友楽菜館
ちょっと仕事が忙しくなり、本日もガッツリ残業。まだ火曜日にも関わらず、気分的には金曜日のようなお疲れモードです。京阪「出町柳駅」に到着したのは23時を過ぎていました。疲れているとき、人は野菜を欲します。そしてやはり米でしょう。野菜、米、そして深夜の食事で重要な「やさしくて温かな味」を求めて向かったのは、叡電「元田中駅」から100mほどの場所にある、東大路通に面した大衆中華料理店「友楽菜館(ゆうらくはんてん)」です。
このエリアは「02:華祥」や「方圓美味」がある他、多数の中華料理店がしのぎを削る隠れた激戦区。最近も中華料理店が新たに2店も開業 していて、競争はさらに激化しそうです。その中で「友楽菜館」はオカーサンお一人で営業されていることが多く、昔から常連客や京都大学の学生などがたびたび訪れている地元に密着したお店と言えるでしょう。管理人も年1ぐらいでなんとなく足が向かう不思議なお店。店内はどのような様子でしょうか。

お世辞にもキレイとは言い難い店内ですが、親しみやすさを感じます。ジャージとスウェットで入店しても全然OKな感じは、まるで自宅のようではありませんか。管理人の自宅はもう少しキレイですが。そして初めてのお客さんは、壁一面に埋め尽くされている多種多様なメニューに呆然となることでしょう。

たくさんのメニューに戸惑うかも知れませんが、疲れがたまっている管理人にとって必要なのは野菜と米。そこで今回は「やきめし・玉子スープ セット」¥800を注文しました。
まず先に、「やきめし」が到着します。

ハム、長ネギ、タマネギ、玉子とご飯のやきめしです。炒飯(チャーハン)ではありませんので勘違いしないように。土曜日の昼下がり、母が作ってくれたやきめしをアップグレードしたような味、と言えばなんとなくおわかりいただけるでしょうか。最近ではコンビニですら本格志向で“直火焼き叉焼の〜”とか“焦がしネギ油の〜”など、本格風の炒飯はどこでも食べられるようになりました。しかし、オカーサンの作るやきめしはこちらのお店でしか食べられません。この何とも言えない温かみのある淡い味わいが、疲れた体にすんなりと入っていきます。
そして「玉子スープ」は具だくさん!

白菜、長ネギ、タマネギ、ニンジン、ホウレンソウと玉子のスープです。スープなのでトロミはありませんが、トロミをつければタンメンまたは五目そばのスープ、と言えばなんとなくおわかりいただけるでしょうか。これまた滋味深いやさしい味わいで、野菜の旨味が活きています。コショウのスパイシーさもあり、食べるごとに体がポカポカ温まってくるスープです。野菜をたっぷりと摂れるのも魅力で、食べ進めると心身ともに充実してくるような気がしてきます。
本格中華ではありませんし、一般的な大衆中華のような濃厚さはありません。こちらのオカーサンが作る料理は、しみじみおいしい癒し系中華です。年配の常連客や大学生は、遠い故郷に重ね合わせてこちらのお店へ足を運ぶのかも知れません。京都という旅先で野菜不足を感じる方、京都から遠く離れた母親に思いを馳せる方は、ぜひ「友楽菜館」で体にやさしい味わいの料理で癒やされてみてはいかがでしょうか。
[2018年11月6日訪問]
= 友楽菜館 =
●住所…京都市左京区田中里ノ内町64
●TEL…075-701-5796
●定休日…不定休
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「友楽菜館」で検索してください。
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