うどん わだ
日中はすっかり暖かい日が多くなり、すっかり春となってきました。管理人のように鍋物をヘビロテしている人も、そろそろ頻度が少なくなってくるのではないでしょうか。また、寒い時期に食べたい料理も徐々に食べなくなります。先日「中華そば ますたに 北白川本店」のREPORTで管理人的には冬までラーメンを食べる機会はおそらくない、と書いていましたが、ラーメン以外にも次の冬まで食べないだろうなぁ〜という料理が個人的にはいくつかあります。中でも食べ納め?しておきたいのはカレーうどんです。よく考えれば昨年の11月に「下鴨 ごん蔵」」のREPORTをして以来、カレーうどんをREPORTしていませんでした。雪が降っていた今年1月にカレーうどんを目当てに「自家製麺 だいりき」へ訪問したものの、その場のノリでカレーうどんからカレー丼に変更してしまい、結局半年ほどカレーうどんを食べていないことになります。真のカレーうどん好きなら季節関係なく食べられているでしょうが、管理人は寒い時期以外にはカレーうどんを食べないエセカレーうどん好きなのです。そこで今シーズン、多分最後のカレーうどんとして、今はなきカレーうどんの名店の味を受け継ぐ1軒を選び、訪問してみました。
東大路通と北大路通の交差点(高野)を北へ700mほど行き、西へ30mほど行ったところにある「うどん わだ」。こちらは以前REPORTした「京カレーうどん お多やん」同様、京都のカレーうどん好きなら知らない人はいないであろう伝説のお店「しみず」で修行した大将が開業されたお店です。店頭の暖簾にも“下鴨しみず 秘伝の味”と、しっかり記載されています。このエリアは京都市内でも有数のラーメン店激戦区・一乗寺ラーメン街道にあり、ラーメン目当てのお客さんが多い地域ではあるものの、カレーうどんやその他うどんなどが評判を呼び、繁盛店となっているようです。昼の営業時間は11時〜15時、夜は17:30〜20時で、遅めのランチも大丈夫。専用駐車場はすぐ近くに2台?3台?あり、さらに周辺にはコインパーキングが多いため、車でも行きやすいお店でしょう。叡電「一乗寺駅」から徒歩5分程度と、公共交通機関でも便利です。時刻は13:15、早速店内へ入ってみましょう。
カウンター4席に4名テーブル席2卓、2名テーブル席1卓、さらに奥には小上がりに4〜6名ほど座れる座敷2卓と、かなりのお客さんを収容できる店内です。カジュアルなうどん店ですのでお一人様でも安心して利用できます。ラーメン激戦区のうどん店ながら、学生らしい若いお客さんもいらっしゃって、こちらの人気を改めて実感できました。ではメニューを確認してみましょう。
カレーうどんだけでなく各種うどんや丼も充実しています。また、「しみず」のカレーうどんを食べたい人は1日20食限定の「復刻版カレーうどん」¥750〜も用意されているようです。伝説の味をまた食べたい人、食べたかったが食べられなかった人にはオススメでしょう。管理人はこちらの「復刻版カレーうどん」を食べたことはないので、どの程度の再現度かはREPORTできません。ただ、個人的にはカレーうどん各種にも今はなき名店の味が受け継がれていると考えていて、さらに「しみず」ではなく、あくまで「うどん わだ」のカレーうどんをREPORTするべきとも思いましたので、今回はこちらのカレーうどん、しかも管理人が最も好きな「カレーすじうどん」¥840に決定。そしてカレーうどんには欠かせない「ごはん小」¥160、「温玉」¥100も注文してみました。
「カレーすじうどん(温玉トッピング)」と「ごはん小」が到着。カレーうどんの良い香りが食欲をそそります。「ごはん小」と漬物は〆のお楽しみです。もう見ただけでお腹ペコペコですので、まずスープからいただきましょう。
やはりカレーうどんには牛スジです。ダシの風味がふんわり香る濃厚なカレー餡にトロトロの牛スジと青ネギが良く合っています。カレーうどんの具として京都では大きくお揚げさん(きつね)と牛肉系にわかれますが、個人的には牛肉系が好き。ミヤビなホンマモンの京都人はお揚げさんを、管理人のようなエセ京都人は牛肉系を好む傾向にあるような気がしないでもありません。お揚げさんでも牛肉系でも人の好みですので、お好きなカレーうどんをお召しあがりください。
うどんは注文時、普通の麺と細麺を選べます。管理人は生粋の京都人ですので、もちろん細麺派。ちなみにこちらではすべてのカレーうどんのうどんを、蕎麦や黄そば(中華麺)に変更できます。京都の人はうどんでも蕎麦でも中華麺でも細い麺を好む傾向にあり、思うにツユとよく絡むからではないでしょうか。つまりはツユと麺の一体感です。ダシを効かせて醤油味を抑え気味の京都のツユは、太い麺では麺ばかりが強調されてしまうように感じます。他県では頻繁に食されるきしめんやすいとんが京都ではイマイチ浸透しないのも、ダシ文化のツユに合わないからかも知れません。まぁ、すべては管理人の憶測、というか妄想ですので、真に受けないようご注意ください。
味変として「温玉」の黄身をつぶしていただきます。これぞ贅沢な味わいです。昨今、鳥インフルエンザなどの影響で卵の価格が高騰しています。さらにスーパーによっては夕方ぐらいには売り切れていて入手困難な事態に。数ヵ月前まで10個入り1パック¥200未満だった卵が、今や¥300超も珍しくなくなりました。しかも卵が購入できないなんてことは、50年以上生きていておそらく初めての経験です。価格の優等生であり庶民の味方だったハズの卵まで、こんな時代になるとは…と驚いています。サバ缶などあらゆる食料品の価格が上昇している現在、もうちょっと政治家や役人には頑張っていただきたい。と、人のせいにしている管理人のような人間が一番努力しないといけませんね。
そして最後のお楽しみは、残ったツユに「ごはん小」をぶっかけた簡易おじやです。一般的には行儀の悪い食べ方ですので管理人も普段は封印しているのですが、こちらではメニューに推奨されていますので食べないテはありません。そしてマズいワケがありません。濃厚なカレー餡に牛スジ、温玉とホワイトライスは抜群のコンビネーションです。カレーうどんが二度おいしい。こちらの「カレーすじうどん」を存分に堪能することができました。4月なかばぐらいまでは花冷えの日もあるかと思います。そんな日こそカレーうどんです。一乗寺ラーメン街道へお越しの際、ぜひ伝説の名店の味を受け継ぐこちらもお試しください。
[2023年3月22日訪問]
うどん わだ
●住所…京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町15-2(Google マップ)
●TEL…075-702-3763
●定休日…月曜日(祝日の場合は営業)
●備考…禁煙
●ホームページ
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