ラーメン池田屋 一乗寺店
正月休みも終わり、仕事で夜遅くに帰宅する日々が続きます。この日も京阪「出町柳駅」に着いたのは23:15を過ぎていました。昨日は新年会だったため、サッとラーメンでも食べて帰ろうと向かった先はいつもの「一乗寺ラーメン街道」です。深夜0時でも営業しているラーメン店も多く、寒い夜だったこともあり、原付を走らせます。めざしたのは先日REPORTした「珍遊 京都一乗寺本店」に匹敵する老舗ラーメン店だったのですが、何と臨時休業!では別のお店を…とウロウロしていると、「ラーメン池田屋 一乗寺店」が目に飛び込んできました。

こちらのお店は天丼専門店「元亀」の目の前にあり、普段はいつ前を通っても行列ができています。しかしこの日は行列もなく、中を覗くと男性1名のみ!もちろん初めてのお店ですが、常に行列ができる人気店に並ばず座れることに興奮し、ためらうことなく入店します。大将と若手から元気な挨拶を受け、入ってすぐ横にある券売機で購入。大・中・小のボタンがあったため、何も考えずラーメン「中」¥800のボタンをポチッと押してカウンター席に座ります。

カウンター席のみの、いかにもラーメン屋らしい店内です。予備知識ゼロで入店したため、ラーメンが来るまでの間、「ラーメン池田屋 一乗寺店」について少し調べてみました。ふ〜ん、「中」は麺400gなんだ…
ハァ?中で400gだと??
いやいや、いくら管理人がラーメンに詳しくないと言っても、麺のおおよその量ぐらいはわかります。一般的なラーメン店なら並で多くても150g〜200gぐらいでしょう。400gなら倍、つまり普通のラーメン並2杯分です。人生においてラーメン並2杯なんて注文したことも食べたこともありません。これはやってしまったかな…と不安になっていると、大将が元気よく「野菜の量はどうしましょ!」と尋ねてきます。
ナゼ ソンナコト キク??
焦って心の中でカタコトになってしまいました。麺400gでビビりまくっていたため、思わず「少なめでお願いします」と返答したものの、ラーメンの野菜って何?という疑問が頭から離れません。そんな管理人の心情を読み取ったのか、今度は若手が「ニンニクの量はどうします?」とかぶせてきます。
ダカラ ナゼ??
と心の中でパニくったものの、明日は朝から打ち合わせ。ニンニクはご法度ですので「ナシでお願いします」と申し訳なさそうな演技をして答えます。ついでに麺の量も尋ねてくれないかな…と思っていたら日付が変わって誕生日を迎えてしまいました。こんなに動揺を隠しきれないバースデーは47年間で記憶にありません。そしてついに着丼。

やっぱり二郎系やん!
二郎系のラーメンを食べたことはありませんが、写真ではよく見ます。行列の正体はこれか〜と“思ってたのと違う”状態ですが、よく見るとおいしそう。まずはスープ。超濃厚な醤油白湯で、醤油も白湯もこれでもか!と主張するスープです。野菜の旨味をよく出ていて確かにおいしいとは思いますが、飲み干し自信はまったくありません。先に謝っておきます。ゴメンナサイ。そして麺。「キシメンですか?」と思わず笑ってしまう、極太ストレート玉子麺です。食べごたえ十分過ぎ。食べても食べても減る気配がない魔法の麺とはこのことよ。そして肉塊チャーシューを食べてみます。

もはや食事ではなく殺生のような気がしてきました。柔らかく煮込まれたチャーシューは口の中でホロホロを崩れる味わいです。こちらも醤油味のパンチが効いています。普通、チャーシューを数える単位は“枚”だと思うのですが、これは“塊(かたまり)”。3塊のチャーシューを眺めながら考えるのは、どうやって完食するかの1点のみ。フードファイターになりきって格闘すること20分、どうにか完食することができました。
47歳の誕生日の初体験には少しハード過ぎたかも知れません。しかし人気店なのはわかったような気がします。まずかったらこんなに食べられないです。濃厚スープに合う極太麺、たっぷりの野菜、そしてチャーシューと、すべてが高い水準の味ではないでしょうか。こちらのお店は二郎系でもハイレベルなお店だそうですので、ガッツリ食べたいときなどにはまさにオススメ。激戦区「一乗寺ラーメン街道」の中でも特に行列ができる超人気店の味を、思う存分ご堪能ください。
[2019年1月8日訪問]
= ラーメン池田屋 一乗寺店 =
●住所…京都市左京区高野玉岡町33-9
●TEL…不明
●定休日…年中無休
●備考…店内禁煙
●ホームページ…twitter
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