うどん楽洛
もうすぐゴールデンウィークも終わりますが、皆さんは連休を楽しむことができましたでしょうか。京都市内でもコロナ禍だった頃が嘘のように観光客を多く目にするなど、ほぼコロナ禍以前の日常が戻っていると実感できます。デブ症出不精の管理人ですらおそらく外国人観光客なのでしょう、さまざまな言語の会話を耳にするようになりました。実は今回のREPORTは、前回REPORTした「CC’S」の直前に訪問したうどん店で、これまで店頭は幾度となく通っていて存在自体は知っていたもののこれまで未訪問のお店。ランチタイムをはずしたつもりで13:30に到着するも5〜7組ぐらいの行列!いつもならすぐに心が折れて別のお店へ向かうところですが、行列店を避けていると当ブログを更新できないとやっと気づいてイヤイヤ並んでいると、後ろに並んでいた若い女性グループが中国語か韓国語かで会話をされていて、外国人観光客も増えたなぁ…と感じられました。皆さん並ぶことにあまり抵抗感はないようでちょっと驚く反面、まぁうどん店やラーメン店などはお客さんの回転が比較的早いと思いますので、長蛇の列でもない限り並んでいても苦痛ではありません。20分ぐらいスマホを眺めながらボンヤリしていると入店することができました。
丸太町通と千本通の交差点(千本丸太町)を西へ290mほど行ったところにあるうどん店「うどん楽洛(らくらく)」。以前から“さぬき自家製麺うどん”の看板は気になっていましたが、店名は何?と疑問に思っていたお店です。店頭には“無添加 麺・出汁”と書かれていて、本格派のうどん店なのでしょう。昭和のオッサンである管理人はうどんなんてものはファストフードであり、手軽にパッと入ってサッと食べるものというイメージが強いものの、最近では本格志向のうどんを提供されているお店も増えているように思います。こちらも本格派であることがわかる注意書きが書かれていました。
業務用の袋うどんであれば3分もあれば茹で上がりますので、茹で時間約20分は本格派の証拠でしょう。もはや手打ち蕎麦クラスの品格すら漂っています。うどんで待ち時間約20分は実は意外とイラチな京都人も予想していないのでしょう、お時間よろしければ…とおことわりされているところにお店の親切さが感じられました。管理人もイラチな方ではありますが、おいしいものは時間がかかるのも理解しております。さぁ、楽しみになってきました、と考えていたところいよいよ入店許可が出ましたので、店内に入ってみましょう。
4名テーブル席4卓に2名テーブル席6卓と、失礼ながら外観からは想像できない収容数の店内。若い女性からシニア男性まで幅広い層でお一人様も利用されていて安心です。また、外国人観光客もよく利用されているようでした。こちらの営業時間は11時〜14:30、火曜日および水曜日のみ夜も営業されているそうです。看板にも“さぬき自家製麺うどん”と書かれていますので、おそらくコシの強いさぬきうどんだと思うのですが京都人、特に管理人のような50歳代以上はコシもヘチマもないフニャフニャうどんで育ってきた人が多いハズですので、これだけ繁盛されているのはいくら本格志向とは言えちょっと驚きました。などとグダグダとうどんについて語りたいところではあるものの、まだまだ並ばれているお客さんもいらっしゃいましたので、サッサとメニューを確認いたします。
さすがに営業時間終了間際だけあって多くのメニューが売り切れの事態に。うどんを食べに来たハズなのに「丼&うどんセット」に心惹かれてウッカリ注文しそうになりましたが残念、ご飯がなくなったため、当初の予定どおりうどんメインでいただきます。せっかく“さぬき自家製麺うどん”のお店に伺って「カツ丼」などを注文してしまうと、何のREPORTなんだ?となりかねませんので、ご飯が売り切れで本当に良かった。また、訪問した日は夏日で暑かったこともあり、さぬきうどんが得意とする冷たいうどんを食べるには絶好のコンディションなのです。そこで今回は、ひや(冷)とあつ(温)のどちらかを選べる「海老天おろし」¥900のひや(冷)を注文してみました。
「海老天おろし」のひや(冷)が到着。ナルホド、こうきたか。天ぷらうどんのぶっかけバージョンかと予想していたものの、冷たいぶっかけうどんと天ぷらの皿にわけられている本格仕様です。うどんには大根おろしにショウガおろし、青ネギ、ゴマ、切りノリ、揚げ玉(天かす)がたっぷりと乗せられています。天ぷらは海老天にカボチャ、ナス、大葉など5種類の精進揚げとなっていて、¥900とは思えないゴージャスさではないでしょうか。しかも天ぷら用の塩まで付いていて、天ぷらにも相当の自信が窺えます。デハデハ早速、うどんからいただきましょう。
アッ、おいしい!うどんが凄い!てっきりさぬきうどん的な良く言えばコシがある、悪く言えばゴムのような固さのうどんを想像していたのですが、コシはありつつ妙な弾力などはない理想のうどんだと思いました。もっとも、うどんのコシについては一人ひとりベストなコシを皆さんお持ちでしょうからあくまで管理人的には、ですが。純粋にうどん自体のおいしさを味わえ、そこに風味豊かなツユと薬味がベストマッチ。行列ができるお店だけのことはあるクオリティです。モチモチながらツルン&プツンと噛み切れる食感が心地よい。うどんの量は「半(並)」の1玉ですが、ボリューム感も十分に満足できました。
天ぷらも揚げたてサクサクで申し分ありません。ツユにつけて食べてもヨシ、塩でいただいてもヨシな天ぷらです。天ぷらを塩で食べるとツウっぽくみてもらえる反面、個人的には何となくイキっている(標準語?ではいけすかない)ようにみられるのでは…と、これまで天ぷら専門店以外では塩は隠れていただいていたのですが、おいしい天ぷらであれば天ぷら専門店でなくても塩は大アリ。素材の甘さや旨さをクッキリと味わうことができます。自宅で揚げた天ぷらを塩で食べてもイマイチな理由が何となくわかりました。これだけの内容を¥1,000未満で味わえる、かなりお値打ちなお店ではないでしょうか。これまでスルーしていたのが悔やまれるほどのうどんです。お近くまでお越しの際、土日祝は行列覚悟とはなりますが、こちらのうどん各種をお試しされてみてはいかがでしょうか。うどん好きはもちろん、うどんにあまり興味がない蕎麦・ラーメン・パスタ派の人でも、きっと大満足していただける自信がありますよ。
[2024年4月28日訪問]
うどん楽洛
●住所…京都市中京区聚楽廻松下町8-11(Google マップ)
●TEL…050-1043-6286
●定休日…不定休
●タバコ…禁煙
●交通…JR「円町駅」から徒歩10分程度
●専用駐車場…なし
●ホームページ…Instagram/X(旧Twitter)
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