフライ定食」にも心を奪われますが、気になったのは「カツピラフ(デミソース)」¥950です。カツピラフはいにしえの洋食の定番・カツライスの派生料理なのでしょう、昔のカジュアル洋食店や喫茶店ではデミグラスソースがかけられたカツライスが多くのお店で提供されていました。京都市内の洋食店や喫茶店だけかも知れませんが、管理人的には最近、あまり目にしなくなった洋食だと思います。あくまで、ですがカツライスが消えつつある料理という前提で考えると、おそらくデミグラスソースのトンカツとホワイトライスの相性がちょっとビミョーだったのかも知れません。味噌汁や漬物、副菜が付くデミグラスソースのトンカツ定食とは違い、カツライスはデミグラスソースのトンカツで真正面からホワイトライスに向き合わないといけないため、ビーフシチューはご飯と合わない派の人や管理人のようにハヤシライスがあまり好物ではない人などからの注文が少なかったのではないでしょうか。しかしトルコライスの例に漏れず、ホワイトライスではなく味付きライスなら洋食の可能性が広がりそうです。こちらの「カツピラフ(デミソース)」は単体でもおいしいピラフのカツ乗っけでしょうから間違いないでしょう。そこで今回は「カツピラフ(デミソース)」を注文してみました。

「カツピラフ(デミソース)」が到着。漆黒のデミグラスソースが印象的です。この色のデミグラスソースは一般的には濃厚ビターな老舗洋食店に多いタイプですが、お店によっては赤味噌を隠し味に使って漆黒となっている場合もあります。特にこちらは名古屋メシを提供されているお店ですので、隠しきれていない隠し味として赤味噌を使われている可能性は十分あるでしょう。京都や大阪などの関西地方は、実は味噌をあまり摂取しません。管理人もせいぜい味噌汁ぐらい、料理でもほとんど使わない一方、名古屋市などの愛知県周辺エリアは味噌大国です。代表的な名古屋メシの味噌煮込みうどんや味噌カツだけでなく、さまざまな料理に味噌を使われているのだとか。今年2023年(令和5年)のNHK大河ドラマ「どうする家康」は江戸幕府初代将軍・徳川家康がモデルで、織田信長豊臣秀吉と合わせて戦国時代〜安土・桃山時代の三英傑と呼ばれていて、いずれも現在の愛知県エリアで生まれ育っています。そしておそらく三英傑も味噌を盛んに摂取したハズです。天下人をめざす人は味噌をガッツリ食べた方が良いかもですね。では「カツピラフ(デミソース)」をいただきましょう。

やはりこちらのデミグラスソースは赤味噌が使われていますね。赤味噌の濃厚で深い味わいと甘さがクセになるおいしさです。サクサクに揚げられた大きいロース肉のトンカツとの相性も抜群でしょう。ピラフはタマネギやピーマン、マッシュルームなどが具材の塩コショウで味付けされたシンプルスタイルのバターライスとなっていて、トンカツを邪魔することなく良く合っていて、ボリューム満点の一皿。カップサラダも付いていて、栄養バランスも申し分ありません。しかも¥950と¥1,000未満のリーズナブルさも魅力です。京都ではあまり食べられない味噌ベースのデミグラスソースは、ご飯と合わないワケもなく、観光客だけでなく京都人にもぜひ食べていただきたい逸品ではないでしょうか。こちらは名古屋メシや洋食、軽食を通し営業で気軽に利用できます。喫茶店としても使えますので、観光などでお近くまでお越しの際には、こちらでランチや喫茶、昼飲みなどを楽しまれてみてはいかがでしょうか。

[2023年1月21訪問]

Cafe&Bar ChaCha
●住所…京都市左京区一乗寺下リ松町14(Google マップ
●TEL…075-701-5577
●定休日…日曜日および第3月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「Cafe&Bar ChaCha」でご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました