中華そば ますたに 北白川本店
これまで、屋内ではほとんどの場所でマスク着用が推奨されていましたが、2023年(令和5年)3月13日からは個人の判断に委ねられることとなりました。ただ、このコロナ禍の数年でマスク着用にすっかり慣れてしまったせいか、まだまだ多くの人がマスクを着用されています。さらに今は花粉症の季節でもあり、コロナ禍とは関係なく、マスクが手放せない人もいらっしゃるでしょう。管理人はまだ花粉症ではないものの、一定量を吸い込めば誰でも花粉症になる可能性があるとどこかの誰かから聞いたような聞かなかったような、そんな曖昧な知識がミョーに忘れられず、花粉が飛散する季節はマスクで自衛しています。今はまだ暖かな気温とは言えマスクが苦にはなりませんが、初夏ともなればマスクの暑さで倒れそうになることも考えられるため、この時期のマスク着用の個人判断はありがたい。そう、そろそろ寒い日が減っていき、暖かくなる一方なのです。何ならすでにざる蕎麦や冷やし中華など冷たい料理が恋しい人がいらっしゃるかも知れません。そこで今回は、管理人的にはもう冬まで食べる機会はおそらくないであろうラーメンを食べ納めしておこうと、とある老舗ラーメン店へと伺いました。
今出川通と白川通の交差点(白川通今出川)を西へ100mほど行ったところにある「中華そば ますたに 北白川本店」。こちらは創業1947年(昭和22年)で戦後すぐに開業された京都市を代表するラーメン店の1軒です。ラーメンにちっとも詳しくない管理人ですら、さすがに何回も伺ったことがあります。今でこそ京都市内ではドロドロ系の鶏白湯ラーメンが幅を利かせているものの、管理人が若い頃は鶏ガラ醤油の背脂チャッチャ系が最先端?の京都ラーメンでした。その代表格の1軒がこちらです。現在の営業時間は10時〜16時と昼のみながら遅めのランチにも対応。ただ、超有名であり、どの時間帯でもおそらく並ばずに着席できるのはマレではないでしょうか。少なくとも管理人は数少ない訪問回数ながら、並ばずに着席できたことはありません。まぁ、だからこそ、当ブログではこれまでREPORTしていなかったワケですが。本音を言えば“ますたに本店”で検索すれば、数多くのグルメサイトやグルメブログがキチンとしたレビューや感想を書いておられ、当ブログでヘタッピなREPORTをアップロードするのはイヤだったのです。できれば“あぁ〜おいしかった、さすが超人気店ですな、ゲフッ”とかで済ませたい。ちょっと間違ったことでも言おうモノなら、絶対に叩かれるほどファンだかマニアだかがいらっしゃるお店でしょうから。しかしながら、せっかく訪問したし、そもそも別の飲食店ではこの更新日にも間に合いそうにありませんので、今回はサラッとREPORTすることにしましょう。
店頭には車が3台停められる専用駐車場の案内が書かれています。ただ、初訪問の人にとっては“駐車場はどこ??”となる場合も少なくないようですので、Google マップをご参照ください。しかし…常に行列必至の人気店のため、停められるかどうかは運次第。満車の場合は近隣のコインパーキングへどうぞ。時刻は13:40、店頭に行列はできていないこと確認し、ひょっとしたら初めて並ばず着席できるかも…とドキドキしつつ店内へ入ってみました。
ハイ、並びました。とは言え、3番目でしたので店内で並ぶことに。カウンター10席程度と、小上がりには最大5名ほど座れる座敷席3卓のコンパクトなお店です。銀閣寺近くの観光エリアのため、地元の人や学生だけでなく、ラーメン好きの観光客など、さまざまな客層のお客さんが食事をされていました。並んでいる間にも鶏ガラの軽めの獣臭が店内に充満しています。ではメニューを確認してみましょう。
どうです、この潔いメニュー構成は。どう考えても「ライス」¥200と「漬物(たくあん)」¥100を注文してたくあんライスのみを食べる人はいないでしょうから、ラーメンを食べる以外の選択肢はありません。サテ、今回はもうしばらくは訪問しないでしょうから「チャーシュー麺(並)」¥850をREPORTします。ちなみに「ライス」には「漬物(たくあん)」が2切れデフォルトで付いていますので、オプションなら「ライス」だけで大丈夫。たくあん好きなら「漬物(たくあん)」も注文したくなりますが、足りなければ追加で注文する感じでOKでしょう。そんなこんなでお客さんが出ていかれ、なんと座敷へ案内されてしまいました。まだ後ろに並んでいる2名グループのお客さんがいらっしゃるのに…気まずい…なんてことは気にせず案内された座敷へ着席し、注文します。
「チャーシュー麺(並)」が到着。まったくチャーシュー麺らしくありません。イマドキのチャーシュー麺ならたっぷりのチャーシューが鉢全体をグルリと装飾されているでしょうが、70年超の老舗店では、そんなバエは不要なのです。このチャーシューを隠す奥ゆかしさも京都ラーメンの代表店らしいのではないでしょうか。天盛りの青ネギにスープの表面には背脂が浮いていて、管理人の年代(40〜50歳代)の京都人ならノスタルジーを感じるビジュアルです。ではスープからいただきましょう。
まろやかで見た目ほどのクドさはなく、濃厚な旨さ爆発の味わいです。そして鶏ガラ醤油では珍しい?ピリ辛。実はこのトウガラシのじんわりと感じる辛味がこちらの特徴でもあります。ちなみに卓上には定番のコショーのほか一味唐辛子も用意されており、ツウは一味唐辛子一択なんだとか。管理人はツウではありませんので、味変にはコショーです。青ネギは多めも対応されていますので、注文時にお伝えください。
麺は細めの中華麺で、スルスルと入ります。濃厚なスープとの相性も抜群。シンプルに旨い。注文時に麺の固さも対応可能のようです。この素麺のような細さの麺が京都ラーメンの特徴でしょう。京都人は古来からうどんでも細めがお好み。他都道府県の人で太麺派であっても、京都観光などのついでであればぜひこの細麺を味わっていただきたいと思います。
そして秘密兵器?の隠されたチャーシューです。決して甘辛の醤油味キツめの味付けではないものの、このトロトロの濃い味わいは豚バラ肉の旨味を存分に楽しめ、ラーメンと良く合っています。ビールのツマミやライスのオカズではなく、このラーメンだからこそのチャーシューだと感じました。トッピングなど不要なのもうなずける、この1杯で完結するラーメンです。こちらは観光エリアでもありますので、京都にお越しの際、ラーメン好きなら並ぶのはご覚悟のうえ、ぜひお試しください。
[2023年3月16日訪問]
中華そば ますたに 北白川本店
●住所…京都市左京区北白川久保田町26(Google マップ)
●TEL…075-781-5762
●定休日…月曜日・火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「中華そば ますたに 北白川本店」でご確認ください。
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