進々堂 寺町店(本店)
「レ・ブレドオル下鴨店」のREPORTでも少し触れましたが、京都人はパンが大好き。京都にはパンの名店が多く、学生からシニアまでおいしいパンを求めています。そんな京都で老舗のパン店として有名なのが京都市に21店舗、大阪府枚方市に1店舗を展開する「志津屋」、そして現在営業している京都のパン店で最も古いと思われる1913年開業の「進々堂」です。
寺町通竹屋町の「進々堂」本社の隣に「進々堂 寺町店(しんしんどう てらまちてん)」があります。この寺町店を含めベーカリーレストランを4店舗、セルフスタイルのベーカリーカフェを3店舗、ベーカリーショップ4店舗を京都市内で展開。ちなみに京都大学農学部に隣接する進々堂としては最古の「京大北門前カフェ進々堂」は、一族であり進々堂の非常勤取締役でもある川口聡ご夫妻が別法人として経営されています。こちらはまた別の機会にREPORTするとして、今回は本店でもある「進々堂 寺町店」へ入ってみましょう。
店内へ入ると右手(北側)がベーカリーショップ、左手(南側)がベーカリーレストランとなっています。早速左手のイートインエリアに着席し、一部ですがメニューを拝見。詳しいメニューはコチラでご確認ください。
メイン料理とドリンク、おかわり自由のパンのセットがお得です。昼でも寒い京都のランチとして、今回は「海老とマカロニのグラタン アメリカンソース」¥1,600を注文しました。店員さんからコーヒーを提供され、パンのカゴを持ってこられますので、好きなパンを選びます。
コーヒーは管理人の自宅近所にある「caffè Verdi(カフェ ヴェルディ)」のコーヒー豆を使用されているそうです。こちらもまた別の機会にREPORTします。そしてパンはクロワッサンとレーズンカンパーニュをチョイス。何種類選んでも怒られないとは思いますが皿に載らないので、2〜3個選ぶようにしましょう。すべて食べればまたおかわりのカゴを持ってきていただけますので安心ですね。問題はパンの味。さすが焼きたてのパンだけあって、クロワッサンもカンパーニュも驚くほどおいしい。特にクロワッサンは、これまでいろいろなお店でクロワッサンを食べてきましたが、ベスト5に入るクオリティと感じました。他にもカゴにはさまざまな種類のパンがありますので、10個ぐらいはペロリといけそうです。
いよいよ「海老とマカロニのグラタン アメリカンソース」の登場です。アメリカンソースとはフレンチではアメリケーヌソースと呼ばれ、海老のダシやミソでオレンジ色になるソースを指します。グラタンは寒いの日のご馳走で、洋食店では冬限定の名物料理として提供されることが多いフランスの代表的なメニューです。ではアツアツのうちにいただきましょう。
トロトロのチーズとベシャメルベースのアメリカンソースにたっぷりの小エビ、マカロニ、シメジ、ブロッコリーなどが入った贅沢なグラタンです。濃厚な味わいで小エビがおいしい逸品。エビがあまり主張しないタイプのアメリカンソースで、その分あっさりと食べられます。そしてパンによく合うのも忘れてはいけません。フランス料理だからでしょうか、特にクロワッサンとはベストマッチで、管理人はクロワッサンばかりおかわりしてしまいそうになりました。
大正時代から続くベーカリーカフェなのに、古臭いどころか最近のカフェ以上のクオリティだと実感。正統な洋食メニューだからかも知れませんが、大人なお店の雰囲気で、客層も落ち着いた大人の皆さんが多いような気がします。京都市役所から北へ500mほどをアクセスも便利な場所にありますので、京都にお越しの大人な方は、おいしいパンでモーニングやランチをゆったりと愉しまれてみてはいかがでしょうか。
[2019年2月9日訪問]
= 進々堂 寺町店(本店) =
●住所…京都市中京区久遠院前町674
●TEL…075-221-0215
●定休日…年中無休(年末年始除く)
●備考…店内禁煙
●ホームページ…http://www.shinshindo.jp/branches/teramachi.html
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